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1622年10月25日寧夏地震
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龍之助は平潟城で執務に追われる日々を過ごしていた。
平和維持連合会議の出席に幕府評定議会の決定事項を確認する日々
平和維持連合代表・
正一位終身関白太政大臣帝代理大日本合衆国統治責任者全権大使大将軍の
肩書は形ばかりではなかったのである
世界最大国家・大日本合衆国最高責任者は龍之介
帝や征夷大将軍のほうが名ばかりの肩書に近かった。
執務に追われながらも、異世界転生時初期設定の陰陽力で未来を見ていた。
龍之介自身により世界史は全く別のものとなっていたが、天災は変わらず
発生していた。
その為、龍之介は陰陽力を使って未来を見ていた。
1622年10月1日
龍之介は、中国大陸監督官の黒山影鷹を密かに呼び出した。
黒山影鷹は中国大陸大日本合衆国八州を監督する立場であったため、
北京に城を構え、各地に目を光らせいた。
再びヌルハチのような者が現れないかをそんな中、龍之介の呼び出しは
「何事か?」と、思う出来事ではあるが流石に最古参の家臣、龍之介の
陰陽力の力だと予想が出来たのである。
モールス信号で呼び出された黒山影鷹は北京から
飛行船艦「黒龍」で、平潟城にすぐに登城したのである。
「関白殿下には、ご機嫌麗しく」
「影鷹、わしとお主の中。そのような、よそよそしい挨拶は抜きにしようではないか」
「さように御座いますね。今回は関白殿下何を見えましたか?」
「流石に影鷹であるな話が早くて助かる、10月25日中国大陸内陸部寧夏で大地震が
発生する、備えよ。」
影鷹は疑問にも思わない、
龍之介の陰陽力を何度も目の当たりにしていたからだ。
「関白殿下、関白殿下は中国の民に恨みがおありのはず、助けるのですか?」
「ヌルハチの件などはもう忘れた。今は大日本合衆国の国民である、助けなければ
大日本合衆国崩壊のきっかけにもなりかねぬ、大国の崩壊は小さなきっかけで
起こるからな、災害に早くから対応出来れば一揆も起きぬ」
「さようですね、数々の帝国を滅ぼし関白殿下であるからこその重みのあるお言葉
すぐに北京に戻り寧夏を統治する州知事に指示を出します。」
「よろしく頼む、わしは平和維持連合の協力のもと支援の準備を進める」
影鷹はとんぼ返りで、北京に帰り寧夏を統治する知事に指示を出したのである。
「25日に地震が発生する、被害が発生しそうな所から国民を避難させ食料・避難先の
準備を進めよ、関白殿下の厳命である。」
寧夏を統治していた州知事は「馬鹿げている」と思ったが、龍之介の厳命とあれば
指示に従うしかなく住民に「25日は関白殿下が地震を予言なされておる崖や山間部から
離れ食料の備蓄をせよ」と通達したのである。
寧夏の住民は、真に受ける者は少なかった。
しかし、噂は広まり25日は世界の注目する日となった。
10月25日
突如として、地鳴りと共に地震が発生したのである。
崖にとどまらず山が崩れ死者約一万人を出す被害が出たのであった。
龍之助の予言を無視した住民の結末であった。
この知らせは、龍之介のもとに影鷹から報告が入ったのである。
影鷹は「軍を使ってでも強制的に避難させるべきでした。この様な結果
申し訳ありませんでした。」
影鷹は、その報告をしたのち自室に一人になっていた。
切腹をする準備をしていたのだ。
そこに、扉を蹴破る龍之助
「関白殿下、なぜここに?」
「平和維持連合の協力のもと支援の準備をすると言ったではないか?
