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七章 エリトの目的
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スイが覚えていないと言うと、ファロルドが教えてくれた。
「その人、教会に住む俺たち孤児の引取先を探すために神父様に会いに来たんだけど、神父様は兄ちゃんと一緒に森へ出かけてて留守だったんだ。アディーハの花が咲くころだからって、森の湖まで花を摘みに行ってたんだよ。それは覚えてる?」
「……いや」
「そっか……。それでその人は神父様と話をしに森に出かけて、湖のほとりで盗賊たちに襲われてる神父様と兄ちゃんを見つけたんだって。どうやらどこかの盗賊がアディーハの花の話を聞きつけて奪いに来て、神父様と兄ちゃんとはち合わせたみたいなんだ。アディーハは貴重だからね。それで、その人が戦って盗賊たちを追い払ってくれたんだ。でも、神父様が守ってくれたおかげで兄ちゃんは無事だったんだけど、神父様は深手を負ってて助からなかったんだ……」
スイは頭の中が真っ白になった。神父様が既に死んでいるだなんて思いもしなかった。神父様は今でもあの教会で子供たちと暮らしているのだと思っていた。
両親を亡くしたスイを育ててくれた優しい大好きな神父様。神父様がそんな死に方をしたなんて信じたくない。神父様が盗賊に殺されるところを思い描いてしまい、吐き気がこみ上げた。
スイが助かったのは神父様が身を挺してかばってくれたからなのに、十年以上もなにも知らずに暮らしていた。スイがもっと強くて神父様を守ってあげられれば、神父様は死なずに済んだのに。悲しくて悔しくて、スイは頭を抱えてうずくまった。
「ごめん、兄ちゃん……。こんなこと、言わなければよかった……兄ちゃんが傷つくだけだってわかってたのに……」
「……いや……神父様に救われた命なのに、危うくそれを知らないまま生きていくところだった……。教えてくれてありがとう、ファロルド……」
スイはうつむいたまま静かに涙を流した。ファロルドに泣いているところなど見られたくない。だが、背中が震えているので泣いていることはばれているだろう。しかしファロルドはなにも言わず、スイが泣き止むまでずっと背中に手を置いていてくれた。
スイは心の中で神父様に謝った。なにもできなくてごめんなさい。自分だけ助かってしまってごめんなさい。今まで知らずにいてごめんなさい――。
スイはこっそり涙を拭うと顔を上げた。市場で買い物をする母親と手をつないだ子供が楽しそうに目の前を歩いていく。
「……ファロルド」
「なに?」
「その盗賊は全員捕まったのか? 一人残らず報いは受けたか?」
ファロルドは逡巡したあと、言いにくそうに告げた。
「……全員逃げたよ。あとで村の人が湖のほとりを探したけど、誰もいなかったって。アディーハの花もそっくりそのまま残ってたそうだよ」
「そのあと捕まったか?」
「そこまではわかんない……。あの辺に盗賊が出るなんて聞いたことなかったし、きっと神父様も油断してたんだろうなぁ……」
スイも盗賊の話など聞いたことがなかった。山間部で外部の人が来ることもほとんどなく、とても平和な村だったのだ。だから毎日のんきに森で遊んでいた。
「神父様は村の教会に葬られたのか? ちゃんと葬式は執り行われたんだよな?」
「うん。それもその慈善家の人が全部手配してくれたよ。葬儀のあと神父様のお墓を建ててくれて、残された俺たちの養い親を探してきてくれたんだ。だから俺もほかの兄弟たちも全員路頭に迷わずに済んだ。あの人には感謝してもしきれないよ」
ファロルドはディリオムにとても恩を感じている。スイはざらつく思いを抱えてそれを聞いた。
「兄ちゃんはあのあとどうしたんだ? 盗賊に襲われたときに頭を打って意識がなかったから、その人がうちの医者に診せるって言って兄ちゃんを連れていって、それっきり戻ってこなかったんだけど……」
「ああ……。おれもとある家に引き取られたんだよ。気づいたら知らない家にいてびっくりしたんだけど、気絶してたからだったんだな」
「そうなんだ。きっと頭を打った影響で村の名前を忘れちゃったんだね……。でも、俺のことは覚えててくれてよかった!」
ファロルドは歯を見せてにかりと笑った。その笑顔は昔となんら変わらない。スイはなつかしくなって、昔よくやったように右手を伸ばしてファロルドの頭をなでた。
「よくおれのことを見つけてくれたな。でかしたぞ」
「へへっ! 最後に見たときは兄ちゃん全身びしょびしょで死んだように眠ってたからね。そのイメージがこびりついてたのに、俺もよく気づいたと思う!」
