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HONEY BUNNY

HONEY BUNNY<CCXIII>

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「あなたのせいでしょ?♡ 恥ずかしいことばっかり言って、わたしのこと照れさせてくるから♡♡」

 食んで、食んで、今度は食まれて……と捕食がごときキスの応酬をいくたびか繰り返したのち、彼は長い舌をちらりと覗かせた。

「…………じゃあ、いまきみはなにに照れてるの?♡♡ 俺、そんな恥ずかしいこと言ったおぼえないんだけどなぁ♡♡」

 見つめ合った瞳は愛の告白をしているときと見紛うほどの熱情を閉じ込めていて、その焔に灼かれそうになってしまうけれど。
 
 彼の言い方は明らかにしらばっくれているときの、そして、詳細をこちらの口から語らせようとする意図が透けて見えるものだった。
 
「まぁ実はそんなの、訊かなくてもわかってるんだけど♡」

 その手には乗らないという意思表示のつもりでつんと尖らせていた唇は、無邪気かわざとかも教えてくれない彼にもう一度攫われて。

「…………は、ぁ……っ♡ なんですぐわかっちゃうの……?♡♡」

 いい加減、首を痛めてしまいそうだけれど、瞳の奥の焔にとらわれて動けない。
  
「顔見られてなければセーフだと思った?♡ 残念だけど、そんなはずないんだって♡ 言ったよね♡♡ きみは思ってること全部顔に出ちゃうけど、顔以外にも出てるって♡♡ 具体的には態度とか……カラダとかさ♡♡」

 彼はひときわ激しく疼き出した奥深くを集中して攻める。

「んああっ♡♡ 逃げられないってわかってて……ぅあっ♡ 気持ちいいとこ狙うのずるいよぉ……♡♡」
  
「えぇ?♡♡ わかんないふりしてるとかじゃないよね?♡ だって俺、さっきも言ったよ?♡♡ 『うさぎの交尾みたい』って♡♡」

「あっ♡ あっ♡ だめ……♡♡ あぁぁぁっ♡♡」

 下を向いた口から溢れる唾液がシーツを汚していくのにも構ってなんかいられない。
  
してるんじゃないさ。んだよ♡ 早い話、因果関係が逆なんだって♡♡」

 彼は高い声を上げるわたしに両腕を回した。
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