飛行船艦隊で支援をするために来たのだが、お主がこの様な事では困るな
影鷹は今でも我が右腕、今回は忠告を無視した民が悪い」
「関白殿下・・・・・・」
「食料と物資は置いていくぞ、あとは任せて良いな?」
「も、もちろんに御座います。任務を投げ出すところに御座いまして
申し訳ありませんでした。」
「切腹は、法で厳しく禁止せねばならぬか影鷹?」
「関白殿下の御指示ならすぐに法になりましょう、しかし、私ならもう大丈夫に
御座います。関白殿下に最後の一時まで忠誠を誓い働き続けます。」
「働き続けて、短命でも困るからな」
「難しい加減が必要ですね・・・・・・」
「失敗ごときでの切腹は許さぬからな」
「はい、あとの事はお任せください。」
龍之介は影鷹に支援物資を渡して帰城したのであった。
影鷹は駐留軍を指揮し、生存者の救援に当たったのであった。
世界には地震よりも、龍之介が地震を当てたことのほうが話題になったのだった。
平和維持連合会議の出席に幕府評定議会の決定事項を確認する日々
平和維持連合代表・
正一位終身関白太政大臣帝代理大日本合衆国統治責任者全権大使大将軍の
肩書は形ばかりではなかったのである
世界最大国家・大日本合衆国最高責任者は龍之介
帝や征夷大将軍のほうが名ばかりの肩書に近かった。
執務に追われながらも、異世界転生時初期設定の陰陽力で未来を見ていた。
龍之介自身により世界史は全く別のものとなっていたが、天災は変わらず
発生していた。
その為、龍之介は陰陽力を使って未来を見ていた。
1622年10月1日
龍之介は、中国大陸監督官の黒山影鷹を密かに呼び出した。
黒山影鷹は中国大陸大日本合衆国八州を監督する立場であったため、
北京に城を構え、各地に目を光らせいた。
再びヌルハチのような者が現れないかをそんな中、龍之介の呼び出しは
「何事か?」と、思う出来事ではあるが流石に最古参の家臣、龍之介の
陰陽力の力だと予想が出来たのである。
モールス信号で呼び出された黒山影鷹は北京から
飛行船艦「黒龍」で、平潟城にすぐに登城したのである。
「関白殿下には、ご機嫌麗しく」
「影鷹、わしとお主の中。そのような、よそよそしい挨拶は抜きにしようではないか」
「さように御座いますね。今回は関白殿下何を見えましたか?」
「流石に影鷹であるな話が早くて助かる、10月25日中国大陸内陸部寧夏で大地震が
発生する、備えよ。」
影鷹は疑問にも思わない、
龍之介の陰陽力を何度も目の当たりにしていたからだ。
「関白殿下、関白殿下は中国の民に恨みがおありのはず、助けるのですか?」
「ヌルハチの件などはもう忘れた。今は大日本合衆国の国民である、助けなければ
大日本合衆国崩壊のきっかけにもなりかねぬ、大国の崩壊は小さなきっかけで
起こるからな、災害に早くから対応出来れば一揆も起きぬ」
「さようですね、数々の帝国を滅ぼし関白殿下であるからこその重みのあるお言葉
すぐに北京に戻り寧夏を統治する州知事に指示を出します。」
「よろしく頼む、わしは平和維持連合の協力のもと支援の準備を進める」
影鷹はとんぼ返りで、北京に帰り寧夏を統治する知事に指示を出したのである。
「25日に地震が発生する、被害が発生しそうな所から国民を避難させ食料・避難先の
準備を進めよ、関白殿下の厳命である。」
寧夏を統治していた州知事は「馬鹿げている」と思ったが、龍之介の厳命とあれば
指示に従うしかなく住民に「25日は関白殿下が地震を予言なされておる崖や山間部から
離れ食料の備蓄をせよ」と通達したのである。
寧夏の住民は、真に受ける者は少なかった。
しかし、噂は広まり25日は世界の注目する日となった。
10月25日
突如として、地鳴りと共に地震が発生したのである。
崖にとどまらず山が崩れ死者約一万人を出す被害が出たのであった。
龍之助の予言を無視した住民の結末であった。
この知らせは、龍之介のもとに影鷹から報告が入ったのである。
影鷹は「軍を使ってでも強制的に避難させるべきでした。この様な結果
申し訳ありませんでした。」
影鷹は、その報告をしたのち自室に一人になっていた。
切腹をする準備をしていたのだ。
そこに、扉を蹴破る龍之助
「関白殿下、なぜここに?」
「平和維持連合の協力のもと支援の準備をすると言ったではないか?
飛行船艦隊で支援をするために来たのだが、お主がこの様な事では困るな
影鷹は今でも我が右腕、今回は忠告を無視した民が悪い」
「関白殿下・・・・・・」
「食料と物資は置いていくぞ、あとは任せて良いな?」
「も、もちろんに御座います。任務を投げ出すところに御座いまして
申し訳ありませんでした。」
「切腹は、法で厳しく禁止せねばならぬか影鷹?」
「関白殿下の御指示ならすぐに法になりましょう、しかし、私ならもう大丈夫に
御座います。関白殿下に最後の一時まで忠誠を誓い働き続けます。」
「働き続けて、短命でも困るからな」
「難しい加減が必要ですね・・・・・・」
「失敗ごときでの切腹は許さぬからな」
「はい、あとの事はお任せください。」
龍之介は影鷹に支援物資を渡して帰城したのであった。
影鷹は駐留軍を指揮し、生存者の救援に当たったのであった。
世界には地震よりも、龍之介が地震を当てたことのほうが話題になったのだった。
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