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ふたりの願い
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ロディとマリナは、お祈りダンジョンのゲートにギルドカードをかざした。
ゲートの案内板に文字が浮かび上がってきたのでふたりはジックリと説明を読んだ。
「やっぱり、制限時間は二時間なんだね…
最近の新人冒険者はたどり着けないって聞いてるけど、制覇するの大変なのかしら?
ロディさん…」
「マリナさん、大丈夫!
フロアボス以外は相手せずに一気に最下層を目指す作戦で行きましょう。
では、行きますか?」
「はい、ロディさん!
お願いします」
ふたりはダンジョンに入っていく。
1階は草原が広がっていて草食の魔獣が追いかけっこをしている。
「ダンジョンってもっとおどろおどろしいのかと思っていました!
何だか草原にピクニックに来たみたい!」
「マリナさん!
気をつけて!
あのウサギの魔獣のツノには毒があるんだよ。
可愛いけど厄介なんだ…
そっちに飛んでいる蝶は眠りの粉を撒き散らすし…
油断したらやられるよ?」
「はい!
ロディさん!」
マリナは、ミディからもらった便利グッズであるサーチくんのスイッチを入れた。
サーチくんには、既にお祈りダンジョンのデータが入っているのだ。
「可愛らしく見える魔獣も危険なのね。
あのリスみたいな魔獣も毒を吐くって書いてある…」
「マリナさん!
私の使い魔に乗って下さい!
のんびりしていると、間に合わなくなりますからね?
次回、来る時にゆっくり探索しましょう?」
ロディは使い魔である天馬を呼び出した。
「ロディ様、お呼びですか?」
真っ白な天馬がふたりの目の前に現れた。
「シュンよ、私たちを乗せてフロアボスのところまで行ってくれ!
マリナさんはサーチくんを見てどの扉の前で止まるか教えてくれるかな?」
ふたりは天馬に乗ってフロアボスの元へ。
どうやら最下層は地下20階のようだ。
順調にフロアボスを倒し、宝箱をゲットしながら進むふたり。
ようやく、最下層までたどり着くと…
ホーリーナイトベアがお茶を入れて待っていた。
「ふたりとも早かったね!
1時間しか経ってない!
あっ…君の使い魔さんは天馬なんだね。
天馬は速いよねぇ…
疲れたでしょ?
みんなで桜庵のどら焼きたべない?」
ホーリーナイトベアは戦う気がないらしい。
「あの…戦わないで大丈夫ですか?」
マリナが質問すると、
「あー。
どうしても戦いたいならクイズでもする?
クイズに正解したら、最下層に繋がるゲートが開くマジックアイテムあげるよ?
正解しなかったら、残念賞として僕と友達になれるよ?」
「あの…願い事ってどうしたら叶えてもらえますか?」
「あー。願い事あるなら、これに書いて渡してくれる?」
ロディとマリナは切り株で出来ているっぽいテーブルの上で願い事を書く事にした。
クイズには天馬が答えてくれるらしい。
「天馬くんに問題です!
僕の名前はなんでしょう?
①シロ、②クマゴン、③ホーリー
3つから選んで!」
シュン君に任せて良かったのかな?と思いながら願い事を書き終わり、ホーリーナイトベアに渡すマリナ。
ロディは何を願うか悩んでいるようだ。
「天馬くん、正解!
僕の名前はホーリーだよ。
ロディくん…
願い事はひとつだけだよ?
また、願い事がある時はコレをダンジョンのゲートにかざしたら最短でここに来ることが出来るから…
また、来てくれよな。」
ホーリーは、ロディに氷のようなモノを渡した。
「これって?」
「あぁ、これね。
溶けない氷だから安心していいよ?
また、会いに来てよ?
その前にみんなでお茶しよ?」
切り株のテーブルを囲んでのんびりとお茶を飲みながらどら焼きを食べて
マリナの初ダンジョン攻略は無事に終わったのです。
ふたりはホーリーに何を願ったのかな?
