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 営業2日目の翌日の今日は

 レオナルドさんの練習もお休みです。

 流石に練習だけで

 午前中だけだからとしても

 連続して何かしらしていたら

 スローライフには程遠いので

 週に一度はお休みにしないと

 私が発狂します。


 レオナルドさんは毎日午前中だけだし、

 早く覚えたいので

 休みは要らないと言ってましたが譲りません。

 というか、

 来週からは週2回はお休みにします。

 主に私の為に!

 切実に毎日うどんを食べるのは勘弁して欲しいのです。

 レオナルドさんや

 ムギちゃん、ミルちゃんは

 まだ飽きてないみたいですけど

 私は20年近くうどんを食べてきてるのですよ?

 元の世界でも飽き飽きしていて

 うどんを食べるのは

 味や麺質の確認の為に週1回か週2回だったのに

 毎日って……

 確認は大事です。

 自分が仕込んだ麺の特長を

 舌でも確認して身体で覚えて

 確認していくのは

 大事な事だと私も教わりました。

 でも!

 それでも折角異世界に来て仕事漬けから解放されて

 気ままなスローライフをと

 スタートさせたのに

 毎日うどんって……(泣)

 一応毎日味は変えてますよ?

 温かいのだったり、

 冷たいのだったり、

 肉だったり、

 天ぷらだったりと…

 それでも味を変えるだけで

 出汁の確認もあるから

 基本はお店のメニューにある種類の物になるんです。

 それ以外で味変しようとすると

 麺質が分かりづらくなる料理になるんです。


 なので強制で週2回はお休みです!

 レオナルドさんだけうどんで

 良いと言っても

 食事は皆で食べるので

 1人だけうどんを食べさせるとか出来ないじゃないですか!

 私1人の我儘でレオナルドさんだけでも

 私だけでも別メニューにするつもりは無いので決定です。


 そして今日はお休みにしたのでのんびりします。


 レオナルドさんは折角のお休みなのに

 国王様と宰相様の所に報告に行くそうです。

 私との契約書も渡すとの事なので

 聖女様への料理の依頼も

 正式に受けて来るそうです。


 ……おぉう、忘れてました。

 聖女様への料理を用意する事になるのでした。

 何時作ろう?

 暫くは魔法の練習や

 森の探索に充てる日は

 レオナルドさん練習になるし

 休みはお休みしたいし…


 ……今回は重なっても仕方無いですね。

 どれだけの量を用意するかによりますが

 練習後の午後の時間や休みを使ってしましょう。


 仕事の事は今日はおいといて

 ムギちゃんミルちゃんと

 おやつ作りをします。

 今週は練習やら開業やらで

 ゆっくり2人とおやつ作りをする事ができなかったので

 2人からのおねだりを受けたのです。

 朝から癒やし全開のスリスリぷるぷる挟み打ちで

 即決しましたとも!


「さてさて、今日は何を作りましょうかね~?」

 ご機嫌な3人で何食べたい?

 とお話し合いをしていると

 何やら髪の毛を引かれた様な感覚がします。

 ムギちゃんもミルちゃんも

 今は目の前のカウンターキッチンのカウンターの上に居ますし

 窓からは離れて居るので風では無いでしよう。

 ???

 となっていると

 微かに音?

 が聞こえた様な?

「……、…、」

よく聞こえませんが誰かの喋る声のような感じがします。

意識すると

微かに何かが其処に存在している様な気がしてきて

何も無い空間に意識を集中していくと

急に意識がクリアになった感じがしました。

「ねぇ、聞こえる?」

今度はハッキリと声が聞こえたので聞こえた方を見ると

薄ぼんやりと小さなシルエットが見えました。

シルエットに意識を集中させると段々とハッキリしてきました。

!!!

妖精さんです!

幼女が小さくなった感じの見た目で透明な羽があり

とても可愛いらしいです。

私が目を見開き驚いていると

「見えた?聞こえる?」

と話し掛けてきました。

「はい、聞こえます。

貴女は妖精さんですか?」

声も聞こえると分ると嬉しそうに飛び回り喜んでいます。

「やったー!

私にも出来たー!」

「人間さん、
お菓子をください!」

「お菓子が無くなったのに
人間さん来ないし、

又来るって言ってたのに来てくれないから

私が貰いに来てあげたの!」

おおっ!

森に居た妖精さん?

なのでしょう。

前回のお菓子がお気に召した様で

お菓子が食べたいのに私が来ないから催促に来た様です。

「丁度今から作るところだったんです。

妖精さん?も一緒に作りますか?」 


「本当?
やった~!

プリンがイイ!

この前貴女達が食べてたプリンが食べたい!」

「それと私は精霊。

まだ精霊になったばかりだから幼子に見えるけど

貴女達より長生きよ?」

ふむふむ、

妖精さんではなく

精霊さんでした。

この前カボチャプリンを3人で食べていたのを見ていた様です。

…カボチャプリンは置いて来てませんでしたね。

カボチャプリンは召喚した物なんですけどね…

では、

今日はカボチャプリンを使ったプリンアラモードにしましょう!

4人になりましたが3人が小さいので盛り付けだけでも
十分でしょう。

他の妖精さん?

精霊さん?達の分も作りますから今から泉に行きましょう!








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