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剣術指南役柳生利厳

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旗艦・不動明王で剣術指南役兼龍之介護衛隊長は柳生利厳であった
 柳生利厳は柳生宗矩の甥で、宗矩の推挙で家臣になっていたのだ

 剣術・兵法は祖父・石舟斎から学び、宗則と負けず劣らずの腕であり龍之介は信頼していた

 前世では「徳川御三家筆頭尾張家」の剣術指南役になっている

 不動明王に乗っている、家臣で龍之介の相手になれたのは利厳くらいであった

 「利厳、一手勝負」

 「は!かしこまりました」

 龍之介も通常の木刀に持ちかえ勝負となる

 一礼して、木刀を構える二人…鍛練室は針積めた空気に変わった

 「えい!」

 利厳が一撃目を放つ、素早く避けながら迎撃する龍之介…

 「カン!カン!カン!カン!」

 木刀のぶつかる音が鳴り響く

 また、間合いを取って構えた状態でにらみ会う

 「えい!」

 龍之介の一撃…左片手一本突きであった

 避ける利厳、突きから横凪ぎにかえる龍之介
 その動作は素早く、利厳の胴スレスレで止まった

 「参りました」

 龍之介は前世では漫画が好きであり、好きなキャラクターが繰り出す左片手一本突きを真似て技を完成していたのだ…抜刀術も…

 「利厳も腕をあげたな!引き続き稽古を見てやってくれ!」

 「は!かしこまりました」

 龍之介は鍛練室から出て行った

 
 宮本武蔵・佐々木小次郎、次世代の剣豪が家臣になったことを満足していた
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