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HONEY BUNNY

HONEY BUNNY<CCLXIX>

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「ハードすぎたかと思ったけど、むしろいままでがぬるかったのかな?♡ そういえば、本当に妊娠しちゃうようなセックスがしたいって誘ってくれたっけ♡♡ 種付けって言葉にも反応してたし、危機感があったほうが燃えるタイプ?♡」

 なぜこちらが質問に答える側に回っているのだろうという疑問はさておき、薄く涙の膜が張った瞳で彼を見つめる。

「あなただってそうでしょ?♡ 『デキちゃう♡』とか『赤ちゃん作ろ♡』って言ったら、おっきいのがもっとおっきくなってたよ……♡♡ さっきのも何回目かわからないのにすごい勢いだったし、二回びゅーってしてもらっただけなのに……。見て?♡ わたしのおなか、こんなにたぷたぷにされちゃった……♡♡」

 シーツに投げ出していた利き手を局部に持っていき、閉じ切らない花弁に指を挿し込んだ。

「……ぁ♡ すごい……♡♡」

 浅く埋めただけで白濁に染まった中指と薬指を眺め、うっとりとため息をついていたら、どろっとしたものが下ってきた。

 経血と違って不快さはないけれど、濃密に愛し合った証が体外へ排出されてしまうのはやはり寂しくて。
 
「でも、ごめんなさい。垂れてきちゃった……」

 隣に移動していた彼を一瞥する。
 
「そんなのいいよ。きみが謝ることじゃない。俺のほうこそ、抜いちゃってごめんね? もうちょっとあとでもよかったかもな……」
 
 美しいかんばせが歪んでいるように見えたのが、単に視界が悪いからではないことは、声を聴けばすぐにわかった。
 
 抱き締めてこようとしなかったのも、こちらにかかる負担を考えてくれたからだろう。 

「ううん、いいの♡ こうしておけば大丈夫……♡♡」

 彼がしてくれたように、枕で腰の位置を調整していると。

「……出てきたやつ搔き集めて戻してるのもかわいかったけど、今度は自分で腰高くして逆流しにくくしちゃうの?♡♡ きみって本当に……♡♡」
 
 一部始終を見ていた彼が、ぐっと距離を詰めてきた。

 熱を帯びた空気に乗って、ほんのり汗を含んだ香りが届く。
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