2 / 95
第二話
しおりを挟む
レナside
「レナ!あんたって子は‥まだ婚約破棄ごっこやってんの?
いい加減にしなさいよ?
私が怒られるんだからね?
来月、お父様が帰ってきたら報告するから!
ちょっとは反省しなさいよ?
レナ!聞いてるなら返事しなさい!」
学園から帰ると姉がいきなり怒ってきた。
学園長から姉に報告がいったらしい。
「だって!このままだと私!誕生日にリカルド様から婚約破棄されて家族に見放されこの世からサヨナラコースまっしぐらなんですよ?
お姉さまは私が先に逝ってもよいと思われるの?
ヒドイ!」
レナは嘘泣きした。
実はシスコンで妹に弱いリリス・シャルマンは、レナの嘘泣きに騙されて‥
「仕方ないわね。レナは‥
私がリカルド様に謝っておくから。
そろそろ、婚約破棄ごっこはやめてよ?
あんたの婚約破棄ごっこで授業が中断されて困ってるって、魔法学科の教師にぐちぐち言われるの私なんだから!」
姉のリリスは、私が通う魔法学園の教師をしている。
姉は聖女の力を持っているのだが、神殿に閉じ込められたくないとごねて国王様を悩ませ
神殿に閉じ込めるなら、隣国へ亡命すると脅して今の仕事を手に入れた。
聖女になりたくない人が聖女を育てるのおかしくない?
レナは疑問に感じているのだが、神学科聖女コースでは人気教師みたい。
そんな姉に比べ、見た目も中身も平凡な私がどうしてリカルド王子の婚約者になったのか、未だにわからないでいる。
◇◇◇◇◇
リカルドside
「シャルマン嬢は、どうして懲りずに婚約破棄をお願いしてくるんだい?
君達は上手くいってないの?」
父上に呼ばれたと思ったらレナの話だった。
「嫌だなぁ。
違いますよ?
彼女焼きもち焼きだから、私が他の女性と仲良くすると邪推して婚約破棄しろと迫ってくるだけですよ?
常に私が彼女を見ていないと満足出来ないとか可愛すぎないですか?
父上に、レナの可愛さが伝わるのも腹立たしいのですが?」
シャルマン嬢もおかしいが、息子もヤバい!
そう理解した王は、ふたりにはなるべく関わらないようにしようと決めた。
「シャルマン嬢の事は大切にしてくれよ?
何かあったらリリスがこの国を滅ぼすかもしれないからな?
頼んだぞ!リカルド!」
とりあえず、言いたい事だけは言ってスッキリしたらしく、それ以上ふたりについては聞いてこないのであった。
レナの姉上かぁ‥
あの人も、レナが大好きっぽいよね?
まぁ、敵じゃないからいいけど?
巷では、爽やかな第二王子と言われてますが‥
何か黒くて恐いの気のせいじゃないよね?
何だか恐いリカルド王子‥
レナに執着してるよね?
実はヤンデレ?
だとしたら、婚約破棄されないよ?
レナの婚約破棄ごっこは‥
それでも、続く!
「レナ!あんたって子は‥まだ婚約破棄ごっこやってんの?
いい加減にしなさいよ?
私が怒られるんだからね?
来月、お父様が帰ってきたら報告するから!
ちょっとは反省しなさいよ?
レナ!聞いてるなら返事しなさい!」
学園から帰ると姉がいきなり怒ってきた。
学園長から姉に報告がいったらしい。
「だって!このままだと私!誕生日にリカルド様から婚約破棄されて家族に見放されこの世からサヨナラコースまっしぐらなんですよ?
お姉さまは私が先に逝ってもよいと思われるの?
ヒドイ!」
レナは嘘泣きした。
実はシスコンで妹に弱いリリス・シャルマンは、レナの嘘泣きに騙されて‥
「仕方ないわね。レナは‥
私がリカルド様に謝っておくから。
そろそろ、婚約破棄ごっこはやめてよ?
あんたの婚約破棄ごっこで授業が中断されて困ってるって、魔法学科の教師にぐちぐち言われるの私なんだから!」
姉のリリスは、私が通う魔法学園の教師をしている。
姉は聖女の力を持っているのだが、神殿に閉じ込められたくないとごねて国王様を悩ませ
神殿に閉じ込めるなら、隣国へ亡命すると脅して今の仕事を手に入れた。
聖女になりたくない人が聖女を育てるのおかしくない?
レナは疑問に感じているのだが、神学科聖女コースでは人気教師みたい。
そんな姉に比べ、見た目も中身も平凡な私がどうしてリカルド王子の婚約者になったのか、未だにわからないでいる。
◇◇◇◇◇
リカルドside
「シャルマン嬢は、どうして懲りずに婚約破棄をお願いしてくるんだい?
君達は上手くいってないの?」
父上に呼ばれたと思ったらレナの話だった。
「嫌だなぁ。
違いますよ?
彼女焼きもち焼きだから、私が他の女性と仲良くすると邪推して婚約破棄しろと迫ってくるだけですよ?
