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39.未来の算段

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 正門の前で待っているとひづめの音が少しずつ大きくなってくる。その音を聞くだけで浮き足立ってしまう。


「カイ!おかえり!」
 馬から降りたカイに飛びつく。治癒の魔力を流して体力の回復と、どこか怪我をしていないか探る。
 放出されていた天色の光が消えていく。怪我は無さそうで、ひとまず安心。体力も回復できたはずだ。離れていた時間を取り返すようにカイを強く抱きしめる。あったかい。カイの心音が聞こえることにほっとする。

「ナオト、ただいま。」
 カイも俺の事を強く抱き締め返してくれる。ちょっと苦しいけど、この力強さがカイがここにいることを感じさせてくれた。

 気持ちがふわふわして再会の喜びを噛み締めていたのに、しつこかったのかカイに引っペがされてしまった。相変わらず隊服を着崩していてかっこいい・・・。

「そろそろ離れろ。で、なんでクリス殿下が?」
 カイは俺の後ろに居たクリスに疑わしい眼差しを向ける。クリスはいつものように微笑んでいる。たぶん、俺がカイの出迎えに行くことを知って着いてきただけだと思うけど・・・。



「アルベルトには怒ったけどカイ団長にはまだだったから。次ナオトを賭物にして傷つけたら許さないよ。」
 クリスは表情そのままにカイに圧をかけている。あぁー、この前のことか。カイが俺を諦めるとか何とかの。結局、アルベルトが勝負に負けて、恋人関係でもないのに俺がカイの部屋で寝ることになったやつ。今となっては全然後悔もないし、むしろ自分の気持ちを自覚出来て良かったとさえ思っている。

 思い出したらカイへの気持ちが込上がってきて、もう一度抱きついた。

 カイがクリスにバツの悪そうに謝りながら、俺の頭を撫でてくれている。

「あっそうだカイこれ、取り敢えず返しとくよ。あと、また城下町連れて行ってくれる?」
 フード付きのマントと添えて残されていた部屋の鍵を渡す。カイが返事をし損ねていると、クリスが口を開く。

「カイ団長の仕事が済んだら行ってきてもいいよ。日が短くなってるから早めに帰ってきてね。もう僕は仕事に戻るけど、ナオト・・・」
 クリスに呼ばれて振り返ると、触れるだけの軽いキスをされた。「じゃあ、気をつけて行ってきてね。」と言いクリスは宮中に戻って行った。

「おーこえぇ。ナオトも厄介なのに好かれたもんだな。」




 そのあとカイは、馬を厩舎の方へ入れて休ませたり、部屋に帰って荷物を置いたり、魔道課にブレアの様子を見に行ったり・・・。俺はそれに着いていく。

 カイが面倒くさそうに後ろに着いてきていた俺を振り返る。
「ずっと着いてくるなよ。部屋で待っとけ、仕事がやりづれぇ。エドガー殿下のとこも一緒に行くのか?」
 俺は、カイとの気持ちの相違があることを突き付けられ、表情が暗くなっていくのが分かる。久しぶりに会ったのになんでそんなに冷たいんだよ。俯きしばらく無言の状態が続く。



「俺は、カイと一秒でも長く一緒にいたいんだよ。」
 躊躇いながら絞り出すように伝える。本当はこんなこと言わずとも、カイが宮中にいる間は無条件で傍にいても良いと思ってたのに。
 そのあと俺は続けて「エドガー殿下のとこは行かない・・・。もう、部屋に帰る・・・。」と聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。
 それが聞こえていたカイは噴き出しそうになったあと、考えるように答える。
「俺は騎士としての息はもう長くねぇ。終わりが見えてんだ。今まで散々部下の鍛錬をしてきた。俺の代わりなんざいくらでもいるからな。」
 意味が分からず、表情が暗いままの俺を視野の隅に置き、カイは居心地の悪そうにガシガシと自分の頭を搔く。
「あーっと、つまり俺はお前との未来を考えてんだよ。この先何年も何十年も一緒にいるんだから今は我慢してくれ。」

 思いもよらなかった言葉に顔が熱くなるのを感じる。「はい。」と返事をして、胸がいっぱいのまま部屋に走って帰った。






 昼前にカイが部屋に迎えに来てくれた。俺は、既にカイから貰っていた暗緑色のフード付きのマントを身に纏い、他にも色々準備万端で待っていた。
 今日はカイの隣を歩き城下町へ向かう。少し肌寒いが、晴天で日向にいるとそこまで気にする程では無い。この国はあとどのくらい寒くなるんだろう。まだまだ知らないことばかりだ。落ち葉を踏み締めながら以前に来た時よりも人々や露店で賑わっている街を眺める。
 露店には見たことの無い食べ物が並ぶ中、目に留まるものがあった。前の世界ではよく夏祭りの時にあったなぁ。久しぶりに見たら懐かしい気持ちになる。
 余程物欲しそうに見てたのかカイが「欲しいのか?」と聞いてくれる。
「欲しいって程では無いけど、懐かしいなって思っただけ。あれ、前の世界でもあったんだよ。」
 
