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HONEY BUNNY
HONEY BUNNY<LVIII>
しおりを挟む「素直でよろしい♡」
と彼はわたしの頭を撫でる。
「まだ途中だったのに、ごめんね?」
「いいんだよ♡ 残りはお互い、またあとで。どうせまたどろどろにしちゃうだろうし♡♡」
「えっ、なにか言った?」
「いや、独り言。それよりコレ……いらないの?♡♡」
熱っぽい息を吐く姿は目の毒だ。ずいっと差し出されたモノの角度もますますきつくなっている。待ちきれないのはあちらも同じということか。
「……ふふ、そんなわけないでしょ♡ いただきます♡♡」
「どうぞ♡ 」
あれだけしゃぶりたいと思っていたはずなのに、そっと指を添えて先端に口付けてしまえばもう止まらない。咥内に迎え入れる前に存分に唇で愛でたい気持ちが膨れ上がり、性器全体に隈なくキスを塗していけば、彼は声にならない声を上げた。
「……っ♡」
指先が感じ取ったのは、硬いは硬いがシャワーヘッドの無機質な硬質さとは異なる肉の感触。わたしの愛撫に反応する敏感さとも合わさって余計に愛しさが溢れる。
「顎疲れない? 大丈夫?」
溜め込んだ唾液で飾り立てた性器に歯を当てないように唇を巻き込み、卑猥な音を立てながら奉仕していると、気遣わしげな声を掛けられた。
「すぐ疲れちゃうけど、わたしの咥え方が下手なせいもあると思うし……。それだけあなたのがおっきいってことじゃないかなぁ?♡♡ おっきいっていうか長くて……抜いてからもしばらくまだ入ってる感じがして大好き♡♡」
直前まで彼のモノを頬張っていた口は思うように動かせなくて途中発音が危うかったけれど、彼は終始目を合わせて相槌を打ちながら耳を傾けてくれていた。
「ねぇ、それって下のお口で咥えてるときのことを言ってない?♡」
「んー……。上と下、両方かも?♡♡」
「そっか♡♡ でも、咥え方が下手ってわけでもないと思うよ。お口がちっちゃいだけじゃない?♡ 俺、きみのお口好きだなぁ♡♡ 目一杯広げて『好き好き♡』って吸い付いてきてくれるのがさ……。もちろん上と下、どっちもね♡」
「ありがとう♡」
たったいま太鼓判を押された技を実演したくなって、手も口もスピードアップさせた。速度が落ちないように集中していることもあって、喉奥に届くほど深く咥え込んでしまう。嘔吐きそうになったけれど、苦しくなればなるほど下腹部が激しく収縮して蜜を吐き出すのをどこか他人事のように感じていた。
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