嬲り殺し 遠藤さくら(著)

「ぅ、ぅ、あーはーん…ぁ-ぁ-ぁ-あ~ん……」

ローションを手に「たっぷんたっぷん」と塗布する。

ローションのビンが「トクットクットクッ」と小さな音を響かせる。

野晒しにされた女性のお尻を揉みしだく……。

のんちゃんは、今年で、開業2周年目を迎える。

どの職場も不況で、辿り着いたのが、エステサロンであった。

甘い仄かに薫るローズの芳香剤が色めきだつ。

「愛でる。。撫で回す。。レロレロする。。」

女性は、お客様によって喘ぎ声が異なる。

だいたいのお客様は、前立腺が呻くような……そんなお声だった。

「ぅ、ぁ、ぁ、ぅ、……ぁ‐ぁ-ぅ、ぅ-……」

↓(した)から↑(うえ)へと、突き上げる。

薄くなられたビロードのような。餃子の皮のような潔肉を揉みしだく。

パンパンパンッ!手で叩きながら、お尻の血行をなだらかにする。

お客様によっては、追加料金をいただいて、

胸や腰骨、鎖骨、恥骨のマッサージも兼ねる。

「のんちゃんは、マッサージ上手くなったわねー。」

そう言われる度に、褒められている。満足してもらえている。

自分は必要とされている。自己陶酔欲求を満たしているようだが、

そこは、お仕事なので、慣れてくるとなんら変わらない。

かわいげがない、調子に乗ってる、などなど……。

人とは、カワイサ余って、憎さ100倍となる時があるようだ。

お尻の穴を広げながら、クチュクチュとマッサージをしてゆく。

お客様のご年齢は20代から40代と幅広い。

このお店が繁盛しているのには、顔がとても小さな幼少の童顔な、、

少女を奴隷のように扱えるからだろう……。

ザラザラとした感覚が、舐め嘗めしていると伝わる。

会員制なので、ややこしいお客様は、即退場のお店だ。

店長である「のんちゃん」の他は、オーナーさんがいるくらいだ。

オーナーさんも女性である。マンツーマン経営をいとなんでいる。

時間帯営業であるために、タイなどの安価な煽りを受けて、、

80分、13,000円と質素なお値段をとっているのも魅力的だ。

茶髪で「くりくりっ!」とした、「おめめ」の、のんちゃん。

レロレロと舌を這わす。お尻の穴を涎が伝う……。

テカリヲ放ちながらも、光沢のある「ぷりんっぷりんっ」なお尻がウェーブする。

長い睫毛が魅力的に光る。アイラインはマスカラに合わせて薄ピンク色に塗布してきた。

肌に馴染みやすく、肌理細やかな、円らな瞳が潤うかのようである。

お尻はウェーブしながら「たっぷんたっぷん」と唸る。
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