「全身びしょびしょ?」
「うん。盗賊から逃げようとして、うっかり足を滑らせて湖に落ちたんじゃない?」
ファロルドはスイの顔をまじまじと見つめ、首をかしげた。
「あれ……兄ちゃんってそんな色の薄い目してたっけ? もっと黒っぽかった気がするけど……」
「…………」
スイは考えこんだ。ファリンガー家がスイを引き取った理由は、スイが精霊族だと知ったからだ。そうでなければ、表向きは慈善家だが裏では奴隷商人だった彼らがスイを養子になどするはずがない。スイは神父様がベルヴィッドかディリオムにスイが精霊族であることを伝えたのだとばかり思っていたが、今の話を聞く限りそれはあり得ない。盗賊に襲われて死んだ神父様が、ディリオムにそんなことを言うひまはなかったはずだ。
ではどうしてディリオムがスイを連れ帰ったのか? 神父様に聞かなかったのなら、精霊族の姿になったスイを実際に見たのだ。
スイはずぶ濡れで意識を失っていた。精霊族は死んだ子供の体に精霊が入ることで誕生する。そして、ファロルドはスイの銀の瞳に見覚えがない。
ということは、スイはディリオムが村に来た日に死んで精霊族としてよみがえったのだ。それを神父様を呼びに来たディリオムが目撃した。そう考えるとつじつまが合う。そのときに瞳の色が銀に変わったのだろう。
しかしどうにも腑に落ちない。それならば盗賊たちもスイの姿を見たはずだ。なのに盗賊は全員逃げたと言う。盗賊たちは精霊族を捕まえようとはしなかったのだろうか。捕まえれば金持ちに言い値で売れたはずなのに。それに、ディリオムに盗賊団とたった一人で渡り合えるだけの技量が果たしてあっただろうか。
「……まさか……」
そのとき、ある可能性に行き当たってスイはぞっとした。
もしかして、盗賊というのはディリオムの嘘なのではないだろうか? スイはただの事故で湖でおぼれて死に、精霊族としてよみがえった。それを神父様とディリオムが目撃した。神父様はスイを売ろうなどとは考えない。絶対にスイを守ろうとしたはずだ。
ディリオムはスイを自分のものにするために、邪魔な神父様を殺したのではないだろうか。そして村に帰って神父様は盗賊に殺されたと嘘をつく。そうすれば、スイが精霊族であることは自分だけの秘密にできる。
「兄ちゃん……?」
ファロルドが不安そうに声をかけてきた。どうやらスイは尋常ではない表情をしていたらしい。
「あ……ごめん。考え事してた。大丈夫だよ」
「汗すごいよ……。やっぱり、こんなこと聞きたくなかったよね……」
「いいや! まったくもってそんなことはないよ。むしろこのまま知らないままだったらと思うとぞっとする。ここでお前に会えたのも神父様のおかげかもな」
スイは無理やり笑みを作り、まだ浮かない顔をしているファロルドに礼を言った。残りのライチを鞄にしまって立ち上がる。
「おれ、そろそろ行くよ。会えてよかった」
「俺もだよ、兄ちゃん」
「デアマルクトが落ち着いたら守手のアパートを訪ねてきてくれ。それか守手本部に来てくれてもいいからな」
「わかった。絶対に会いに行くからね!」
長々と別れを惜しんでから、二人はそれぞれ歩き出した。
スイは肉屋でソーセージを買い、乗合馬車の駅に向かった。駅の管理人に遠雷の山脈方面への馬車が出ているかたずねると、途中の町でいくつか馬車を乗り継げば行けると教えてくれた。明日の乗合馬車に乗れば次の宿場町まで行けるらしい。スイは森で一晩明かして、明日またスモルバに来ようと決めた。
ファロルドの話を聞き、スイはビカラシュ村に向かうことにした。神父様の墓にお祈りを捧げたい。そのあとどうするかはまたそのときに決めればいい。村には宿もあったから、デアマルクトが落ち着くまで滞在してもいいだろう。
◆
スモルバの市場で、買い物客に混じって人相の悪い男たちが歩き回っていた。若い男の客の顔をのぞきこんだり、屋台の店員に声をかけてなにかたずねたりしている。買い物客たちは気味悪そうに男たちを見て、遠巻きにひそひそと囁き合っている。
「おい」
果物の屋台の前で、一人の男がファロルドの親方に声をかけた。親方はうさんくさそうに眉根を寄せる。
「……いらっしゃい」
「人を探してる。最近デアマルクトから――」
「買ってから聞きな」
親方が言うと、男はいらいらとした様子でオレンジを一つ手に取り、親方に代金を渡した。
「まいど。で、なに?」
「最近デアマルクトから若い男が来なかったか?」
「そんなの毎日たくさん来るぞ」
「守手らしいんだけど」
「守手?」
親方はあごひげをなでながら片眉を上げる。
