69 / 79
お兄様お願い!!
しおりを挟む
アイラ達は好みの餡子を選び、洋菓子部門のリーダーにお願いし(レイナのゴリ押しにより)早急に、パイの試作に入ってくれる事となった。
「レイナ様…
何だか、無理を聞いてもらったみたいで申し訳ないのだけど…」
「いいのよ、アイラさん!
マイヤーズ商会に少しでも恩を売りたいの私。
私が学園を卒業して、自分の事業を立ち上がる時にアイラさんに力を貸してもらうつもりだから気にしないで?
これは先行投資のひとつだから!
パイを作っている間に、甘味の材料の仕入れについてお兄様と話さない?
時間が空いたみたいだから!
行きましょう!!」
アイラは、マリンフーズの代表であるレイナ様の兄と対面するようだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
緊張した面持ちのアイラは応接室のふかふかのソファに体を沈ませ、出された和菓子とお茶を見つめていた。
これ…
食べ切る自信ないなぁ…
隣に座るレイナ様は、アイラより食べていたにも関わらず和菓子を食べている。
レイナ様…
細いのに、よく食べるのね。
「遅いわね…
兄様ったらレディを待たせるなんて…
あらっ?
アイラさん、羊羹は苦手?
この栗蒸し羊羹は、数量限定品なの。
食べてみて?
スルッと入っていくから!
このお茶もね、苦味がこの羊羹にピッタリなのよ。
私のおすすめよ?」
「レイナ様のおすすめなら間違いないですね。
では、頂きます!
わぁ…
栗が羊羹に溶けこんでる…
ツルンッて入った!
お茶の苦味が羊羹の上品な甘みを引きたててる!
確かに、最高な組み合わせだわレイナ様!」
もう何も入らないと思っていたアイラの胃の中にスルンと入っていった栗蒸し羊羹。
マリンフーズで製造されている和菓子のクオリティが高すぎて驚きの連続のアイラである。
「お兄様ったらまだかしら?
私達の貴重な時間を無駄にしないで欲しいわ!」
待つのが苦手らしく、レイナ様はお怒りのようです。
「レイナ様…
何だか、無理を聞いてもらったみたいで申し訳ないのだけど…」
「いいのよ、アイラさん!
マイヤーズ商会に少しでも恩を売りたいの私。
私が学園を卒業して、自分の事業を立ち上がる時にアイラさんに力を貸してもらうつもりだから気にしないで?
これは先行投資のひとつだから!
パイを作っている間に、甘味の材料の仕入れについてお兄様と話さない?
時間が空いたみたいだから!
行きましょう!!」
アイラは、マリンフーズの代表であるレイナ様の兄と対面するようだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
緊張した面持ちのアイラは応接室のふかふかのソファに体を沈ませ、出された和菓子とお茶を見つめていた。
これ…
食べ切る自信ないなぁ…
隣に座るレイナ様は、アイラより食べていたにも関わらず和菓子を食べている。
レイナ様…
細いのに、よく食べるのね。
「遅いわね…
兄様ったらレディを待たせるなんて…
あらっ?
アイラさん、羊羹は苦手?
この栗蒸し羊羹は、数量限定品なの。
食べてみて?
スルッと入っていくから!
このお茶もね、苦味がこの羊羹にピッタリなのよ。
私のおすすめよ?」
「レイナ様のおすすめなら間違いないですね。
では、頂きます!
わぁ…
栗が羊羹に溶けこんでる…
ツルンッて入った!
お茶の苦味が羊羹の上品な甘みを引きたててる!
確かに、最高な組み合わせだわレイナ様!」
もう何も入らないと思っていたアイラの胃の中にスルンと入っていった栗蒸し羊羹。
マリンフーズで製造されている和菓子のクオリティが高すぎて驚きの連続のアイラである。
「お兄様ったらまだかしら?
私達の貴重な時間を無駄にしないで欲しいわ!」
待つのが苦手らしく、レイナ様はお怒りのようです。
0
お気に入りに追加
146
あなたにおすすめの小説
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
醜く太った豚のような私は婚約者を失いましたが…ある出会いにより、漸く幸せになれました。
coco
恋愛
大食らいで、豚のように醜く太った私。
そのせいで婚約破棄され、領地からも追い出される事になったけれど…?
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
【完結】親の理想は都合の良い令嬢~愛されることを諦めて毒親から逃げたら幸せになれました。後悔はしません。
涼石
恋愛
毒親の自覚がないオリスナ=クルード子爵とその妻マリア。
その長女アリシアは両親からの愛情に飢えていた。
親の都合に振り回され、親の決めた相手と結婚するが、これがクズな男で大失敗。
家族と離れて暮らすようになったアリシアの元に、死の間際だという父オリスナが書いた手紙が届く。
その手紙はアリシアを激怒させる。
書きたいものを心のままに書いた話です。
毒親に悩まされている人たちが、一日でも早く毒親と絶縁できますように。
本編終了しました。
本編に登場したエミリア視点で追加の話を書き終えました。
本編を補足した感じになってます。@全4話
【完結】婚約してから余命のことを知らされました
紫崎 藍華
恋愛
病気で余命1年程度と診断されたライナスは婚約者すらできないまま残された人生を過ごすことが耐えられなかった。
そこで自分の願いを叶えるべく、一人の令嬢に手紙を出した。
書かれたものは婚約の申し出。
自分の病気のことには一切触れていなかった。
従姉と結婚するとおっしゃるけれど、彼女にも婚約者はいるんですよ? まあ、いいですけど。
チカフジ ユキ
恋愛
ヴィオレッタはとある理由で、侯爵令息のフランツと婚約した。
しかし、そのフランツは従姉である子爵令嬢アメリアの事ばかり優遇し優先する。
アメリアもまたフランツがまるで自分の婚約者のように振る舞っていた。
目的のために婚約だったので、特別ヴィオレッタは気にしていなかったが、アメリアにも婚約者がいるので、そちらに睨まれないために窘めると、それから関係が悪化。
フランツは、アメリアとの関係について口をだすヴィオレッタを疎ましく思い、アメリアは気に食わない婚約者の事を口に出すヴィオレッタを嫌い、ことあるごとにフランツとの関係にマウントをとって来る。
そんな二人に辟易としながら過ごした一年後、そこで二人は盛大にやらかしてくれた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる