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すざくちゃんとわたしのぼうけん
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美味しいお茶とお煎餅を堪能して、落ち着いたのか朱雀様はパミラに問いかける。
「守り神からのお使いとは何だい?」
「あのね。すざくちゃんの住んでる火山にうちのちびっこが迷いこんでるみたいなの」
「うちの火山に?フェンリルの子供が?ふむ。見かけたかちょっと聞いてみるとしよう」
「ありがとう。あのね父様の弟の子どもたちだから、わたしのイトコなの。三つ子なんだ。小さくてふわふわなんだから!」
「ほぉ。それは会ってみたい!ふわふわもふもふは私も好きだぞ?小さなフェンリルたちがどうしてアーライからうちの火山に遊びに来たのじゃ?」
「初めてのお使いなの。三つ子の父様が守る村が不作で困ってるから、和国の鳳凰山の火山灰が欲しかったんだって。」
「それなら、わたしの祠にお願いにこれば良かったのになぁ…」
◇◇◇◇◇◇◇
何だかふたりの話が続きそうだから、私たちは祠の外で待つ事にしたよ。
パミラ!守り神の使者としての初仕事頑張ってね。
私は、帝様とイケメン3人衆と一緒にこの火山にしか生息してない美味しい魔獣狩りに行ってきます!
「ふむふむ。そうか」
朱雀の元に赤い小鳥が飛んできて何かを告げたようだ。
お使いご苦労と木の実を食べさせていると、新たにリスのような尻尾を持った魔獣?
朱雀の眷属?が入ってきた。
「マロン?新しい情報か?」
マロンと呼ばれたもふもふ尻尾さんは、すざくちゃんのペットみたいだよ?
簡単なお使いも出来るみたい!
マロンちゃんと仲間達で、三つ子ちゃんたちがいる場所を探してくれてるみたい。
見つかり次第教えてくれるんだって。
それまで、わたしはすざくちゃんと世間話してるかなぁ。
ミディたちは、美味しい魔獣を狩りに行ったみたいだから食べるの楽しみ!
◇◇◇◇◇
マロンちゃんが言うには三つ子たちは火喰い鳥が住む洞窟に入って行ったらしい。
三つ子は氷魔法が得意だから火喰い鳥には負けないと思うけど…
ちょっとおバカだから心配!
「すざくちゃん!わたしにその場所教えて?助けに行くから!」
「私も行こう!火喰い鳥は…
難しい種族でな…私の言う事も聞かないからな。
力づくで行くしかない!
仲間意識が強くて、ちょっとでも傷つけられたら群れ全部を敵にする事になるんだ」
「わぁ。大変…三つ子達がやらかしてないといいけど…」
火喰い鳥の住む洞窟へは、転移で行けないらしく、マロンが道案内してくれるようだ。
洞窟の入口がわからないように常に幻術がかけられているんだとか…
三つ子達はどうやって入口を見つけたんだろ?
「ねぇ。すざくちゃん!幻術を解くからミディに頼もう。
ミディは幻術ならディオンより得意なの。
直ぐに入口わかるよ?」
パミラはちょっと得意気に朱雀に提案してみる。
「おー。そなたの主は幻術使いか?
ディオンより上とな?
流石、アイリスの娘だな。
呼んでくれ?
三つ子が火喰い鳥に焼かれる前に…
神獣さえも、焼き尽くす呪いの炎を使われたら困るからな」
「すざくちゃんでも心配するくらい?そんなつよいの?」
不思議そうなパミラ。
「神獣とはいえ、そなたのイトコたちは何も知らないちびっこだ。
神獣に手をかける事で自分たちの種族を強くする悪い奴らもいるのだよ。
神獣を喰らうと神気が体に宿ると言われているからな。
小さきモノは狙われやすい。
私の妹も魔獣に亡きものにされたからな」
「あー。私も魔女にさらわれた事あるよ。その後に、ミディの使い魔になったの。
あのね。それとね。もっと小さい時、迷子になって帝くんに助けてもらった事あるよ」
フェンリル…
迷子になりやすいのか?
みんなも迷子の白もふいたらフェンリル様かもしれないから保護してね!
