我々はうさぎではないので、乙女座の我が子にはまだ巡り逢えない

HONEY BUNNY

HONEY BUNNY<CCCXXV>

「あぁぁっ♡♡」

　縄張りを主張しているとも襞のひとつひとつを味わっているともつかない動き。

　そこに隠された意図がなんであれ、彼のカタチを感じて、締め付けがきつくなった。

「……あははっ♡♡ きみって意外と力強いよねぇ♡ 搾り尽くされてミイラになっちゃったら、どうしてくれるの？♡ もしかして、こ・こ・専用の筋トレとかも頑張ってた？♡♡」

　お腹はずっとひくひくして蓄えた脂肪を揺らすのに、硬い腹筋から離れることは一瞬だってなくて。

　遠くなっていく意識の中で、彼の顔と、それから彼自身をがっちり咥え込んで上機嫌なそ・こ・の感覚だけが明瞭だった。
　
「…………して……ない……し、そうなる前にお水飲ませてあげる♡♡ いつもあなたがしてくれる、みたい……にっ♡」

「なるほど、口移ししてくれるのか♡ 干涸びる寸前じゃなくてもお願いしたいけど♡♡」

　唇にぶつかった柔らかい感触はやはり、羨ましくなってしまうほど潤いに満ちていた。

「そうなの？♡ じゃあ、あとでしてあげるね？♡♡」
　
「ありがと♡ ……それでも『やめる』って選択肢はないんだね♡♡」

「ないよ？♡ わたしのこ・こ・だって、もっとごくごくしたいの……♡♡ あなたの赤ちゃんの種……♡♡」

「…………大胆♡♡」

　臀部の凹みに手をかけて、ない色気を振り絞って囁けば、彼はごくりと喉を鳴らした。

「そうだね？♡♡ きみの赤ちゃんのお部屋は、ここ数日ずーっと、俺の種が欲しくてご機嫌斜めだったんだもんね……？♡♡」

　最奥に先端をぐーっと押し付けられる。

　そこが限界と知ってなお、もっと挿入はいってきてほしいとわたしが願ってやまないように、あなたもそこより奥深くに招き入れられることを望んでいるの？