「さっきうちの息子の昔なじみが来たんだけど、デアマルクトで働いてる守手だって言ってたな」
「本当か!?」
男は目の色を変えた。
「その人、教会に住む俺たち孤児の引取先を探すために神父様に会いに来たんだけど、神父様は兄ちゃんと一緒に森へ出かけてて留守だったんだ。アディーハの花が咲くころだからって、森の湖まで花を摘みに行ってたんだよ。それは覚えてる?」
「……いや」
「そっか……。それでその人は神父様と話をしに森に出かけて、湖のほとりで盗賊たちに襲われてる神父様と兄ちゃんを見つけたんだって。どうやらどこかの盗賊がアディーハの花の話を聞きつけて奪いに来て、神父様と兄ちゃんとはち合わせたみたいなんだ。アディーハは貴重だからね。それで、その人が戦って盗賊たちを追い払ってくれたんだ。でも、神父様が守ってくれたおかげで兄ちゃんは無事だったんだけど、神父様は深手を負ってて助からなかったんだ……」
スイは頭の中が真っ白になった。神父様が既に死んでいるだなんて思いもしなかった。神父様は今でもあの教会で子供たちと暮らしているのだと思っていた。
両親を亡くしたスイを育ててくれた優しい大好きな神父様。神父様がそんな死に方をしたなんて信じたくない。神父様が盗賊に殺されるところを思い描いてしまい、吐き気がこみ上げた。
スイが助かったのは神父様が身を挺してかばってくれたからなのに、十年以上もなにも知らずに暮らしていた。スイがもっと強くて神父様を守ってあげられれば、神父様は死なずに済んだのに。悲しくて悔しくて、スイは頭を抱えてうずくまった。
「ごめん、兄ちゃん……。こんなこと、言わなければよかった……兄ちゃんが傷つくだけだってわかってたのに……」
「……いや……神父様に救われた命なのに、危うくそれを知らないまま生きていくところだった……。教えてくれてありがとう、ファロルド……」
スイはうつむいたまま静かに涙を流した。ファロルドに泣いているところなど見られたくない。だが、背中が震えているので泣いていることはばれているだろう。しかしファロルドはなにも言わず、スイが泣き止むまでずっと背中に手を置いていてくれた。
スイは心の中で神父様に謝った。なにもできなくてごめんなさい。自分だけ助かってしまってごめんなさい。今まで知らずにいてごめんなさい――。
スイはこっそり涙を拭うと顔を上げた。市場で買い物をする母親と手をつないだ子供が楽しそうに目の前を歩いていく。
「……ファロルド」
「なに?」
「その盗賊は全員捕まったのか? 一人残らず報いは受けたか?」
ファロルドは逡巡したあと、言いにくそうに告げた。
「……全員逃げたよ。あとで村の人が湖のほとりを探したけど、誰もいなかったって。アディーハの花もそっくりそのまま残ってたそうだよ」
「そのあと捕まったか?」
「そこまではわかんない……。あの辺に盗賊が出るなんて聞いたことなかったし、きっと神父様も油断してたんだろうなぁ……」
スイも盗賊の話など聞いたことがなかった。山間部で外部の人が来ることもほとんどなく、とても平和な村だったのだ。だから毎日のんきに森で遊んでいた。
「神父様は村の教会に葬られたのか? ちゃんと葬式は執り行われたんだよな?」
「うん。それもその慈善家の人が全部手配してくれたよ。葬儀のあと神父様のお墓を建ててくれて、残された俺たちの養い親を探してきてくれたんだ。だから俺もほかの兄弟たちも全員路頭に迷わずに済んだ。あの人には感謝してもしきれないよ」
ファロルドはディリオムにとても恩を感じている。スイはざらつく思いを抱えてそれを聞いた。
「兄ちゃんはあのあとどうしたんだ? 盗賊に襲われたときに頭を打って意識がなかったから、その人がうちの医者に診せるって言って兄ちゃんを連れていって、それっきり戻ってこなかったんだけど……」
「ああ……。おれもとある家に引き取られたんだよ。気づいたら知らない家にいてびっくりしたんだけど、気絶してたからだったんだな」
「そうなんだ。きっと頭を打った影響で村の名前を忘れちゃったんだね……。でも、俺のことは覚えててくれてよかった!」
ファロルドは歯を見せてにかりと笑った。その笑顔は昔となんら変わらない。スイはなつかしくなって、昔よくやったように右手を伸ばしてファロルドの頭をなでた。
「よくおれのことを見つけてくれたな。でかしたぞ」
「へへっ! 最後に見たときは兄ちゃん全身びしょびしょで死んだように眠ってたからね。そのイメージがこびりついてたのに、俺もよく気づいたと思う!」
「全身びしょびしょ?」
「うん。盗賊から逃げようとして、うっかり足を滑らせて湖に落ちたんじゃない?」
ファロルドはスイの顔をまじまじと見つめ、首をかしげた。
