転生したけど平民でした！もふもふ達と楽しく暮らす予定です。

最強ギルマスの悩み事

ここはジュビア最強の男の執務室。

先程から溜め息が‥

生まれてこの方、悩んだ事なんてあった？という位にマイペースな男が悩んでます！

誰か動画撮って！じゃなくて‥

ジルさん体調ワルいの？どうしたのでしょうね？

秘書のミルフォードが果敢にも話かけました。

「ギルマス、どうされました？まさか、アリアさんに逃げられたのではないでしょうね？」

「ミル！お前ふざけんな！ぶっ飛ばされてぇの？」

「ひーっ。図星だからって私を攻撃したらアリアさんにチクりますからね。」

「マジか？すまねぇ。今のは無しで！」

「仕方ありませんね。さぁ。悩みをお聞かせ下さい。」

「悩みじゃなくてな。最近、アリアが俺に構ってくれないんだ。昨日からマリナちゃんとデイブの使い魔の城に魔法修行に行ってるんだわ。しかもなアルを連れて行ってな。俺は猫と留守番だよ。もう悲しくて‥猫に同情されて仲良くなっちまったわ。前は威嚇されてたのに、今は何か憐れまれてる。」

「ギルマス‥恋って切ないですね。デイブ様の使い魔ってあの青龍様でしょ？ギルマスとは違った涼やかな美形ですもんね。そりゃ、アリアさんもドキドキですよ。青龍様は番を探していらっしゃるとか？男女問わないらしいんで自分も立候補したいですよ！マジで！あの青く輝く長い髪と謎めくマリンブルーの瞳に見つめられたい！」

「お前アホだろ？アリアは俺の嫁！花嫁修業じゃなくて、水魔法の特訓に行ったの！」

「はいはい。わかりましたよ。そろそろお仕事しますか。私、アリアさんにメールしときますね。さみしがりやの上司が暴れないうちに帰ってきて下さいって！」

「ミル！頼むな！俺からメールするとか何か女々しくて出来ねぇんだわ。お礼に桜庵の新作やるわ。」

ジルはミルフォードにウサギ煎餅ハニー風味を渡した。

「あーっ。これ限定のヤツだ。ラビさんのメッセージ付きのパッケージとかめっちゃレア！ギルマス！有難うございます！またお願いします！」

「えっ？お前ラビ推しなの？」

「何言ってるんですか？あの白いうさみみともこもこ尻尾にルビーの瞳にはにかみ笑顔だけでも萌えるのに、控えめで可愛らしくて理想の嫁ですよ。マジで！もうヤバい！」

「お前なぁ。ラビは男やからな！わかってる？あと、アーライ神様からの大事な預かりもんだからな。手ぇ出したら部下と言えども容赦しないからな。」

「わかってますよ。こう見えて私、ラビさんを見守る会の会長ですから。出すぎた真似はしませんよ。そっとラビさんの活躍を見守るだけですから。」

「それならいい。まぁ。人の好みはとやかく言わんから好きにしろ。」

「了解致しました。ラビさんレアグッズあったら下さいね。それじゃ私、桜庵でランチしてきますんでお留守番お願いします。」

ミルフォードはウキウキしながら執務室を出ていくのだった。

何か疲れたわ。あいつ何なの？

ミルフォードの熱烈なラビ愛にあてられぐったりするジルなのでした。

アリアが早く帰ってくるとよいね。