わたしとすざくちゃんは、ミディ待ちしてるからまた明日ね!
「守り神からのお使いとは何だい?」
「あのね。すざくちゃんの住んでる火山にうちのちびっこが迷いこんでるみたいなの」
「うちの火山に?フェンリルの子供が?ふむ。見かけたかちょっと聞いてみるとしよう」
「ありがとう。あのね父様の弟の子どもたちだから、わたしのイトコなの。三つ子なんだ。小さくてふわふわなんだから!」
「ほぉ。それは会ってみたい!ふわふわもふもふは私も好きだぞ?小さなフェンリルたちがどうしてアーライからうちの火山に遊びに来たのじゃ?」
「初めてのお使いなの。三つ子の父様が守る村が不作で困ってるから、和国の鳳凰山の火山灰が欲しかったんだって。」
「それなら、わたしの祠にお願いにこれば良かったのになぁ…」
◇◇◇◇◇◇◇
何だかふたりの話が続きそうだから、私たちは祠の外で待つ事にしたよ。
パミラ!守り神の使者としての初仕事頑張ってね。
私は、帝様とイケメン3人衆と一緒にこの火山にしか生息してない美味しい魔獣狩りに行ってきます!
「ふむふむ。そうか」
朱雀の元に赤い小鳥が飛んできて何かを告げたようだ。
お使いご苦労と木の実を食べさせていると、新たにリスのような尻尾を持った魔獣?
朱雀の眷属?が入ってきた。
「マロン?新しい情報か?」
マロンと呼ばれたもふもふ尻尾さんは、すざくちゃんのペットみたいだよ?
簡単なお使いも出来るみたい!
マロンちゃんと仲間達で、三つ子ちゃんたちがいる場所を探してくれてるみたい。
見つかり次第教えてくれるんだって。
それまで、わたしはすざくちゃんと世間話してるかなぁ。
ミディたちは、美味しい魔獣を狩りに行ったみたいだから食べるの楽しみ!
◇◇◇◇◇
マロンちゃんが言うには三つ子たちは火喰い鳥が住む洞窟に入って行ったらしい。
三つ子は氷魔法が得意だから火喰い鳥には負けないと思うけど…
ちょっとおバカだから心配!
「すざくちゃん!わたしにその場所教えて?助けに行くから!」
「私も行こう!火喰い鳥は…
難しい種族でな…私の言う事も聞かないからな。
力づくで行くしかない!
仲間意識が強くて、ちょっとでも傷つけられたら群れ全部を敵にする事になるんだ」
「わぁ。大変…三つ子達がやらかしてないといいけど…」
火喰い鳥の住む洞窟へは、転移で行けないらしく、マロンが道案内してくれるようだ。
洞窟の入口がわからないように常に幻術がかけられているんだとか…
三つ子達はどうやって入口を見つけたんだろ?
「ねぇ。すざくちゃん!幻術を解くからミディに頼もう。
ミディは幻術ならディオンより得意なの。
直ぐに入口わかるよ?」
パミラはちょっと得意気に朱雀に提案してみる。
「おー。そなたの主は幻術使いか?
ディオンより上とな?
流石、アイリスの娘だな。
呼んでくれ?
三つ子が火喰い鳥に焼かれる前に…
神獣さえも、焼き尽くす呪いの炎を使われたら困るからな」
「すざくちゃんでも心配するくらい?そんなつよいの?」
不思議そうなパミラ。
「神獣とはいえ、そなたのイトコたちは何も知らないちびっこだ。
神獣に手をかける事で自分たちの種族を強くする悪い奴らもいるのだよ。
神獣を喰らうと神気が体に宿ると言われているからな。
小さきモノは狙われやすい。
私の妹も魔獣に亡きものにされたからな」
「あー。私も魔女にさらわれた事あるよ。その後に、ミディの使い魔になったの。
あのね。それとね。もっと小さい時、迷子になって帝くんに助けてもらった事あるよ」
フェンリル…
迷子になりやすいのか?
みんなも迷子の白もふいたらフェンリル様かもしれないから保護してね!
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