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一方、トワイエ公爵家では午後の部のお茶会が始まっていたのだが…


お茶会用にと持ち込んだ商品がほぼ完売した為、アイラは1度マイヤーズ商会へ商品を取りに行くとアンナ様に告げた。


転移を使い、マイヤーズ商会に戻ったアイラは冒険者用の栄養ドリンクを一気飲みし、気合いを入れた。


「午後からも気合い入れて行くわよ!

王宮に、ザイラス達を置いてきたから誰かトワイエ公爵家に一緒に来てくれないかしら?

着付けが出来る女性とお嬢様受けしそうな男性を1人ずつお願い!」


アイラは、ザイラスの片腕であるロイドに人選をお願いした。


「それでは、ラナと私がアイラ様をサポート致しましょう。

ラナはヘアメイクやマッサージも出来ますし、美しいですからね!

私も、お嬢様受けする男を張り切って演じますからアイラ様は笑わないで下さいよ?

私…憑依型ですので、相手が望む異性になりきりますので…」


ザイラスの片腕であるロイドのキャラは未だ掴めていないアイラだが…


ロイドは、ひと癖もふた癖もある人物のようだ。


そういえば、領地にいた時もザイラス派とロイド派があったもんねぇ。


ロイドは眼鏡が似合う知的な雰囲気ですもの…

 
インテリ眼鏡好きの奥様やお嬢様に人気があるわよねぇ…


ラナは、清楚系の美人よねぇ。


笑うと雰囲気が変わるから…


笑顔を見た男性はラナの虜になるのかも…


王都店の従業員は、勝ちに行く為にザイラスが厳選したと言うだけあって素晴らしいわね。


私も負けられないわ!


「午前中は、浴衣関連と美容グッズが売れたのよ。

午後からは、王太子派のお嬢様方がメインだからコスメ、ダイエットグッズ、スイーツが中心になると読んでいるのだけど…

ラナも、ロイドも売り込みたい商品を選んでくれる?

とりあえず、ガンガン売るから!

持ち込んだ物は全て売り尽くすつもりで行くわよ?」


「アイラ様、私は最近人気が出てきたハーブを使ったコスメやリラクゼーション効果のあるアロマグッズを売り込みます!

アロマオイルを使ってハンドマッサージを実演してもよいですか?」


ラナは、以前はリラクゼーションサロンに勤務していたのでマッサージはお手の物である。


「ラナ!

素晴らしいわ!

マッサージの施術用の椅子を持っていきましょう。

アロマ関連の顧客が増えたら、ラナのリラクゼーションサロンを王都に作りましょう。

今日は、その足がかりを作りに行くわよ!

トワイエ公爵夫人のアンナ様は、王国のファッションリーダーですからね。

マイヤーズ商会の強い味方になってくださるわよ?」
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