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HONEY BUNNY
HONEY BUNNY<CDXXVI>
しおりを挟む「『夫婦の寝室』?♡」
聞き返す彼は、込み上げる笑いを隠しきれていなかった。
「違った…………かな?♡♡」
わたしの答えは、どうやら彼の求める答えではなかったようだ。
「ただ事実を述べてるだけで、他意なんてなかったのかもしれないけどさ♡ ……なんかその言い方、妄想を掻き立てられていいね♡♡」
「妄想って?♡」
「それ聞いちゃう?♡♡ 『夫婦の寝室』だよ?♡ こんな短い言葉なのに……。いや、短いからなのかな♡ 余すところなくエロいというか……♡♡ 夜な夜な激しく愛し合ってそうな感じしない?♡♡」
楽しげに語る彼は、一度だけ最奥を突き上げてきた。
「ぁ゛……っっ♡ もう♡♡ ほんと油断も隙もないんだから♡♡」
くびれを掴む力は強くて、手形が残ってしまいそうだと思ったのに、優しすぎる彼は、すぐにそれを緩めた。
あなたから貰えるものはなんでも嬉しいと伝えてあるのに、それでもなるべくわたしを傷つけまいとしているらしい。
「俺と繋がってるっていうのに、油断してるきみのほうが悪いんじゃない?♡♡ まぁ、一緒にいてリラックスしてもらえてるってことだから、俺としては悪くない気分なんだけど♡ ……いや、でもやっぱりセックス中にまで油断されるのはちょっとなぁ……。お仕置き決定かな?♡♡」
彼は強く掴んでいた場所を労わるように見せかけて、執拗に撫で回しては性感を高めてくる。
「触り方がえっち……♡♡」
「俺たちがいまなにをしてるのか、思い出してもらおうとしてるだけだよ?♡」
なんてのたまうから、返事代わりに腹部に力を入れ、一瞬たりとも意識を逸らさせてくれない男のモノを締め付けた。
「く……っ♡♡ 忘れてないみたいで安心したよ♡」
「…………だけど、ちょっとわかるかも♡ 自分で言っておいて変かもしれないけど、すごく仲良しな夫婦って感じ♡♡ だけど、あなたの欲しかった答えとは違うんでしょ?♡」
捨て台詞のような言葉を吐息と一緒に吐き出した彼に満足して、話の続きに戻った。
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