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We hope your Halloween is a ”Treat”!
We hope your Halloween is a ”Treat”!【15】
しおりを挟む「……しかし、やっぱりか。只者じゃあないとは思ってたけど、そこまでとはね。一本取られたよ、店長……」
何度も頷く私は、特に偉くもないくせに威張るのだけは大得意なおっさんみたいに見えることだろう。
でも、そんなことはどうでもいい。
ヴィニーの発言で、店長=神説確定しちゃってない?
ぼくのかんがえためちゃくちゃな与太のつもりだったんですが……。
「カリンちゃん? 店長がどうかした?」
「あ、ごめん。こっちの話」
おっといけない。
店長氏の神懸かりエピソードに仰天してたせいで、考えてることが口から転び出てた。(※神です。)
「そう? ならいいけど」
「…………聞きたいこと、二郎系ラーメン並みにモリモリなんだけど、聞いたら全部答えてくれる?」
「二郎系って相当だね~! ……まぁ、気持ちはわかるよ。わからないことだらけで不安だよね……」
喜怒哀楽のはっきりしたヴィニーは笑顔のバリエーションまで豊富だ。
こうして見てると、やっぱり普通のイケメンなんだけどな。もちろんビジュアルレベルは普通じゃないけど。
ここまで好みの顔の人がいるなんて考えてもみなかったし……っていうか、そっか。人じゃないんだったな、みんな。
人間なのも女なのも私だけか。疎外感ンンンンソン!!!!(ひとつだけ隠れている『ソ』を見つけてみよう!)
ツイステのリズミックタイトル風に言っておいて、元ネタDOMANっていう混沌ンンンンンン~!!!!!
「ええ、『他言無用』という条件付きでしたら」
『いまの私、嵐でいう相葉くん的立ち位置じゃない?』って思いついて孤独感がマシになったところ(※全然違うが?)で、パックがいきなり割り込んできた。
はーん。トップシークレットってわけ。まぁ当然そうだろうね。
普通なら秘密を握った側が優位に立てるはずが、私には一切の優位性がないっていう一番怖いパティーン。
「当たり前じゃん! 言うわけない! ……っていうか、話す相手がいないだけだけどね~」
「謙遜か? 安心させようとしてくれているのか? どちらでも構わないが、俺たちもカリンなら秘密を漏洩するようなことはないと思っている。だからこそ、裏事情に至るまで色々なことを話せているというわけだ」
「……話す機会ないまじぼっちなだけなんだけどな……」
『まじぼっち』とか、たまごっちにいそう~!
と思ったけど、そんな悲哀に満ちたキャラクターを生み出してやるなよって気持ちが上回っちゃった……。
「まぁでも、信頼してくれるのは嬉しいよ。ちなみに破った場合、どうなるの?」
破る予定ないけど、知っといたほうがうっかり口を滑らせる危険性を下げられそうだよね!
いざ、いざいざ! ビビりの生存戦略、しましょうか!
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