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第四章 美少年と異世界生活

美少年家来

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明くる日の朝、部屋から出てリビングの椅子に座るとハイトンがお茶を煎れてくれた。

「おはよう」

「おはようございます」

「スバラッヒー王は帰ったの?」

「はい、お祖父様は昨夜のうちに帰りました。国をいつまでも空けとおくわけにはいかないので」

「王だからやはり忙しいのか?」

「はい、魔王と組んだ邪龍ドラゴン一派と一触即発の危機ですから」

こないだ倒したのは魔王派って訳か、
お茶を飲みながら話していると、ミラが焼き立てのスコーンとサラダを運んでくる。

「いただきます、お、このスコーン美味しい、木の実が入ってるのが良い」

わきに立っていたハイトンが手を前で組ながら嬉しそうにクネクネしていた。

「それ、僕が作ったんですよ。お口に合って良かった」

お~僕っ子は料理上手だったか、意外だな。
二つ三つと食べ終える。
最後にサラダを食べる

「ごちそうさま、さて、寝るか」

立ち上がるとハイトンが俺の右手を掴んできた。
冷たい手、ドラゴンだとは思えない華奢な指でがっしりと掴む。

「えっと、なに?」

「あのですね、僕も従者の刻印が欲しいのですがダメでしょうか?」

ミラと結んでる奴隷契約か、ミラはお金の事もあるから引き受けたけどハイトンは一応預かり人に近いし、別に奴隷とを増やしたい気もないし。

「必要?」

「はい!瑠璃色のドラゴン殺し様のご寵愛を受ける身としては身も心も差し出したく」

「いらないから、寵愛をあげようともしてないから」

寵愛ってするものか?あげるものか?

「そんな事、言わないでお願いします、御主人様」

参ったなぁ、頭をポリポリと掻く。
困った時はミラに任せて寝るのが一番。

「ミラ、どうしたら良い?ってかどうにかして?」

「ははは、でしたら家来の誓いでどうでしょうか?」

「家来の誓い?」

「はい、奴隷よりは自由度が高いですね、雇用契約と言ったところでしょうか、主は家来に給金をあげる代わりに家来は服従をする契約になります、奴隷は給金なしの絶対服従ですから」

「給金ね~、いくらくらい?」

「えっと僕なんか別に奴隷で構いませんから」

目をウルウルさせながら見るのやめて、ハイトン。

「そうですね、ここに住むんですから食住代を引いて月15万ライトワールゴールドぐらいが相場でしょうか」

2億ライトワールゴールドがあるわけだし、まぁいいかと思い首を縦に動かす。

「やったー、これで瑠璃色のドラゴン殺し様の寵愛を受けられる」

小さく万歳をしてパタパタとハシャグが嬉しいのだろうか?

「ハイトン、寵愛はないから」

ピシッと、軽く頭にチョップをすると、テヘッてベロを出して笑った・・・可愛い~ヤバイちょっとありかも・・・

「では、契約の儀式をしますので血を」

「えっとあれやるの?」

「はい、契約には必ず血を必要としますので」

仕方がなく、左手中指を小太刀ですこし斬り血を出すと、ハイトンが膝まづき優しく左手を口に運び舐め始める。
う、なんか舐めかたエロい、ミラよりもなんか舌を絡ませて舐めてくるし、エロ!

「はぁ~はぁ~はぁ~はぁ~、マシャムネシャマの熱い太い棒が僕の中に、はぁ~はぁ~はぁ~はぁ~、ドロドロした濃い液が美味しい」

ゴツン

右手をぐうにして小突いてしまった。
指が熱い棒で、血がドロドロの濃い液体と勝手に脳内変換するな。

「我は神の名に置いて誓う、我は服従する者なり、我はクジマサムネに付き従うと約束する、我を従者と認めよ、我が名はハイトン・アルベルト・スバラッヒー」

ミラとの契約のように魔方陣が浮かび上がったあとハイトンの首には魔方陣が具象化した首輪が、俺の左手中指には指輪が浮かび上がた。

「えへ、これで御主人様の家来になりました」

「まぁ~、うん、とりあえず静かにしてさえいれば文句はないからよろしく」

「はい」

家来になるのがそんなに嬉しいのだろうか?
俺の価値観ではよくわからない。

俺は部屋に戻り再びベッドに入る。
疲れてるときは寝るのが一番だ。
ファ~とあくびをすると、口を押さえるために顔に近付けた左手が良い匂いがした。
・・・ハイトンならちょっとありかも・・・
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