常に私が彼女を見ていないと満足出来ないとか可愛すぎないですか?
父上に、レナの可愛さが伝わるのも腹立たしいのですが?」
シャルマン嬢もおかしいが、息子もヤバい!
そう理解した王は、ふたりにはなるべく関わらないようにしようと決めた。
「シャルマン嬢の事は大切にしてくれよ?
何かあったらリリスがこの国を滅ぼすかもしれないからな?
頼んだぞ!リカルド!」
とりあえず、言いたい事だけは言ってスッキリしたらしく、それ以上ふたりについては聞いてこないのであった。
レナの姉上かぁ‥
あの人も、レナが大好きっぽいよね?
まぁ、敵じゃないからいいけど?
巷では、爽やかな第二王子と言われてますが‥
何か黒くて恐いの気のせいじゃないよね?
何だか恐いリカルド王子‥
レナに執着してるよね?
実はヤンデレ?
だとしたら、婚約破棄されないよ?
レナの婚約破棄ごっこは‥
それでも、続く!
0
お気に入りに追加
288
あなたにおすすめの小説
自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのはあなたですよね?
長岡更紗
恋愛
庶民聖女の私をいじめてくる、貴族聖女のニコレット。
王子の婚約者を決める舞踏会に出ると、
「卑しい庶民聖女ね。王子妃になりたいがためにそのドレスも盗んできたそうじゃないの」
あることないこと言われて、我慢の限界!
絶対にあなたなんかに王子様は渡さない!
これは一生懸命生きる人が報われ、悪さをする人は報いを受ける、勧善懲悪のシンデレラストーリー!
*旧タイトルは『灰かぶり聖女は冷徹王子のお気に入り 〜自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのは公爵令嬢、あなたですよ〜』です。
*小説家になろうでも掲載しています。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
結婚式をやり直したい辺境伯
C t R
恋愛
若き辺境伯カークは新妻に言い放った。
「――お前を愛する事は無いぞ」
帝国北西の辺境地、通称「世界の果て」に隣国の貴族家から花嫁がやって来た。
誰からも期待されていなかった花嫁ラルカは、美貌と知性を兼ね備える活発で明るい女性だった。
予想を裏切るハイスペックな花嫁を得た事を辺境の人々は歓び、彼女を歓迎する。
ラルカを放置し続けていたカークもまた、彼女を知るようになる。
彼女への仕打ちを後悔したカークは、やり直しに努める――――のだが。
※シリアスなラブコメ
■作品転載、盗作、明らかな設定の類似・盗用、オマージュ、全て禁止致します。
【完結】薔薇の花をあなたに贈ります
彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。
目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。
ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。
たが、それに違和感を抱くようになる。
ロベルト殿下視点がおもになります。
前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!!
11話完結です。
初夜に「私が君を愛することはない」と言われた伯爵令嬢の話
拓海のり
恋愛
伯爵令嬢イヴリンは家の困窮の為、十七歳で十歳年上のキルデア侯爵と結婚した。しかし初夜で「私が君を愛することはない」と言われてしまう。適当な世界観のよくあるお話です。ご都合主義。八千字位の短編です。ざまぁはありません。
他サイトにも投稿します。
聖水を作り続ける聖女 〜 婚約破棄しておきながら、今さら欲しいと言われても困ります!〜
手嶋ゆき
恋愛
「ユリエ!! お前との婚約は破棄だ! 今すぐこの国から出て行け!」
バッド王太子殿下に突然婚約破棄されたユリエ。
さらにユリエの妹が、追い打ちをかける。
窮地に立たされるユリエだったが、彼女を救おうと抱きかかえる者がいた——。
※一万文字以内の短編です。
※小説家になろう様など他サイトにも投稿しています。
親友、婚約者、乳姉、信じていた人達に裏切られて自殺を図りましたが、運命の人に助けられました。
克全
恋愛
「15話3万8026字で完結済みです」ロッシ侯爵家の令嬢アリア、毒を盛られて5年間眠り続けていた。5年後に目を覚ますと、婚約者だった王太子のマッティーアは、同じ家門の親友ヴィットーリアと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、乳姉のマルティナだと、助けてくれた叡智の精霊ソフィアに聞かされるた。更に追い討ちをかけるように、全てを仕組んだのは家門の代表だった父が最も信頼していたヴィットーリアの父親モレッティ伯爵だった。親友のヴィットーリアも乳姉のマルティナも婚約者のマッティーアも、全員ぐるになってアリアに毒を盛ったのだと言う。真実を聞かされて絶望したアリアは、叡智の精霊ソフィアに助けてもらった事を余計なお世話だと思ってしまった。生きていてもしかたがないと思い込んでしまったアリアは、衝動的に家を飛び出して川に飛び込もうとしたのだが……
【完結】逆行した聖女
ウミ
恋愛
1度目の生で、取り巻き達の罪まで着せられ処刑された公爵令嬢が、逆行してやり直す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書いた作品で、色々矛盾があります。どうか寛大な心でお読みいただけるととても嬉しいですm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる