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似非淑女的ペドファイルの従姉
永遠の謎
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遥か昔の野々下 灯枇は、服を着ていれば目立たず、通常であれば跡も残らない臀部ならばどんなに叩いてもOKだろうという、誤った価値観による体罰と、おそらく森次の様に拗ねても無理矢理引っ張って窓の外へ放り出せば、コイツはすぐに言う事を聞くという最低最悪な親達の学習によって、地獄の毎日を送っていた。
しかし公務員の母親は忙しい為に、休日は比較的時間にゆとりのある、当時は雑貨会社員であった父親や、口煩い祖母の支配下にあった。その為か、意外とお父さんっ子というものだった。どこかしらに遊びに連れて行かれた際も、堂々と男風呂に入れられ、男子トイレの個室は女子用に設置されているのだと勘違いしていた。
そして忘れもしないのは、6町内に引っ越して来てヒヲス小学校に通うようになってきてから、森次はあまり無かったように思うが、灯枇とその後誕生した燈止君は何故か時々、夜中ふとした瞬間に、心霊的な謎の恐怖に囚われることがあった。森次が大きくなってからは、灯枇は頼んで森次と一緒に狭い二段ベッドの下段でむにゃむにゃしていれば良かったが、森次がまだ保育園児の間はそうも行かず、何故か父親が占領していた、2階で一番大きな部屋の布団で勝手に寝る事もあった。
後年、更年期障害と虚偽宣告された鬱病から小康状態にでもなったのか、いつの間にかE産婦人科病院から退院した母親から聞いた話では、6町内への引っ越し当初から、自宅に母親の自室は存在しなかった。
おそらく比較的年収の高い母親が、大部分の家賃を支払っていたにも関わらずだ。他にも母親は、自身で金を出して買ったはずのPCや自転車を、夫からいつの間にか私物化され、好き勝手使われてしまっていたらしい。にも関わらず、保護者として書類に署名する際にも、何故か自身ではなく夫の名前を書くのだ。対外的に主人、主人、と言っているうちに、いつの間にか本当にご主人様だと思いこんでしまったとでもいうのだろうか? 全くもって哀れな下方婚の末路である。
だがここからは若干エグい話になるのだが、そんな感じに灯枇が「何か幽霊出たらどうしよう、怖い!」と謎の恐怖に囚われたか何かで勝手に布団でむにゃむにゃしていたら、父親は何故か灯枇の服に手を入れて背中を撫でた。
これはあくまで灯枇がまだ完全には眠っておらず、意識があったから分かる範囲での事なのだ。それが合計して2回あった。それ以外には、前作「タイマヲマイタ【小学生時代】」で、柾谷が燈止君から聞いたように、燈止も連れて居たとはいえ、灯枇が小学校5年生の頃まで一緒に入浴しようとした。
聞くところによると、ヨーロッパ社会や北アメリカ社会では、異性の親が子供と入浴するのは、ドン引きの犯罪行為なのだという。しかしジブリアニメのトトロでは、サツキとメイは入院中の母親に代わって、恐らく二人が浴槽で溺れてしまわないように見張る、安全目的の父親と、ついでに楽しくキャッキャキャッキャと入浴し、映画のラストに流れるEDには、後日談として、今度は退院した母親と、キャッキャキャッキャ楽しく入浴する風景が描かれている。
サツキとメイの父親は、入院していた妻さえ帰ってきてくれれば、わざわざ娘二人と入浴しようなどとは思わないのだ。しかし世の中には、お互いにいい年してまだ身内離れが出来ないで、兄だの弟だの父親だのと入浴したがる、奇特な女性達も存在するようだ。しかし灯枇はそうでは無い。
そもそも一般的な家庭にまで浴槽があり、そこに湯を張ってしまうからいけないのだ。だから幼い頃の森次みたいにうっかり溺れて死にかける子供や、本当に死んでしまう入浴事故が後を絶たず、それを免罪符に良からぬ動機で子供と入浴しようとする、チャイルド・マレスターだって居る筈だ。
ヨーロッパ社会や北アメリカ社会は、シャワー生活だ。だから浴槽で子供が溺れ死ぬ危険性は低く、その為早いうちから一人でも入浴出来る。だいたい率直に言って、人間毎日浴槽に浸からなくても、死にはしない。むしろ水資源の無駄である。浴槽掃除だって手間である。日本人は毎日浴槽に浸かるものだと、ただ思い込んでいるだけだ。どうしても浸かりたければ、積極的に公衆浴場へ出向き、お風呂屋さんを廃業危機から救うべきだろう。
話を戻そう。その当時の灯枇には、児童相談所や警察が、自身にも関係する公的機関であるとは全く知らなかった訳だが、例え知ってて駆け込んだところで、夜中に突然父親から衣服に手を入れられ、素手で背中の素肌を撫でられたくらいでは、きっと灯枇も美里君と同じく、まともに取り合っては貰えなかった筈だ。
大変恐ろしい事に、燈止君と灯枇の年齢差は8歳だ。そして灯枇が背中を撫でられたのは、たしか7歳頃だったかと思う。何故あのとき背中を撫でたのか? その謎が明らかになる事は永遠にないのだろう。
チャイルド・マレスターに出くわした不運な子供達は、それを無理矢理忘れたり、潔癖になったり、あるいはその忌まわしき記憶を塗り替えようと、更に酷い記憶を得る為に、ノーマ・ジーン・ベイカー氏、後のマリリン・モンローのような名女優が如く、魔性のメンヘラ目指して自ら傷付いてしまう事もあるのだという。
しかし公務員の母親は忙しい為に、休日は比較的時間にゆとりのある、当時は雑貨会社員であった父親や、口煩い祖母の支配下にあった。その為か、意外とお父さんっ子というものだった。どこかしらに遊びに連れて行かれた際も、堂々と男風呂に入れられ、男子トイレの個室は女子用に設置されているのだと勘違いしていた。
そして忘れもしないのは、6町内に引っ越して来てヒヲス小学校に通うようになってきてから、森次はあまり無かったように思うが、灯枇とその後誕生した燈止君は何故か時々、夜中ふとした瞬間に、心霊的な謎の恐怖に囚われることがあった。森次が大きくなってからは、灯枇は頼んで森次と一緒に狭い二段ベッドの下段でむにゃむにゃしていれば良かったが、森次がまだ保育園児の間はそうも行かず、何故か父親が占領していた、2階で一番大きな部屋の布団で勝手に寝る事もあった。
後年、更年期障害と虚偽宣告された鬱病から小康状態にでもなったのか、いつの間にかE産婦人科病院から退院した母親から聞いた話では、6町内への引っ越し当初から、自宅に母親の自室は存在しなかった。
おそらく比較的年収の高い母親が、大部分の家賃を支払っていたにも関わらずだ。他にも母親は、自身で金を出して買ったはずのPCや自転車を、夫からいつの間にか私物化され、好き勝手使われてしまっていたらしい。にも関わらず、保護者として書類に署名する際にも、何故か自身ではなく夫の名前を書くのだ。対外的に主人、主人、と言っているうちに、いつの間にか本当にご主人様だと思いこんでしまったとでもいうのだろうか? 全くもって哀れな下方婚の末路である。
だがここからは若干エグい話になるのだが、そんな感じに灯枇が「何か幽霊出たらどうしよう、怖い!」と謎の恐怖に囚われたか何かで勝手に布団でむにゃむにゃしていたら、父親は何故か灯枇の服に手を入れて背中を撫でた。
これはあくまで灯枇がまだ完全には眠っておらず、意識があったから分かる範囲での事なのだ。それが合計して2回あった。それ以外には、前作「タイマヲマイタ【小学生時代】」で、柾谷が燈止君から聞いたように、燈止も連れて居たとはいえ、灯枇が小学校5年生の頃まで一緒に入浴しようとした。
聞くところによると、ヨーロッパ社会や北アメリカ社会では、異性の親が子供と入浴するのは、ドン引きの犯罪行為なのだという。しかしジブリアニメのトトロでは、サツキとメイは入院中の母親に代わって、恐らく二人が浴槽で溺れてしまわないように見張る、安全目的の父親と、ついでに楽しくキャッキャキャッキャと入浴し、映画のラストに流れるEDには、後日談として、今度は退院した母親と、キャッキャキャッキャ楽しく入浴する風景が描かれている。
サツキとメイの父親は、入院していた妻さえ帰ってきてくれれば、わざわざ娘二人と入浴しようなどとは思わないのだ。しかし世の中には、お互いにいい年してまだ身内離れが出来ないで、兄だの弟だの父親だのと入浴したがる、奇特な女性達も存在するようだ。しかし灯枇はそうでは無い。
そもそも一般的な家庭にまで浴槽があり、そこに湯を張ってしまうからいけないのだ。だから幼い頃の森次みたいにうっかり溺れて死にかける子供や、本当に死んでしまう入浴事故が後を絶たず、それを免罪符に良からぬ動機で子供と入浴しようとする、チャイルド・マレスターだって居る筈だ。
ヨーロッパ社会や北アメリカ社会は、シャワー生活だ。だから浴槽で子供が溺れ死ぬ危険性は低く、その為早いうちから一人でも入浴出来る。だいたい率直に言って、人間毎日浴槽に浸からなくても、死にはしない。むしろ水資源の無駄である。浴槽掃除だって手間である。日本人は毎日浴槽に浸かるものだと、ただ思い込んでいるだけだ。どうしても浸かりたければ、積極的に公衆浴場へ出向き、お風呂屋さんを廃業危機から救うべきだろう。
話を戻そう。その当時の灯枇には、児童相談所や警察が、自身にも関係する公的機関であるとは全く知らなかった訳だが、例え知ってて駆け込んだところで、夜中に突然父親から衣服に手を入れられ、素手で背中の素肌を撫でられたくらいでは、きっと灯枇も美里君と同じく、まともに取り合っては貰えなかった筈だ。
大変恐ろしい事に、燈止君と灯枇の年齢差は8歳だ。そして灯枇が背中を撫でられたのは、たしか7歳頃だったかと思う。何故あのとき背中を撫でたのか? その謎が明らかになる事は永遠にないのだろう。
チャイルド・マレスターに出くわした不運な子供達は、それを無理矢理忘れたり、潔癖になったり、あるいはその忌まわしき記憶を塗り替えようと、更に酷い記憶を得る為に、ノーマ・ジーン・ベイカー氏、後のマリリン・モンローのような名女優が如く、魔性のメンヘラ目指して自ら傷付いてしまう事もあるのだという。
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