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HONEY BUNNY

HONEY BUNNY<CCCL>

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「…………『きみは悪くない』って、言ってくれるの……?」

 震える声でこわごわと問うてみれば。

「もちろん。俺はどんな言い訳だって用意できるよ。無理にでも正当化してみせるし、常識だって道徳だって簡単に捨てられる……。きみと俺、ふたりの気持ち以上に大事なものなんて、この世にはないよ」

 またも固まってしまったわたしに向かって、彼はきっぱりと言い切った。
 
 時折、わたしを抱え直す腕は強く優しく、罪の所在から定義に至るまで、すべてを有耶無耶に溶かしていって。

「だから、一緒に堕ちてイこう?♡♡」

 とどめの一撃は、地獄の最下層から響いてくるような、甘い甘い誘惑の声。

 ――――溶かされたものが最後の理性だったと気付く頃には、部屋の外とは完全に隔絶された、ふたりだけの世界楽園が完成していた。
  
「……うん♡ 堕ちるイくときは、一緒に、ね……?♡♡」
 
 ときめきは極限まで高められ、恋情と絡み合った本能がずるりと引き摺り出される。

「今度は俺のこと、置いていかないでよ?♡♡」

 返事を聞いた彼は片眉を吊り上げた。
 
 なんとも挑発的な表情だけれど、膣内で不規則に跳ねるモノと、それから――――。
 
「うん、頑張る♡ ……けど、あなただって、ほんとはおしゃべりしてる場合じゃないでしょ?♡♡ っあ、うぅ……っ♡♡」

「へぇ?♡♡ 随分自信ありそうだけど、なにか根拠でもあるの?♡」

 かすかに振れた声が彼の強がりを物語っていた。

「声♡♡ 声聞いたらわかるの……♡ っん♡ ちょっと高くて、かわいくて……♡ 早口になる、からっ♡♡」

「なるほどね♡ 俺って、イく前はそんな感じになるのか……。意識したことなかったけど、確かにそうかもな。だけど、あんまりかっこよくは……」

「『いつもかっこよくいよう』なんて思わなくていいよ?♡♡」

 渋い顔で独り言ちた彼が最後まで言い切る前に、言葉とキスで行く手を阻む。
 
「え?」

 すると、彼はぱっちりした目をこれでもかと見開いた。
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