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HONEY BUNNY
HONEY BUNNY<LXIX>
しおりを挟む「いちいち考えなくたって、あなたに抱かれてるってだけでおかしくなっちゃいそうなくらい気持ちいいもん♡それに、わたしにとっては『どうしたら自分が気持ちいいか』よりも『なにをしたらあなたに気持ちよくなってもらえるか』のほうが大事だよ♡♡」
うなじを軽く擽って言うと、彼は『悩ましげ』と形容するにふさわしい表情を作った。
「ねぇ、教えて? わたし、どうしたらあなたのこと気持ちよくしてあげられるかなぁ……」
あっという間に馴染んでいた結合部から脈動が伝わってくる。言葉にするより先にカラダで答えてくれたのだろうか。
「俺だって、きみが相手ってだけで最高に気持ちいいから特別なことなんてしなくていいって言いたいところだけど、そんな答えじゃ納得してくれないよね。……だったら、そうだなぁ。今日みたいに素直になってもらえるのがいいかも♡♡ 難しいことじゃないよ。さっきみたいに思ったまま行動すればいいだけだから♡」
一度は彼の言うように好きに動いてみようと思って腰を上げかけたけれど、もっといいアイディアが浮かんできたので取りやめた。首に回してあった腕を使って、吐息の熱さが伝わる距離まで顔を近付ける。
「じゃあ、そろそろ動いてほしいなぁ♡♡ わたしが動いてもいいけど、いまはあなたに攻められたい気分なの……♡♡ これも『思ったまま行動』したうちに入るでしょ?♡」
主体的に動いて彼を官能に導きたいと思っていたはずが、攻めるより受けるほうが性に合っているわたしは、なによりもまず緩急自在な動きに翻弄されたいという欲が抑えられなくなってしまった。
「あぁ、そうきたか♡ きみの言うとおり、『してほしいことを言う』のも行動のうちだ。そんなとこまで似てくるなんて、本当に俺のこと好きすぎない?♡♡」
腕に込めた力をいっそう強めれば、背中に感じていたぬくもりが下がっていって、両手で腰を支えられた。
「予想してなかったとはいえ、約束は約束だからね……♡♡ いいよ、いますぐ叶えてあげる♡ きみは上からでも下からでも突かれるのが好きだもん、ねっ♡♡」
話の途中で始まった突き上げはやや荒く、その猛攻に置いていかれないように足の指を丸めた。
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