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旦那様のおねだり

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「レナ!
折り入ってお願いがあるのだが聞いてくれるかい?」
 
「改まってどうされました?」

「単刀直入に言う!

私の子供を産んでくれ!

いつかはではなく、なるべく早くだ!

私は早く父親になりたいのだ!

レナ頼む!

移転したばかりのシャルマン商会が大変なのは分かっているが、私の子供を産むという大仕事は、レナにしか頼めないんだよ!

考えてもらえないかな?」

レナの祖母に相談したところ、レナに通じるようにハッキリと要求を伝えないと永久に伝わらないと言われたので、ハッキリと自分の意志を伝えてみたのだが…

レナの反応は…

「子供はコウノトリが連れてくると聞いておりますわ。

私だけのチカラでは無理です!

明日から神殿で神に祈りを捧げてきますね。

神殿に予約入れないと…

地方の神殿より、大神殿の方がよいのかしら?

誰に聞けばよいかしら?

リカルド様!

私身篭るまで神殿にこもりますね」

レナは侍女達と共に大神殿に行く準備を始めるのだった。

◇◇◇◇◇

レナ…

誰かレナを止めてくれ!

私には無理みたいだ…

私の嫁はどうしていつも予想の斜め上を行くのだろうか?

私も一緒に大神殿に行った方がよいのかな?

侍女に頼んでどうしたら子供が出来るのかを教えて貰わなければ…

レナの純粋なところを愛しているけれど、あれは純粋培養過ぎないか?

結婚した男女の夜の営みについて、もう少し積極的になってくれないと…

私達に、赤ちゃんが来る事は無いのだが…

まだ、レナの扱いが上手くいかないリカルドである。

二人の元に可愛い赤ちゃんがやってくるのはいつになるのだろうか。









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