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羽柴台湾国の最後

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龍之介は明国・中国大陸の深追いを止めた。
 艦隊こそ大艦隊であったが、上陸部隊は少なかった。
 その為、大陸に踏み込むと囲まれる可能性があったからだ
 そこで、沿岸の天津・上海・香港を制圧、砦を築いた。

 攻めてくる明国軍に対しては容赦なくアームストロング砲と
 ガトリング砲の砲弾の雨が降り注ぎ、攻めてくるのはすぐに
 止まったのであった。

 ここまで来ても、明国は降服はしなかった…
 しかし、流石に戦況不利の為、停戦を申し込む使者が龍之介の
 もとに来たのであった。

 「明国皇帝から日本国王ヘ停戦を願う
   明国は日本国独立国と認める
   天津・上海・香港の使用管理を任せる」

 で、あった。

 龍之介が目を通したあと、京都の帝に龍之介の書状とともに届く
 「これ以上の戦線拡大は甚大な被害を生みます」

 帝からの返事は
 「満足する戦果である 明国との戦の事は関白に一任する 」

 で、あった。

 これにより、龍之介は明国に天津・上海・香港の使用権ではなく
 割譲を要求、またこれから攻め落とす予定の台湾も日本国として認める事
 そして、停戦ではなく不可侵条約の締結を申し込んだ。

 明国皇帝は悩んだが、勝てる要素が少ない戦であり、
 この条件を飲まざるを得なかった。

 明国皇帝と日本国帝の名において、不可侵条約が締結され 、
 天津・上海・香港・台湾は日本国になったのだ。

 不可侵条約締結後は、三上軍本体も台湾攻めに合流した。
 伊達政宗は台湾城のある台北を攻め続けていた。
 そこで、三上軍は手薄な台南から上陸を開始

 これにより、台湾城に籠城する羽柴秀次挟み撃ちになった。
 いくら、名軍師・黒田官兵衛でも艦隊と陸軍に挟み撃ちには、
 抵抗の手段なく、降服した。

 龍之介はこの降伏を黒田官兵衛と石田三成の切腹を条件に、
 降伏を許可したのだ。

 黒田官兵衛・石田三成は三上龍之介正圀配下の見聞の元、
 台湾で切腹が行われた。

 羽柴秀次と羽柴一族は、伊豆諸島の大島に島流しにされ
 一生を終える事となるのであった。

 日本国となった台湾は北半分が伊達政宗の領地となり、
 南半分が幕府直轄地になった。

 ロシア帝国牽制に徹した最上義光には金子きんす
 恩賞がだされたのである。
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