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第一章 過労死から始まる異世界生活
美少女閻魔ちゃん
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優しく微笑む美少女に、思わず
「え!あなたが閻魔大王様?本当に?これはこれは想像と違うものなんですね、閻魔大王があなたみたいな美少女だとわ」
美しい美少女の閻魔大王との自己紹介には流石に驚くしかない、信じられないが本人がそう言うのだからそれを信じてあげたい。
「美少女とは嬉しいですが、政宗ちゃんも恐い鬼のような形相の髭がもじゃもじゃした、おっちゃんだと思っていたのでしょ?」
口を尖らせて怒っている美少女は、やはり閻魔大王には見えない。
どうしても、天使か天女に見えてしまう怒った顔も美しい。
見とれていると美少女閻魔大王が、
「閻魔大王って職業のことで、今年からは私がたまたま配属されたのよ、ちなみに、私は茨城県担当閻魔大王よ。そう言えば栃木県担当閻魔大王は、髭もじゃのおっちゃんだったはず、群馬県はこんにゃく作りが得意なおばあちゃんだったはずよ。千葉県担当もなんだか現世の知事みたいな熱血的なおじさんだったはず。そう言えば福島県は、いわき市出身の美少女女優に似ていたわね、確か武田なんとかと言う女優さんみたいな子だったはずよ」
摩訶不思議、死後の世界は二次元世界のごとくか、ライトノベルのごとくかと思うがいくつかの疑問も湧いて出た。
「あの~質問なんですが、閻魔大王って何人もいるのですか?それと三途の川とかは?」
「あ~やっぱり記憶ないのね、死んだショックで放心状態のうちに渡っちゃうのが殆どなのよ、利根川の渡し船みたいな小舟に乗って渡ったたのよ。
元気な死者は、体力が有り余って三途の川を泳いで渡ってしまったり、踏ん切りがつかなく、いつまでも船に乗るのをだだこねる人もいるけど、三途の川まで来る頃には肉体は埋葬されてるから手遅れなんだけどね。
そして閻魔大王は天界での役職の一つよ。閻魔大王が一人だったら一日どれだけの死者の対応をしないとならないのよ。無理に決まっているでしょ、365日24時間死者対応って流行のブラック企業よりひどいじゃない、私だって寝たいし、食事だってするし休みたいわよ。閻魔大王が過労で死んだらシャレにならないじゃない。AI導入する予定らしいけど、AIではこまかな判断が出来ないからね」
そう天界閻魔事情を教えてくれた。
俺はその365日24時間お客様対応のブラック企業に勤めていたのだが。
「あの~、閻魔大王様」
改めてちゃんと聞こうと正座をして言うと美少女閻魔大王は、ニコニコしながら、
「閻魔ちゃんと呼んで!」
って強く言ってきた。
神仏をそれなりに敬ってきた俺としては「閻魔大王様」で、呼びたいのだが眼力が凄まじくそれを許してはくれない。これは機嫌を損ねる前に俺が応じなければ地獄に落とされる勢い、冷や汗が背中をつたう。
「閻魔ちゃん、私の死因は?」
今、一番気になる事は俺の死因、俺は自宅のある筑波に帰るために電車に乗ろうとしていたはず、そこからの記憶が途切れている。
それは言い知れぬ不安でしかなかった。
『自殺』それでないことを確かめたかった。
「え!あなたが閻魔大王様?本当に?これはこれは想像と違うものなんですね、閻魔大王があなたみたいな美少女だとわ」
美しい美少女の閻魔大王との自己紹介には流石に驚くしかない、信じられないが本人がそう言うのだからそれを信じてあげたい。
「美少女とは嬉しいですが、政宗ちゃんも恐い鬼のような形相の髭がもじゃもじゃした、おっちゃんだと思っていたのでしょ?」
口を尖らせて怒っている美少女は、やはり閻魔大王には見えない。
どうしても、天使か天女に見えてしまう怒った顔も美しい。
見とれていると美少女閻魔大王が、
「閻魔大王って職業のことで、今年からは私がたまたま配属されたのよ、ちなみに、私は茨城県担当閻魔大王よ。そう言えば栃木県担当閻魔大王は、髭もじゃのおっちゃんだったはず、群馬県はこんにゃく作りが得意なおばあちゃんだったはずよ。千葉県担当もなんだか現世の知事みたいな熱血的なおじさんだったはず。そう言えば福島県は、いわき市出身の美少女女優に似ていたわね、確か武田なんとかと言う女優さんみたいな子だったはずよ」
摩訶不思議、死後の世界は二次元世界のごとくか、ライトノベルのごとくかと思うがいくつかの疑問も湧いて出た。
「あの~質問なんですが、閻魔大王って何人もいるのですか?それと三途の川とかは?」
「あ~やっぱり記憶ないのね、死んだショックで放心状態のうちに渡っちゃうのが殆どなのよ、利根川の渡し船みたいな小舟に乗って渡ったたのよ。
元気な死者は、体力が有り余って三途の川を泳いで渡ってしまったり、踏ん切りがつかなく、いつまでも船に乗るのをだだこねる人もいるけど、三途の川まで来る頃には肉体は埋葬されてるから手遅れなんだけどね。
そして閻魔大王は天界での役職の一つよ。閻魔大王が一人だったら一日どれだけの死者の対応をしないとならないのよ。無理に決まっているでしょ、365日24時間死者対応って流行のブラック企業よりひどいじゃない、私だって寝たいし、食事だってするし休みたいわよ。閻魔大王が過労で死んだらシャレにならないじゃない。AI導入する予定らしいけど、AIではこまかな判断が出来ないからね」
そう天界閻魔事情を教えてくれた。
俺はその365日24時間お客様対応のブラック企業に勤めていたのだが。
「あの~、閻魔大王様」
改めてちゃんと聞こうと正座をして言うと美少女閻魔大王は、ニコニコしながら、
「閻魔ちゃんと呼んで!」
って強く言ってきた。
神仏をそれなりに敬ってきた俺としては「閻魔大王様」で、呼びたいのだが眼力が凄まじくそれを許してはくれない。これは機嫌を損ねる前に俺が応じなければ地獄に落とされる勢い、冷や汗が背中をつたう。
「閻魔ちゃん、私の死因は?」
今、一番気になる事は俺の死因、俺は自宅のある筑波に帰るために電車に乗ろうとしていたはず、そこからの記憶が途切れている。
それは言い知れぬ不安でしかなかった。
『自殺』それでないことを確かめたかった。
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