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第六章 美少女プリンセスと異世界生活
悪役令嬢?シュルリー・ル・ソラニティー王女
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「お疲れさまでした、クジマサムネ殿」
出迎えてくれた、バルーサス大臣。
「旦那様、ようこそ愛の巣の準備は出来ていますよ」
うん、プルートー先生、無視しよう。
「ええ、疲れましたが、今日は天気が良いせいか気分も良いので大丈夫です」
「陛下がお待ちですのでこちらへ」
と、城の中を案内され謁見の間に通された。
天叢雲剣は、腰から外してプルートー先生に渡し預けた。
帯刀したまま拝謁するほど非礼ではない。
白光する大理石の冷たい床に赤い絨毯が敷かれている。
一段高いところに椅子がある。
両脇には帯剣し、胸当てだけの鎧を着用している衛士が立っている。
10分ほど待つと金髪の少女が現れた。150センチくらいのチンチクリン。
ペチャパイ、金糸が織り込まれてキラキラ光る黄色のドレスを着ている。
銀色のティアラには、宝石が散りばめられている。
「また連れてきたのね、大臣、小金欲しさの者でも連れてきたんでしょ」
「陛下、それはいくら何でも失礼かと、こちらの御人は・・・・・・」
「はいはいはい、聞いているわよ、いちいち言わなくても良いわよ」
なんともなんともかな。
黙っている、俺。
「あら、ミライア、どうしたの?はははっ、なに?あんた、奴隷になったの?落ちぶれた者ね」
ミライアは黙っている。
しかし、ハイトンは違う。
「失礼ながら申し上げます」
「なによ、奴隷の分際で勝手に話すだなんて許されると思ってるの?」
「僕はクジマサムネ家臣、神龍ドラゴン族のリュウリュウ国スバラッヒー王の孫でハイトン・アルベルトですが発言しては駄目ですか?」
「はぁあ?一国の王子がなにしてんの?弱みでもあって家臣にでもなったのかしら?あ~そういえば、瑠璃色のドラゴン殺しなんて言われてるんだってね、殺されそうにでもなったの?はははっ」
足を組みひじ掛けにもたれかかりながらそういう王女・・・・・・醜いな。
「申し訳ないですが、仕事だけさせてもらえないですか、あなた様の話をこれ以上聞きたくはない」
「はぁあ?無礼ね、あんた、まあどうせ何も出来ないんでしょ、足代だけあげるから帰りなさい、お父様に変な者を合わせるわけにはいかなくてよ」
バルーサス大臣が王女の前に跪いた。
「陛下、この者は北斗七神器も帯刀しています、どうか、そのようなことを言わずに」
「どうせ星一つなんでしょ?」
天叢雲剣をプルートー先生が渡してくると、両脇にいた衛士が抜刀した。
先生が言いたいことはわかる、鞘に入ったまま鍔の北斗七星の宝玉を見せた。
「七つ光ってる、え?本当に?なんなのよ、あんた」
俺は黙っている。こういう時は黙っているほうが一番威圧的である。
「先生、でも、こいつ剣士でしょ?」
「一番弟子です、実力なら間違いなく人間では五指の指に入るでしょう、彼の妄想力から作られる魔法は一味違います、どうか、一度だけで良いのでバッサル殿下に御目通しを、何かありましたら責任は私の首、命をかけす」
「先生・・・・・・」
シュルリー王女の今までの傲慢な態度からは信じられない真剣な表情に変わった。
ああ、この子もしかして・・・・・・
「私も命をかけます」
バルーサス大臣が続けて言う。
う~なんか、俺に重圧がかかるんですがそれ。
「姫さんよ~そこまで言うんだから会わせてやったらどうですか?」
と、柱の影から現れたのは、全身金色の鎧を着たミッチーーーー?
いやいや、はい、ごめんなさい。イケメン男子が現れた。キザだ。死語か?
「もし、なにか不審な動きをした時にはこの俺の神殺しの槍、ロンギヌスでぐっさりと」
手にしていた槍は俺の持っている天叢雲剣と同じ色の金属の輝き、そして、北斗七星の宝玉が穂の付け根に光っている。七つ。
刺されたくはない。
「マタザがそう言うなら良いでしょう、何かあったらみんな逆さ磔火炙りにしてやるんだから」
来なきゃ良かったなあ~。
出迎えてくれた、バルーサス大臣。
「旦那様、ようこそ愛の巣の準備は出来ていますよ」
うん、プルートー先生、無視しよう。
「ええ、疲れましたが、今日は天気が良いせいか気分も良いので大丈夫です」
「陛下がお待ちですのでこちらへ」
と、城の中を案内され謁見の間に通された。
天叢雲剣は、腰から外してプルートー先生に渡し預けた。
帯刀したまま拝謁するほど非礼ではない。
白光する大理石の冷たい床に赤い絨毯が敷かれている。
一段高いところに椅子がある。
両脇には帯剣し、胸当てだけの鎧を着用している衛士が立っている。
10分ほど待つと金髪の少女が現れた。150センチくらいのチンチクリン。
ペチャパイ、金糸が織り込まれてキラキラ光る黄色のドレスを着ている。
銀色のティアラには、宝石が散りばめられている。
「また連れてきたのね、大臣、小金欲しさの者でも連れてきたんでしょ」
「陛下、それはいくら何でも失礼かと、こちらの御人は・・・・・・」
「はいはいはい、聞いているわよ、いちいち言わなくても良いわよ」
なんともなんともかな。
黙っている、俺。
「あら、ミライア、どうしたの?はははっ、なに?あんた、奴隷になったの?落ちぶれた者ね」
ミライアは黙っている。
しかし、ハイトンは違う。
「失礼ながら申し上げます」
「なによ、奴隷の分際で勝手に話すだなんて許されると思ってるの?」
「僕はクジマサムネ家臣、神龍ドラゴン族のリュウリュウ国スバラッヒー王の孫でハイトン・アルベルトですが発言しては駄目ですか?」
「はぁあ?一国の王子がなにしてんの?弱みでもあって家臣にでもなったのかしら?あ~そういえば、瑠璃色のドラゴン殺しなんて言われてるんだってね、殺されそうにでもなったの?はははっ」
足を組みひじ掛けにもたれかかりながらそういう王女・・・・・・醜いな。
「申し訳ないですが、仕事だけさせてもらえないですか、あなた様の話をこれ以上聞きたくはない」
「はぁあ?無礼ね、あんた、まあどうせ何も出来ないんでしょ、足代だけあげるから帰りなさい、お父様に変な者を合わせるわけにはいかなくてよ」
バルーサス大臣が王女の前に跪いた。
「陛下、この者は北斗七神器も帯刀しています、どうか、そのようなことを言わずに」
「どうせ星一つなんでしょ?」
天叢雲剣をプルートー先生が渡してくると、両脇にいた衛士が抜刀した。
先生が言いたいことはわかる、鞘に入ったまま鍔の北斗七星の宝玉を見せた。
「七つ光ってる、え?本当に?なんなのよ、あんた」
俺は黙っている。こういう時は黙っているほうが一番威圧的である。
「先生、でも、こいつ剣士でしょ?」
「一番弟子です、実力なら間違いなく人間では五指の指に入るでしょう、彼の妄想力から作られる魔法は一味違います、どうか、一度だけで良いのでバッサル殿下に御目通しを、何かありましたら責任は私の首、命をかけす」
「先生・・・・・・」
シュルリー王女の今までの傲慢な態度からは信じられない真剣な表情に変わった。
ああ、この子もしかして・・・・・・
「私も命をかけます」
バルーサス大臣が続けて言う。
う~なんか、俺に重圧がかかるんですがそれ。
「姫さんよ~そこまで言うんだから会わせてやったらどうですか?」
と、柱の影から現れたのは、全身金色の鎧を着たミッチーーーー?
いやいや、はい、ごめんなさい。イケメン男子が現れた。キザだ。死語か?
「もし、なにか不審な動きをした時にはこの俺の神殺しの槍、ロンギヌスでぐっさりと」
手にしていた槍は俺の持っている天叢雲剣と同じ色の金属の輝き、そして、北斗七星の宝玉が穂の付け根に光っている。七つ。
刺されたくはない。
「マタザがそう言うなら良いでしょう、何かあったらみんな逆さ磔火炙りにしてやるんだから」
来なきゃ良かったなあ~。
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