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ホーリーナイト・セレモニー
ホーリー・ナイト・セレモニー<Ⅱ>
しおりを挟む「…………あぁんっ♡ ……っふ、あ……っ♡♡ あなたに跨って、……んっ♡ 自分からおちんちん挿れて腰振っちゃうはしたないわたしも……ぁっ♡ かわいいって思ってくれる…………?」
すっかり抑えの効かなくなったわたしは、ある程度彼のモノが馴染んだのを見計らい、出し入れを開始した。彼のほうが断然上手だし、おとなしく抱かれるお人形さんのほうが好みだったら悪いけれど……ごめんね。いまはあなたを襲いたい気分だったの。そんな本音はシュガーコーティングして、下手くそな腰使いも健気さを演出する小道具に早変わり。
「……っ♡♡ かわいくないはずないだろ……!」
すると、怒気を孕んだ声が雷鳴のごとく轟いた。刹那、急所を刺されて動けなくなるわたしを無視し、彼は一定のリズムを刻む。
「っぁ、うあああっ♡ 突き上げちゃだめぇ♡♡ わたしがあなたを気持ち良くするんだからぁ……っ」
「…………ねぇ、ちゃんとわかってる? ここからだとね、全部まる見えなんだよ。きみがお目目うるうるにして、おっぱいゆさゆさしてるのに、なぜか必死に当たらないようにしてるのが……。そんなの俺が許すとでも思った? ここ、好きだよね? だったら……避けちゃだーめ♡♡」
突き刺さった巨根をひたすら子宮の入り口に押し付けられ、髪を振り乱して歓喜の悲鳴を響かせてしまう。絶叫マシンにではなく彼に乗っているだけなのに。これではまるで喉がお腹の底から食道を抜ける衝撃を変換して数値化するための器官のようだ。
本当はこんなだらしなく媚びた母音や意味もなさない音の連なりなどではなく、きちんと感情に即した言葉で愛を叫びたい。もどかしいくせに、その儘ならなさに快感が増幅していってしまう。彼はそんなわたしの事情など知る由もなく、無意味な音階とどうにか繋げた拙い台詞に聴き入っていた。
「やぁぁっ♡♡ あっ♡ なんで……っ、どこがいけないのぉ…………?」
「わっかんないかなぁ……? 俺はきみにも気持ち良くなってほしいんだよ♡♡ きみのおまんこ借りたオナニーなんてしたくない。いまだってすっごくイイし、一生懸命イかせようとしてくれてるのが伝わってきて……何発でも出せそう♡♡」
力無く彼に揺られるがままのわたしを見つめる瞳は、色情と慈愛が織り成す万華鏡のように両者の比率が絶え間なく変動を繰り返している。一方的な行為を是としないきっぱりした物言いとまだまだ続く責め苦の予告にきゅんと鳴ったのは胸だったか、お腹の奥だったか。
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