僕は誰？(藤木俊編)

DNA鑑定

    「ふーん、なるほどねぇ。」僕の話を聞いた大地先輩は何か考え込んでいる。大地先輩には、僕が養子だったこと、父が生きていて失踪していたこと、父が僕の親であるのか調べたいことなどを話した。「DNA鑑定やってみる？」びっくりだ、大地先輩はそんなこともできるのか。「大地先輩、そんな事できるんですか？」僕の問いに少し自慢げに「私の父は警察関係、それなりに私にも技術はあるよ。」と答えた。またまたびっくりだ、父の失踪で何らかの事件になってないかということ、提案してくれたDNA鑑定を頼むことにした。一度家に戻り、妹のブラシから髪の毛を手に入れ、僕の髪の毛と一緒に大地先輩に預けた。「10日程待ってね⁉️」と大地先輩は再び顕微鏡を覗きだした。