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HONEY BUNNY

HONEY BUNNY<CCLXXXV>

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「……うん、わたしもそう思う。ごめんね、勝手に触って」

 わかってはいたけれど、なかなかに手強い相手だ。

 こんな小競り合いはとっとと切り上げて、思う存分睦み合いたいから。
 
「でもね、ここ……♡」
 
 謝罪もそこそこに、少しずつ少しずつ、すりすりと愛撫する手を上方へ持ってきて。

「……この先っぽのところ♡♡ ぬるってしてるの♡♡ これが出てるってことは、あなたも興奮してくれてるってこと……なんだよね?♡♡」

 亀頭に着いたら、手のひらで透明な液を塗り広げる。
 
「それはもう♡♡ よだれ垂らしてるみたいで恥ずかしい、なぁ……っ♡」

 はにかんだ表情の彼は、腹筋を波打たせた。

「恥ずかしいの?♡ こんなにかわいいのに……♡♡」

 指まで添えて、手のひらで包み込むと。

「ぐ……っ♡ ……あのさぁ♡ 言おうか迷ってたんだけど、すこーし悪戯が過ぎないかな♡♡ 言い訳するにしても、もっとなにかあったんじゃない?♡ かわいいものに手を伸ばす気持ちはわかるけどね?♡」

 伸ばされた手に頬を包まれる。

 頬擦りだけに留めておけば、かわいいと評される下された評価に相応しかったのだろうけれど、彼の目をじっと見つめて、すっぽり頬を覆った手を舐め上げた。

「…………注意もしたし、恥ずかしがってもみた。けど、それでもやめてくれないのは、があるからだ……って、俺は判断するけど♡ きみは構わないみたいだし、前言撤回もしないよね♡♡」

 止められなかったのをいいことに、彼自身への愛撫を続行していたら、だんだんと声に不穏さが混じってきて。

「うん♡ ……わたし、ちゃんと言ったよ。恥ずかしかったけど、頑張ってしてほしいこと言えた。なのに、あなたはいつまでとぼけてるつもり?♡ わたしのお願い、聞いてほしいな……?♡♡」
 
とぼけたふりは無駄だったそれでもまだ煽るか♡♡ ……わかったよ。きみの願いも、覚悟のほども。痛いくらいにね」
 
 いまが好機と畳み掛ければ、彼は左の口端を吊り上げた。
 
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