「あれ……兄ちゃんってそんな色の薄い目してたっけ? もっと黒っぽかった気がするけど……」
「…………」
スイは考えこんだ。ファリンガー家がスイを引き取った理由は、スイが精霊族だと知ったからだ。そうでなければ、表向きは慈善家だが裏では奴隷商人だった彼らがスイを養子になどするはずがない。スイは神父様がベルヴィッドかディリオムにスイが精霊族であることを伝えたのだとばかり思っていたが、今の話を聞く限りそれはあり得ない。盗賊に襲われて死んだ神父様が、ディリオムにそんなことを言うひまはなかったはずだ。
ではどうしてディリオムがスイを連れ帰ったのか? 神父様に聞かなかったのなら、精霊族の姿になったスイを実際に見たのだ。
スイはずぶ濡れで意識を失っていた。精霊族は死んだ子供の体に精霊が入ることで誕生する。そして、ファロルドはスイの銀の瞳に見覚えがない。
ということは、スイはディリオムが村に来た日に死んで精霊族としてよみがえったのだ。それを神父様を呼びに来たディリオムが目撃した。そう考えるとつじつまが合う。そのときに瞳の色が銀に変わったのだろう。
しかしどうにも腑に落ちない。それならば盗賊たちもスイの姿を見たはずだ。なのに盗賊は全員逃げたと言う。盗賊たちは精霊族を捕まえようとはしなかったのだろうか。捕まえれば金持ちに言い値で売れたはずなのに。それに、ディリオムに盗賊団とたった一人で渡り合えるだけの技量が果たしてあっただろうか。
「……まさか……」
そのとき、ある可能性に行き当たってスイはぞっとした。
もしかして、盗賊というのはディリオムの嘘なのではないだろうか? スイはただの事故で湖でおぼれて死に、精霊族としてよみがえった。それを神父様とディリオムが目撃した。神父様はスイを売ろうなどとは考えない。絶対にスイを守ろうとしたはずだ。
ディリオムはスイを自分のものにするために、邪魔な神父様を殺したのではないだろうか。そして村に帰って神父様は盗賊に殺されたと嘘をつく。そうすれば、スイが精霊族であることは自分だけの秘密にできる。
「兄ちゃん……?」
ファロルドが不安そうに声をかけてきた。どうやらスイは尋常ではない表情をしていたらしい。
「あ……ごめん。考え事してた。大丈夫だよ」
「汗すごいよ……。やっぱり、こんなこと聞きたくなかったよね……」
「いいや! まったくもってそんなことはないよ。むしろこのまま知らないままだったらと思うとぞっとする。ここでお前に会えたのも神父様のおかげかもな」
スイは無理やり笑みを作り、まだ浮かない顔をしているファロルドに礼を言った。残りのライチを鞄にしまって立ち上がる。
「おれ、そろそろ行くよ。会えてよかった」
「俺もだよ、兄ちゃん」
「デアマルクトが落ち着いたら守手のアパートを訪ねてきてくれ。それか守手本部に来てくれてもいいからな」
「わかった。絶対に会いに行くからね!」
長々と別れを惜しんでから、二人はそれぞれ歩き出した。
スイは肉屋でソーセージを買い、乗合馬車の駅に向かった。駅の管理人に遠雷の山脈方面への馬車が出ているかたずねると、途中の町でいくつか馬車を乗り継げば行けると教えてくれた。明日の乗合馬車に乗れば次の宿場町まで行けるらしい。スイは森で一晩明かして、明日またスモルバに来ようと決めた。
ファロルドの話を聞き、スイはビカラシュ村に向かうことにした。神父様の墓にお祈りを捧げたい。そのあとどうするかはまたそのときに決めればいい。村には宿もあったから、デアマルクトが落ち着くまで滞在してもいいだろう。
◆
スモルバの市場で、買い物客に混じって人相の悪い男たちが歩き回っていた。若い男の客の顔をのぞきこんだり、屋台の店員に声をかけてなにかたずねたりしている。買い物客たちは気味悪そうに男たちを見て、遠巻きにひそひそと囁き合っている。
「おい」
果物の屋台の前で、一人の男がファロルドの親方に声をかけた。親方はうさんくさそうに眉根を寄せる。
「……いらっしゃい」
「人を探してる。最近デアマルクトから――」
「買ってから聞きな」
親方が言うと、男はいらいらとした様子でオレンジを一つ手に取り、親方に代金を渡した。
「まいど。で、なに?」
「最近デアマルクトから若い男が来なかったか?」
「そんなの毎日たくさん来るぞ」
「守手らしいんだけど」
「守手?」
親方はあごひげをなでながら片眉を上げる。
「さっきうちの息子の昔なじみが来たんだけど、デアマルクトで働いてる守手だって言ってたな」
「本当か!?」
男は目の色を変えた。
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