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HONEY BUNNY

HONEY BUNNY<CCXXXI>

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「そうだよ。きみには伝えてなかっただけで、俺は…………。怖い? 引いた?」

 彼は途中で言葉を切り、か細い声で問う。

「本当にしたいなら、拒否する理由がないよ。あなたはいつもわたしのしたいこと叶えてくれるもん。わたしだってあなたのお願いは叶えたいと思ってるんだから、なにかあったら教えてね?♡♡」

 そう。もしそれが、わたしの望みと対極を行くものであったとしても――――……。

「あ。ごめんなさい、答えになってなくて……。怖くないし、引いたりもしないよ。とってつけたみたいに聞こえたかもしれないけど、本当にそう思ってるの」

 縋るような視線を受け止め、涙の残る目元を和らげた。
 
「だから、したかったらいまからでもしていいよ?」

 監禁でも子作りでも。一旦、卑猥な動きをやめて体重を預けると、彼はその意を察したようで。
 
「……っ、同意があったってそんなの犯罪だよ。したいけど我慢してることなんて他にもいっぱいあるんだから、軽率に俺の理性飛ばしに来ないでほしいなぁ♡♡ いつもぎりぎりのところで耐えてるっていうのに♡」

 躊躇うような台詞とは裏腹に、肩には彼の手が食い込んで痛いほどだったけれど、痛みが強くなれば強くなるほど、瞳と秘部を潤ませてしまう。
 
 とんでもない変態になってしまったものだ。

「…………なんてね。わかってるよ、軽率な発言じゃなかったことくらい。ありがとう」

 頭を撫でる手つきはただただ無害で穏やかで、暴力的なほどの支配願望を秘めている男性のものとはとても思えなかった。少し前にその手に肩を掴まれていたとも。
 
「……で。それ、さっきからずっとしてるけど気持ちいい?♡♡」

 彼は視線を落として問いかけてきた。

「うん♡ でも、知っちゃってるから……♡♡」

 恥じらうのもいまさらだけれど、もじもじと募る期待を匂わせて。
 
「早くそれをしたいって?♡ その前に、なにか言い残したことはないの?♡」

「言い残したこと?♡」

「感想が『死んじゃいそうなくらい気持ちよかった』だけってことはないんじゃないかなと思って♡♡」 

「聞きたい?♡♡」

 首に腕を回して、下から覗き込むと。
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