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羽柴秀吉の逃亡!「羽柴台湾国」立国

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羽柴秀吉軍にはもちろん、蒸気機関鉄甲船はあったが
 艦隊決戦をするには数が足りなかったのである。

 不利な状況の一つの救いがあった。
 それは、名高き名軍師・黒田官兵衛がいた。

 黒田官兵衛が。

 「肥前・名護屋城に向かいましょう。
  あそこなら亡き信長様の艦隊もあります。」

 秀吉
 「なるほど、それで艦隊決戦をするのだな?」

 「いえ違います、その艦隊を合わせて15の艦隊で海を渡ります。 
  安宅船もありますので兵を乗せれます。」

 「どこに行くのだ?」

 「台湾がよろしいでしょう。あそこには信長様が購入した港が、
  海城として要塞化されてあります。」

 「そこを拠点に台湾全土を占領だな?」

 「いかにも、台湾にて羽柴秀吉様の国を築くのです。」

 「よし!その策で行こう、急げ!三成、支度を頼む。」

 石田三成は兵糧や軍備の準備を滞りなく行った。

 肥前・名護屋城は織田信長の拠点であったが、今は留守居役に
 秀吉配下の浅野幸長がいたのである。
 秀吉・正室ねねの義理の弟

 幸長は知らせを受け、残されていた艦隊の出港の準備をしていた。

 羽柴秀吉は一族郎党
 軍を引き連れ名護屋城から出港したのである。
 さすがに引き連れて行けた人数は、蒸気機関鉄甲船・安宅船に
 ぎゅうぎゅう詰めにしても1万人が限界であった。

 しかし、台湾を攻め占領するには充分な戦力であった。

 こうして、秀吉は逃亡し、台湾を攻めたのである。
 台湾は、急な敵襲により占領下に入ったのであった。
 そして、台湾に独立国を作ったのであった。

 「羽柴台湾国」が立国され初代国王に羽柴秀吉がなったのである。

 武力にものを言わせた占領であり、信長の努力を無に返す動きであった。

 その動きは、他の国にあった信長が友好的に購入した港の危機でもあった。
 その港を拠点に攻められたら困ると考えた国王などが港の閉鎖に動いたのだ。

 龍之介にもその知らせは届き、涙しながら悔しがり怒った。

 「おのれ、秀吉、交易をもっと盛んにし、友好的に国作りをしたかったのに、
  信長様の家臣でありながら、何を見ていたのだった・・・・・・」

 明国も羽柴秀吉の「羽柴台湾国」立国により、日本を警戒したのだった。
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