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山猫のサリーナ。
山猫娘の見る夢は。【8】
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「マリー様、起きていらっしゃいますか?」
次の日の朝。
サリーナは朝早く暗い内から起き出して身支度を整え、洗顔道具等の用意をしてマリー様の部屋へと向かった。
部屋の中から返事があったので、「失礼します」と入室する。
「おはようございます」
「おはようサリーナ。今日から宜しくね」
「もう着替えていらっしゃったのですか」
「これは一人でも着れるように作って貰ったの。普通の令嬢が着る様なドレスは手伝いが無いと着れない作りだって頭では分かってるんだけど、いちいち人に着替えさせて貰うって自分がまだ何も出来ない赤ちゃんみたいな気持ちになるんだもの」
「そういうものでしょうか」
「そういうものよ。顔を洗うのも自分でやるわ」
サリーナはそれならばと準備だけ整えてマリー様の洗顔を見守った。
タイミング良く顔を拭く布を手渡す。
マリー様は顔を拭き終わると、鏡台を指差した。
「髪の毛は流石にお願い。後ろ見えないし」
「その前に――まだ目やにが取れておりませんよ」
サリーナは布を受け取ると、マリー様の目の端を拭く。
マリー様は礼を言って鏡台の前の椅子に座る。サリーナが後ろに立った。
「お化粧はなさいますか?」
十一歳と言えば、子供から大人への過渡期。十五にもなれば成人となり、いずれかの貴族家に嫁がれるのが常識である。
背伸びしてお化粧したいと言われるかも知れない、とサリーナは一応訊ねたが――しかしマリー様は首を横に振った。
「まだ私はまだ子供だし、お化粧はしないわ。その代わり、化粧水をお願いします。鏡台の所にラベンダーのがあるからそれを使ってね」
「はい。上を向いて下さいまし」
ラベンダーの化粧水を手に出し、マリー様の顔に馴染ませるように当てて行く。
染み一つ無い、すべすべのもっちりした少女の肌にはこんなもの必要ないのかも知れないけれど。
「髪型はいかがなさいますか?」
「これから運動するから簡単にまとめるだけで良いわ。朝食の後で結い直してくれたら」
「かしこまりました」
サリーナは編み込みをして一つにまとめ、リボンを結ぶ。
マリー様が美少女なだけに、お人形遊びをしているようで楽しい。
そう言えば、自分が冴えない容姿だって知らなかった小さな頃。マリー様のような着せ替え人形を買って貰って、それがお気に入りだった記憶が蘇る。
自分にこんな綺麗なお人形が似合わないって悟った時は、獅子ノ庄の小さな女の子にお下がりとしてあげてしまったけれど。
あの人形は今頃どうしているだろうか、と思い出しながらサリーナは出来ました、と告げた。
***
「ええと、私は今から毎朝の習慣である乗馬の為に庭に出るけれど……」
「お供致します」
間髪入れずに同行を申し出たサリーナ。
マリー様は「……分かったわ。今から言っておくけれど、父がマリーに本物の馬を買ってくれるまでだから何を見ても何も言わないでね!」と何かを諦めたような顔になって部屋を出て行く。
サリーナがマリー様について行くと、庭に降りる階段の傍に、例の馬が異常な存在感を放ちつつ鎮座していた。
遠くで見た時は分からなかったが、馬の目付きが……。
「――ッ!」
サリーナは親指を強く握り込んだ。
爪が掌に食い込む。下唇も思い切り噛みしめる。
その近くに居た馬ノ庄のシーヨク兄弟が、こちらの姿を認めるなり片足で跪いた。
彼らは見習いになって一年程の筈。
サリーナが一昨年の試合で見かけた時よりも随分精悍になっており、男振りを上げていた。
さぞかしモテる事だろうと思う。思うが……しかし。
隠密騎士としての功績を上げたのではなく、アレを作って騒動を起こした事で有名になっている。少なくともこの屋敷の女性からは対象外になったのではないだろうか。
――人というものは分からないものだ。
彼らの父君であるヴァルカー様もさぞかし驚いた事だろう、等と失礼な事を考えてしまう。
