【完結】婚約破棄しろとうるさい幼なじみを溺愛して幸せな結婚を目指します！

家族のあゆみ

双子が歩けるようになり、少しずつおしゃべりも出来るようになった事もあり、レナは仕事復帰を果たした。

双子達は、シャルマン商会の敷地に建てられたこども園で預かってもらっている。

こども園の経営は、リリスに任せていてレナは主にシャルマン商会を仕切っている。

こども園は、親がシャルマン商会に勤めている場合は補助金が支給される制度になっている為、利用者の八割がシャルマン商会で働いている者の子供である。

こども園の凄いところは、年齢関係なく、その子供に応じた教育がなされているところだ。

例を挙げれば、レナの息子ハロルドは聖属性を持ち魔力が膨大である為、その魔力を放出する術を身につけ魔石を作ったり、結界の修復をする事が出来るようになっている。

ミリアも聖属性持ちであるが、魔力量はハロルド程ではない。

ミリアは無意識に魔力を放出するタイプらしく彼女の世話をする侍女達は体調が悪い時もミリア様の笑顔を見ただけで回復すると口を揃えて言うのだ。

他には枯れそうになっていた花壇の花を蘇らせたり…

怪我をしていた飼い犬の傷を撫でただけで直したりと小さな奇跡を目の当たりにした者たちはミリアの事を微笑みの聖女と呼んでいる。

双子達の母であるレナはほとんど魔法が使えない為、リリスに双子の教育を託したのだ。

リリスは、こども園で子供たちに魔法の使い方を教えているのだが魔力を増やす方法と魔力コントロールを最初に教えている。

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レナは魔力がなくても使える魔道具開発や南海地区の新鮮な野菜や果物を使った商品を開発する事に力を注いでいる。

王都に南海地区の特産品や名物だけを扱うアンテナショップや、南海地区のフルーツを使ったスイーツの店を出したりと実業家としてバリバリ働いているレナなのだ。

一方、リカルド様は外交官として活躍中で最近では海の向こうにある和国やラシュダナ王国とも貿易が盛んになってきている。

南海地区において、和国やラシュダナ王国からの留学生を受け入れる学園を作る計画も進行中である。

リカルドも、レナも忙しい中で時間を作りデートしたり、家族旅行に行ったりとまだまだ新婚のようなふたりである。