ゲートの案内板に文字が浮かび上がってきたのでふたりはジックリと説明を読んだ。
「やっぱり、制限時間は二時間なんだね…
最近の新人冒険者はたどり着けないって聞いてるけど、制覇するの大変なのかしら?
ロディさん…」
「マリナさん、大丈夫!
フロアボス以外は相手せずに一気に最下層を目指す作戦で行きましょう。
では、行きますか?」
「はい、ロディさん!
お願いします」
ふたりはダンジョンに入っていく。
1階は草原が広がっていて草食の魔獣が追いかけっこをしている。
「ダンジョンってもっとおどろおどろしいのかと思っていました!
何だか草原にピクニックに来たみたい!」
「マリナさん!
気をつけて!
あのウサギの魔獣のツノには毒があるんだよ。
可愛いけど厄介なんだ…
そっちに飛んでいる蝶は眠りの粉を撒き散らすし…
油断したらやられるよ?」
「はい!
ロディさん!」
マリナは、ミディからもらった便利グッズであるサーチくんのスイッチを入れた。
サーチくんには、既にお祈りダンジョンのデータが入っているのだ。
「可愛らしく見える魔獣も危険なのね。
あのリスみたいな魔獣も毒を吐くって書いてある…」
「マリナさん!
私の使い魔に乗って下さい!
のんびりしていると、間に合わなくなりますからね?
次回、来る時にゆっくり探索しましょう?」
ロディは使い魔である天馬を呼び出した。
「ロディ様、お呼びですか?」
真っ白な天馬がふたりの目の前に現れた。
「シュンよ、私たちを乗せてフロアボスのところまで行ってくれ!
マリナさんはサーチくんを見てどの扉の前で止まるか教えてくれるかな?」
ふたりは天馬に乗ってフロアボスの元へ。
どうやら最下層は地下20階のようだ。
順調にフロアボスを倒し、宝箱をゲットしながら進むふたり。
ようやく、最下層までたどり着くと…
ホーリーナイトベアがお茶を入れて待っていた。
「ふたりとも早かったね!
1時間しか経ってない!
あっ…君の使い魔さんは天馬なんだね。
天馬は速いよねぇ…
疲れたでしょ?
みんなで桜庵のどら焼きたべない?」
ホーリーナイトベアは戦う気がないらしい。
「あの…戦わないで大丈夫ですか?」
マリナが質問すると、
「あー。
どうしても戦いたいならクイズでもする?
クイズに正解したら、最下層に繋がるゲートが開くマジックアイテムあげるよ?
正解しなかったら、残念賞として僕と友達になれるよ?」
「あの…願い事ってどうしたら叶えてもらえますか?」
「あー。願い事あるなら、これに書いて渡してくれる?」
ロディとマリナは切り株で出来ているっぽいテーブルの上で願い事を書く事にした。
クイズには天馬が答えてくれるらしい。
「天馬くんに問題です!
僕の名前はなんでしょう?
①シロ、②クマゴン、③ホーリー
3つから選んで!」
シュン君に任せて良かったのかな?と思いながら願い事を書き終わり、ホーリーナイトベアに渡すマリナ。
ロディは何を願うか悩んでいるようだ。
「天馬くん、正解!
僕の名前はホーリーだよ。
ロディくん…
願い事はひとつだけだよ?
また、願い事がある時はコレをダンジョンのゲートにかざしたら最短でここに来ることが出来るから…
また、来てくれよな。」
ホーリーは、ロディに氷のようなモノを渡した。
「これって?」
「あぁ、これね。
溶けない氷だから安心していいよ?
また、会いに来てよ?
その前にみんなでお茶しよ?」
切り株のテーブルを囲んでのんびりとお茶を飲みながらどら焼きを食べて
マリナの初ダンジョン攻略は無事に終わったのです。
ふたりはホーリーに何を願ったのかな?
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