「どれだ?」
 カイが買ってくれるみたいだ。リンゴやイチゴ、ブドウ、オレンジなどのフルーツ飴が並んでいる。どれにしようか悩んで俺はオレンジの飴を選んだ。
「カイありがとう。少しいる?」
「いや、俺は甘いのは苦手だ。」
 近くのベンチに座り、季節外れのフルーツ飴をペロペロ舐めたり、噛んだりしながらオレンジ飴を頬張る。久々な味に昔を思い出す。
 大人になってからは好んで祭りに行くタイプではなかったけど、やっぱり子供の時は親に連れて行ってもらっていた。弟と相談して別の種類の飴を一つずつ頼んで一口交換したり、弟ともそんな仲悪くはなかったよな~。心配してないかな。
 ぼーっと前の世界のことを考えていると唇に生暖かい感触がある。
「ふぇ?」
「やっぱ、甘いのは苦手だな。」
 カイが俺の唇を舐めたのに気づいたのは少し経ってからだ。恥ずかしくてフードを深く被る。全て食べ終わると、「行くぞ。」と手を差し伸べられる。俺はその手を取り、立ち上がった。
 手を離し歩き出そうとしたが、カイは繋いだ手をほどこうとしない。手を繋いだまま外を歩くなんて・・・。見上げるが、半歩先を行くカイの顔は全然見えない。ただ、繋いでいる手は温かくてとても心地いい。

「次、どっか行きたいとこあるか?」
「えっと、あのお店行きたい。」

 次にカイに連れて行ってくれたところは『ラ・ロサ』という、以前クラバットピンを購入させてもらったお店だ。

 カランカランと、ベルが鳴ると奥から店主が出てきてくれる。俺はフードをな脱ぎ、店主が変わっていないことに安堵する。
「これはこれは、お久しゅうございます。」
 前回とは変わらず、体調は恐らくかんばしくないはずなのに笑顔を向けてくれる。
「お久しぶりです。これをお返ししに来ました。ありがとうございました。」
 俺は前回外出時には黒髪黒眼を隠す考えが抜けていて、周りからの視線が痛かった。このお店に来て、俺の容姿に驚いた店主がフード付きのマントを被せてくれた。

 俺は店主にそのマントを返却し、握手を交わす。その手から治癒の魔力を流していく。天色の光が周囲をほんのり照らす。感謝と、少しでも体の不調が治り楽に過ごせる時間が長くなりますようにと願いを込める。
 やっぱり、だいぶ治癒で魔力を使ってしまう。俺の力ではこれが限界か・・・。完治には至らない。魔法は万能だと思っていたが、俺がダメなのか?あんなに訓練してきたつもりが、もっと頑張らなくては色んな人を助けられない。持って行き場のない気持ちをどうしていいか分からなくなる。

「また余計なことをしてしまいましたか?」
「いえいえ、本当にだいぶ楽になりました。どうお礼を言っていいものか。」
「いや、長いことマントをお借りていましたし、俺があなたを助けたかったんです。でも、完治する事は出来なかった・・・。申し訳ないです。」
 落ち込んでいると、外の方が騒々しくなっている。人々が駆け回る音や、子供が泣く声が聞こえてきた。俺が様子を見るために店を出ようとすると、カイに止められる。

「騒がしいな。俺が見てくるから、ナオトはちょっとここで待っててくれ。」
 そう言い残しカイは店を出ていってしまった。カイは強いから何かあっても大丈夫と、自分に何回も言い聞かせる。胸中がザワザワと嫌な予感で侵食されていく。

「ぜひお店のものを見ていってください。きっとお気に召すものが見つかる前にカイ様は戻って来られますよ。」
 店主が微笑んでくれる。少し気持ちが楽になった気がする。それとなく商品を見ていると、カランカランとベルが鳴った。カイにしては早いし、お客さんかな。店主が来客を出迎える。



「これはこれはスティー・・・。」
 店主の目の色が曇っていく。そして聞き覚えのある名前。振り向いこうとした時には既に視界は真っ暗だった。

「うっ・・ぐぅ。」
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