70 / 129
第1幕『半人半蛇(蛇人間)』【裏】
第33話『前からも後ろからも二番目に位置する●』
しおりを挟む――――『清潔な状態を保つため、避妊具を必ず装着すること』だ。
(それ自体は当然だと思うし文句ないけど、ゴムに没収されんのは納得行かない!)
いくら好きなオトコを相手にしたとしても、孕まされたいなんていう被虐的すぎる願望は出てこない(と思う)が、射精という行為とそれにより発射される精液の量は、言ってしまえば自分のテクニックでどれだけ気持ちよくなってもらえたか示すバロメーターだ。
(つまり、その報酬、受け取る権利はあたしにあるわけじゃん?♡ 当たり前だよね?♡ ゴム自体が気持ちいいわけじゃないんだから♡♡ ……どんだけ出したか確認することだけが目的だったら、ゴム射は最適解まであるけど)
生まれ持った性格か、歩合制の仕事に何年も従事していた弊害か。今となっては確かめる術はないが、あたしにはちょっとばかり報酬にうるさいところがあった。
無償労働? ボランティア? ――そんなのは、納得出来て、懐と時間に余裕のある人だけがすればいい。
達成感なんて曖昧なものじゃ、あたしはちっとも満足出来ない。目に見える形で、かけた労力相応の対価が欲しいのだ。
(しかも、相手は白夜だよ?♡♡ 意地悪したくないもん♡ 片方のちんぽだけ挿入ってて、もう片方は除け者とかあんまりじゃん? どっちも仲間外れにしないで済んで、あたしも二本分の精液ぴゅっぴゅされて幸せ♡♡ こんな完璧な計画ない♡ 本音言うと、噴水みたいにぴゅっぴゅしてるとこも観察したいけど……♡♡)
先述の守銭奴的性質が『とにかく愛が重い』という性質とドッキングして、今から持ち掛けようとしている提案を思い付くに至ったというわけだ。
(なんで前と後ろに一本ずつ~なんてお行儀よく考えてたんだろ♡♡ あたしらしくなさすぎ♡ 『ちんぽ挿れる用の穴じゃないからって、ちんぽ挿れるのに使っちゃいけないわけじゃない』ってほうはすぐ思いついたくせに、『ひとつの穴に一本しか挿入んないわけじゃないかも』なんて簡単なこと見落としてたとか♡♡)
「グミちゃん?」
あたしが自分の世界に閉じこもってから、何分待っていてくれたのだろう。顔の前で白夜が手を振っている。
「放置しちゃってごめん!!」
「ううん。きっと考えてたんでしょ。僕としたいこと。……僕にされたいこと……かな。その間に僕も考えてたから。二本あることのメリット。…………何個かは思い付いたけど、直接お願いしてもらわないといけないのは同じだから、グミちゃんが考えてたこと聞かせてほしいなぁ」
流れるように土下座したが、強引に肩を掴まれ、上を向かされる。
「……さっきまでは前と後ろ同時に挿れてほしいって思ってたんだぁ♡ でも、もっといいこと思いついちゃった♡♡」
力の強さと強引な仕草に応えるように、正座を崩して三角座り――では止まらず、そこからさらにM字開脚の姿勢になり――。伸びきったぐずぐずのビラビラに埋もれた、前からも後ろからも二番目に位置する穴を見せつけた。
「白夜の、二本同時にこっちに欲しいな?♡♡」
俗に言う『くぱぁ』を自分の意思で行うことになるなんて思ってもみなかった。いや、今までも無意識にしてたかもだけど。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる