上 下
152 / 323

新しき道!茨城国始点「新シルクロード」

しおりを挟む
龍之介は風呂を出ると、正室・歩美、長男・征夷大将軍正長、幕府大老となっていた柳生宗矩、龍之介艦隊副隊長・柳生宗厳、他家臣と側室達も茨城城大広間に集められていた

 「これから、行う事業について説明する」

 龍之介からの話があったのだ

 「シルクロードの復活をする、始点はこの茨城国である!終点はポルトガル!新シルクロードである日出国ひいずるくにかから日入ひいる国への壮大な道である」

 「父上様、それはやはり中国大陸を通りヨーロッパに抜ける道の整備ですか?」

 「無論の事、茨城国から中国大陸までは船で結び大陸からは蒸気機関車でヨーロッパまで繋げる 資金・人手は各国が出す」

 「なるほど、陸路での輸送をも可能にするわけですね」

 「人や文化・物流の行き来を陸路を使い盛んにする 大事業ではあるが、交流が盛んになれば互いの国の利益共有により戦乱の火種も起きにくくなると考えておる」

 「一理あります」

 「さらに、茨城国に平和独立維持連合同盟の本部を設置し、世界の代表が集り会議を開く場を作りたい すでにヨーロッパ支部は、伊達政宗によりジブラルタに作られ地中海隣接地域の国々の代表が集り会議を開いている」

 「なんと、壮大な!平和独立維持連合同盟は一つの国と言って良いのではないでしょうか」

 「地球に住むもの皆助け合えば、必然的に戦乱は減ると考える」

 「なるほどで、どちらに建設を予定しておるのですか?」

 「茨城国北部、磐城との境に平潟と言う港があるその港を、各国からの船を受け入れる港に整備し、そこに平和独立維持連合同盟本部を建てようと思う」

 「なるほど、その地なら既に小名浜と結ぶ蒸気機関車も走っておりますから良いかと思います 小名浜にも船を受け入れる事も出来ますし」

 この平潟と言う地は、龍之介にとっては特別な地であった
 前世での出身地であったのだ
 その、平潟を世界の中心と言って良い平和独立維持連合同盟本部を作り繁栄させたかった
 現世の「国連本部」である

 「歩美、正四位下参議から昇進して正三位大納言に任じるさらに、日本総代大将軍補佐を命じこの平和独立維持連合同盟本部設置の責任者とする」

 ちなみに、任官の権限は帝より一任されている龍之介

 長年、長男を支え茨城国の繁栄に取り組んでいた歩美に相応しい役職であった

 正三位大納言日本総代大将軍補佐藤原朝臣三上歩美(せいさんいだいなごんにほんそうだいだいしょうぐんほさふじわらのあそんみかみあゆみ)

 「慎んでお受けいたします」

 「側室達もいままで以上に、仕事を頼むぞ」

 日本国に残っている側室達はけして優雅な暮らしを満喫していたわけではなく、それぞれの得意分野の政治補佐をしていたのであった
 農業や反物の生産や女性教育の担当であった
 日本国は女性も平等に扱われていた

 現世の戦国時代の女性は、平成の世より平等以上であったりしたのは事実であった
 豊臣秀吉の妻・北政所などが特に有名である
 関白の代理を担っていたりもしたのだ

 ちなみに、春・エリリ・トゥルル・エターニャは海外遠征中の龍之介の身の回りの世話と護衛の任務があり、新しく加わった有紀・涼子は子を作る役目があったのだ

 こうして、新シルクロードと平和独立維持連合同盟の本部設置は開始されたのであった
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

異世界に行ったら才能に満ち溢れていました

みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。 異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....

深遠の先へ ~20XX年の終わりと始まり。その娘、傍若無人なり~

杵築しゅん
ファンタジー
20XX年、本当にその瞬間がやってきた。私は宇宙の管理者に1番目の魂の扉に入るよう指示され、扉を開け一歩踏み出したところで、宇宙の理の渦(深遠)の中に落ちていった。気付けば幼女に・・・これはもう立派な宇宙人として、この新しい星で使命を果たすしかない・・・と思っていたこともありました。だけど使命を果たせるなら、自由に生きてもいいわよね? この知識や経験を役立てられるなら、ちょっとくらい傍若無人でいいってことよね? 暗殺者や陰謀なんて無関係に生きてきたのに、貴族の事情なんて知ったこっちゃないわ。早く産業革命してラブロマンスを書くのよ!

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる

シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。 ※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。 ※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。 俺の名はグレイズ。 鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。 ジョブは商人だ。 そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。 だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。 そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。 理由は『巷で流行している』かららしい。 そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。 まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。 まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。 表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。 そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。 一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。 俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。 その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。 本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

ソロキャンパー俺、今日もS級ダンジョンでのんびり配信。〜地上がパニックになってることを、俺だけが知らない〜

相上和音
ファンタジー
ダンジョン。 そこは常に死と隣り合わせの過酷な世界。 強力な魔物が跋扈し、地形、植物、環境、その全てが侵入者を排除しようと襲いかかってくる。 ひとたび足を踏み入れたなら、命の保証はどこにもない。 肉体より先に精神が壊れ、仮に命が無事でも五体満足でいられる者は、ほんのごく少数だ。 ーーそのはずなのだが。 「今日も一日、元気にソロキャンプしていきたいと思いま〜す」 前人未到のS級ダンジョン深部で、のんびりソロキャンプ配信をする男がいる。 男の名はジロー。 「え、待って。S級ダンジョンで四十階層突破したの、世界初じゃない?」 「学会発表クラスの情報がサラッと出てきやがった。これだからこの人の配信はやめられない」 「なんでこの人、いつも一方的に配信するだけでコメント見ないの!?」 「え? 三ツ首を狩ったってこと? ソロで? A級パーティでも、出くわしたら即撤退のバケモンなのに……」 「なんなんこの人」 ジローが配信をするたびに、世界中が大慌て。 なのになぜか本人にはその自覚がないようで……。 彼は一体何者なのか? 世界中の有力ギルドが、彼を仲間に引き入れようと躍起になっているが、その争奪戦の行方は……。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

処理中です...