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美味しいモーニングで仲直り

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レナとお祖父様は別荘のウリにする予定のモーニングビュッフェを楽しんでいる。

最初に飲み物と卵料理をオーダーした後で好みの料理を取りに行くスタイルなのだ。

席から動きたくない方向けには、メニューが用意されているのでそこは問題無し!

流石はお祖父様!

レナは地元の朝採り野菜のサラダバーを吟味中…

お祖父様は、卵料理に添えるのはベーコンにするか、ハムにするか、はたまたきのこソテーにするのか、迷っているみたい。

◇◇◇◇◇

「アナタ…ここにいらしたのね?昨日から探しましたのよ?」

「お…お前…どうしてここに?」

カリカリベーコンとマッシュルームのソテーとリーフサラダをたっぷり盛り付けたプレートを片手に慌てるお祖父様!

今にも転移して逃げそうな気配を感じたので、レナは周りに転移防止の結界を張っておいた。

「私から逃げられると思ってますの?甘いですわ…」

「逃げたわけではないぞ?お前にこの別荘の有益性を説く為にも、レナにもモーニングを食べてもらって意見を聞きたかったから先にこっちに来ていただけだからな」

「昨日の夜に、大切な晩餐会があった事は覚えていらっしゃらなかったのかしら?私…皆様にあなたが欠席の理由をしつこく聞かれて疲れましたのよ?」

「悪かった…すっかり忘れていたよ。ワシから提案した新作発表を兼ねた晩餐会だったのに…迷惑かけたな」

お祖母様に言われて初めて予定を思い出したらしいお祖父様は真面目に謝っている。

「あなたの事だから忘れていると思ってましたわ。顧客の皆様にも新規事業の立ち上げの為に今回はやむなく欠席したと言ってこちらのワイナリーのグッズを配りましたから…」

「すまない…ワシはどうしても目の前の事に夢中になってしまうんじゃよ」

ふたりが話してるのを聞きながら黙々と食べ進むレナ。

プレーンオムレツの半熟具合が最高で思わずニッコリしちゃうなぁ…

私がいる事を忘れたみたいに見つめ合って話してるんだけど…

お祖父様とお祖母様は今も愛し合ってるのね。

お祖母様の為に特製フレンチトーストをさり気なく注文してるとか…

ニクい演出ね!

私とリカルド様もいつまでも仲良く、たまにはケンカもして…

ずっと一緒に暮らしたいなぁ。

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