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スペイン帝国降伏

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フィリッペ三世はジブラルタ沿岸部奪還部隊を自ら率いて出撃したのだ
 目指したのは龍之介がいるジブラルタ湾であった!
 「日本国の大将は武士ではなく国王の息子、貴族と聞いたぞ!こうなれば陸上決戦で蹴散らしてくれる」

 龍之介の異名、そして正確な役職名を知らなかったのである

 龍之介は塹壕と土塁を気付きガトリング砲を設置して、スペイン軍が来るのを待っていたのである!

 フィリッペ三世は素手に罠にハマっていたのだ

 ジブラルタ湾沿岸部にスペイン軍40000が到着

 対陣する塹壕や土塁で隠れた龍之介軍が少なく見えたのであろう!
 無謀にも、フィリッペ三世は突撃を命じた
 「突撃!敵は少数殲滅してくれる!」

 銃を撃ちながら突撃してくるスペイン軍に
 「ガトリング砲一斉射撃開始!発射」

 さらには、新大和からのスペイン軍後方へのアームストロング砲が放たれた!

 逃げ惑う兵士達!

 更に追い討ちをかけたのは真田幸村・前田慶次であった!
 カディスから上陸した幸村・慶次はスペイン軍の横腹を突いたのだ!

 乱戦となり、味方撃ちの危険が出てきた為、ガトリング砲・アームストロング砲は止めた

 そこに、龍之介とその直属精鋭部隊が隊列で進行してきたのだ
 「日本国総代大将軍藤原朝臣三上龍之介正圀である!」(小型端末によりスペイン語に翻訳される)

 「バカな!敵大将が突っ込んできたぞ!アハハハハ!大将は動かぬものそれも知らずに突っ込んて来る将軍など名前だけ!かかれー」
 フィリッペ三世は好機と思った

 しかし、剣・槍での戦場となっていた所に出てきた龍之介精鋭部隊は次々に、スペイン兵士を斬り倒していく!

 「大将を狙え!大将をやれば我らが勝ちよ!」

 しかし、ほどなく龍之介の恐ろしさを知ることになる

 美少女の前立てを着けた兜に、美少女が描かれた南蛮胴を着けるふざけた出立ちの龍之介は、自慢の蜻蛉切の槍で次々に敵を切り刻む!

 「日本国総代大将軍はここぞ!腕に覚え有るものはかかってきなさい!」

 徒党を組んで、攻めてくるスペイン兵士!
 しかし、次々に凪ぎ払う龍之介…

 スペイン兵は逃げ始めたのだ!

 「貴族など嘘ではないか!やはり、武士か!」
 どうやら、「武士」の存在をフィリッペ三世は知っていたようだ!

 「国王陛下!あの者が今は武士の総大将!名前だけでなく腕も最強と恐れられる人物にございます!一時期、最強左大臣などと恐れられた人物」
 日本国に行ったことのあった側近が耳にいれる!

 「…バカな!…あんなふざけた甲冑の男が日本国最強だと!」

 考えてる間はなかった!

 龍之介に負けず劣らずの、幸村は薙刀で慶次は槍を手に馬に乗り突撃!
 次々に凪ぎ払う!

 味方兵がいない後方へ、大和からの艦砲射撃

 …スペイン軍は逃げ場を失った

 「陛下!このままでは全滅!降伏の使者を」
 側近が言う

 フィリッペ三世は、青ざめ倒れ込んだ
 これを見ていた側近により降伏の使者が龍之介の元に走る!鎧を脱ぎ武器を持たず白旗をあげながら
 (白旗はスペイン・ポルトガル他異国と交易を始めた時に取り決めた降伏の合図であった)

 「スペイン国王フィリッペ三世側近、ジョン・アーノルドであります!」

 「日本国総代大将軍龍之介正圀である!」

 「我がスペイン国は降伏を致します!」

 「フィリッペ三世がいるであろう!直接話したい」

 「は!こちらです!」

 龍之介は、側近の兵士50人が盾で陣を組む中、スペイン本陣に入った!

 フィリッペ三世は往生際が悪かった!本陣に入ったところで兵士に攻撃を仕掛けさせたのだ!
 しかし、盾に隠れていた三八式歩兵銃がスペイン兵の鎧をものともせずに撃ち抜く!

 更に、軽やかに…太刀の二刀流で次々に兵士を斬る龍之介を見て

 「あ~これが剣舞と言うのか…?」
 フィリッペ三世は現実を逃避していた!

 そして、傷一つない綺麗な童子切安綱と龍之介お気に入りの水戸刀の太刀の鋒きっさきがフィリッペ三世の眼前に突きつけられた…

 「フィリッペ三世!無条件降伏をせよ!身の安全と地位は保証する」

 「…わかりました…」

 フィリッペ三世は涙を流しながら降伏勧告を受けいるたのである

 スペイン帝国は終焉の時であった
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