【完結】君にどうしようもない位に執着している僕です

笹の葉さらさら

七夕のお願い事もう書いた？

隣でゲームに夢中になっている彼に聴いてみる

ハァッ？そんなんしてもムダだって！

えっ？何で？叶うかもしれないじゃん！

もう！！浪漫ないんだから！

彼と一緒に短冊を書いて七夕のお願い事をしようと思っていたのに…

リアリストの彼ときたら…全く取り合ってくれる様子がない

ゲームの手を止める気もないようだ

私は淋しい気持ちになりながらもひとり、

七夕の飾り付けをする為に折り紙を切ったり忙しい

作業に夢中になっていると、ゲームに飽きたらしい彼が後ろから抱きしめてくるから

どうしたの？って聞いてみると…

拗ねちゃったの？って甘い声で囁いてくる

知らんぷりしてたら、俺のネコちゃんは拗ねちゃったかなぁって言いながらキスしてくるんだもん

彼ときたら…常に、こんな感じなのだから怒ったり、拗ねたりしてる自分がバカみたいだよね

いっつも私が何かに集中していると、直ぐにちょっかいかけてくるんだから…

自分が遊んでる時は知らん顔してるくせに、私が何かしてると邪魔するんだから！

本当、気まぐれな猫みたいなんだけど…

彼にネコちゃんて呼ばれてる私より、彼の方が猫みたいだから

猫なの？って聞いたら、可愛くニャーッて鳴いたから笑っちゃった  

クールでキツめの顔立ちからは想像つかない可愛らしい彼の中身を知っているのは、私だけなのかな？

気を取り直した私が手渡した短冊に願い事を書いてる彼の横顔は何だかいつもより、子供っぽく見えた

来年も君と一緒に七夕の願い事書いて笑い合っていられたらいいな