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HONEY BUNNY
HONEY BUNNY<CCLXXIX>
しおりを挟む「ほんとに?♡♡ 今日みたいに特別な日だけじゃないんだよ?♡ それが仮に毎晩続くとして、きみはついてこられるの?♡♡」
彼は唇が近付くごとに笑みを深めていった。
「最低でも三回くらいでしょ♡♡ 意外といけると思うし、わたしだって一、二回分じゃ足りなくて、もっと欲しくなっちゃうもん……♡♡」
勝気な美貌を捕捉しながら、唇の端にちゅっと口付けた。
縦に大きく開いた目は猫のようだ。
「そしたら、満足するまで欲しがってくれればいい……♡♡ でもさ、少しの精液の中に精子何匹いるか知らないの?♡」
意表を突くことに成功して得意になっていると、半端に空いていた距離が詰められ、準備の整ったらしいソレがわずかに触れた。
「えっと……すごく、いっぱい?♡♡」
あえて下に目を向けないように答えれば、よしよしと頭を撫でられる。
「そう、すごくいっぱい♡♡ なのに、『欲しい欲しい』しちゃって平気なの?♡ ……って話♡♡」
諭すような言い方だけれど、声のトーンは行為中のそれとなんら変わりなかった。
「…………だめ?♡♡」
瞳を潤ませ、首を傾げて。
いつのまにか色好い返事を引き出そうとしている自分に気付く。
「その『だめ?♡♡』って訊き方、ほんとずるいんだよなぁ♡ 『いいよ♡』って言いたくなっちゃう♡♡」
「やっぱりだめかぁ……」
「そりゃそうだよ♡♡ ……きみさぁ、さすがにちょっと舐めすぎじゃない?♡ 昨日今日みたいな本気のセックス、毎日のように続けてみなよ?♡ すぐ妊娠しちゃうに決まってるでしょ♡♡」
その言葉は警告の形をした誘惑のようで。
「まい、にち……?♡」
「そこ反応しちゃうんだ?♡♡ 毎晩そのつもりで用意してくれてるみたいだし、遠慮しなくていいかなぁって思ったんだけど、ダメだった?♡ 今日はどんな下着着けてるかなって確認させてくれないの?♡」
ぼうっと彼を見つめていたら、大きく開いた口にぱっくり食べられてしまった。
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