やしま物語

出会い

なあなあ、さいたまーどんな子だろうな転校生、噂だと南国生まれらしいぜ、可愛い子だと良いなー、仲良くなって温泉誘って、やべー俺今年童貞卒業しちゅうかもー。クラスメイトのぐんまが話しかける。
おい、ホームルーム始まってるっぺ！！田舎者なのに意外と真面目なイバラキちゃん。
うるせーなわかってるよーー全く、田舎者のくせに！！とぐんま。いながものって誰が言っただー、おめにだげは言われだぐね！！
イバラキちゃんが立ち上がって怒る。

コラーー！！　静かにしなさい！！
クラス担任の岸田先生が場をだだす。

クラス1番の美人の東さんか笑ってる。
きょうちゃん相変わらずかわいいなー❤️
俺は転校生なんてどうでもいいぜ、オイラの本命は東京ちゃん！！

このお話は、やしま高校3年B組48人の物語。

ガラガラー
教室の扉が開き転校生が入ってきた。
かわいい女の子？？
確かに顔は可愛いけど、黒い！！髪は金髪。
絵に描いたようなヤンキーだ。

はい、転校生の沖さんです。
みなさんよろしくお願いしますね。

あさ、沖さん皆さんに自己紹介をお願いします。

えーー、ウチ沖縄子、みんなナワッチって呼んでなーー！！

沖さんと名乗る彼女はギャルでヤンキーだ。
ぐんまを見ると明らかにビビって目を逸らしてる。

えと、席はーー、鹿児島の隣だな。そっちの奥だね。と岸田。

えーそんな遠くじゃやだよ先生ー
うち近眼なんで黒板見えんしーー
うちはここがいい！！　と勝手に机を動かし始める。

あれ？なんか近くね？
沖さんは栃木を押し除け俺の隣にすわる。

よろしくね、さいたまっち！！

こ、これは嵐の前触れ？？？