「マリー様! おはようございます!」
「おはようございます!」
兄弟二人は元気良く挨拶をしながらも、こちらをさり気なく観察している。
サリーナは頭を軽く下げて、そのまま視線を下に固定して控えた。
視線を上げると例の馬の姿が目に入ってしまう。笑い出さないよう我慢するのに必死だったのである。
「ああ、二人共おはよう。遅れて済まないな、今日は私付きの侍女の初出勤の日だったのだ」
「さほど待ってはおりませぬのでご安心を! それよりも、そちらの方がマリー様付きになられた方でしょうか」
「紹介しよう。こちらはサリーナ・コジー。ばあやのお孫さんだそうだ」
マリー様の紹介を受け、サリーナは視線を下げたままスカートの端を摘まんで礼を取った。
顔を上げた時、意識的に異物は見ないように排除する。
「初めまして、サリーナ・コジーと申します。この度祖母の代わりにマリー様のお世話を申し付かりました。新人ですが、精一杯務めさせて頂きますのでよしなに」
「これはご丁寧に。庭師ヨハンと申します」
「……同じく庭師でヨハンの弟シュテファンと申します」
少し微笑んで見せたサリーナ。
兄弟二人は態度こそ丁寧だが、こちらの為人を推し量っているように思えた。
特に弟の方は感情が出やすいタイプのようだ。
馬遊びに付き合う所からして、意外にもマリー様の事を心から大切に思っているのだろう。理由は分からないが。
「顔合わせは済んだな。では、馬の用意をせよ」
マリー様がパンパンと手を叩くと、兄弟は「「ははっ」」と応えて動き出す。マリー様はこちらを振り返った。
「サリーナ、私はこれから乗馬してくるんだけど、サリーナはどうする?」
「そうですね……」
少し考える。
同僚になる事だし、出来る事ならマリー様専属の隠密騎士であるヨハン・シュテファン兄弟とは仲良くやりたい。
これから馬を担いで走るという事は、汗もかくだろうし疲れるだろう。ならば。
「お戻りはこの場所でしょうか? 汗を拭く布や何かお飲み物等をお持ちいたしましょう」
「えっ、ありがとう! 気が利くわね、サリーナ! だったら厨房で残飯も貰ってきて欲しいの。私、乗馬の後は池で鳥に餌やりをするから!」
「では、池の畔でお待ちしていれば宜しいでしょうか?」
「ええ、それで構わないわ。この道を真っ直ぐ行ったら池へ出るから、そこで」
「かしこまりました」
中に兄弟二人を納めた馬にマリー様が跨った。
馬からはこちらに向けられた強い視線を感じる。暫しの後、馬は踵を返した。
「今日は遠回りをする! 薔薇園を通って野菜畑の方までぐるっと大回りだ、ハイヨー!」
「ぶひひーん!」
その瞬間、サリーナは再び下唇を噛み締める事を余儀なくされた。
馬は走り出す。しかも結構速い。
その姿が小さくなった頃、サリーナはやっと我慢を止める事を許したのだった。
次の日の朝。
サリーナは朝早く暗い内から起き出して身支度を整え、洗顔道具等の用意をしてマリー様の部屋へと向かった。
部屋の中から返事があったので、「失礼します」と入室する。
「おはようございます」
「おはようサリーナ。今日から宜しくね」
「もう着替えていらっしゃったのですか」
「これは一人でも着れるように作って貰ったの。普通の令嬢が着る様なドレスは手伝いが無いと着れない作りだって頭では分かってるんだけど、いちいち人に着替えさせて貰うって自分がまだ何も出来ない赤ちゃんみたいな気持ちになるんだもの」
「そういうものでしょうか」
「そういうものよ。顔を洗うのも自分でやるわ」
サリーナはそれならばと準備だけ整えてマリー様の洗顔を見守った。
タイミング良く顔を拭く布を手渡す。
マリー様は顔を拭き終わると、鏡台を指差した。
「髪の毛は流石にお願い。後ろ見えないし」
「その前に――まだ目やにが取れておりませんよ」
サリーナは布を受け取ると、マリー様の目の端を拭く。
マリー様は礼を言って鏡台の前の椅子に座る。サリーナが後ろに立った。
「お化粧はなさいますか?」
十一歳と言えば、子供から大人への過渡期。十五にもなれば成人となり、いずれかの貴族家に嫁がれるのが常識である。
背伸びしてお化粧したいと言われるかも知れない、とサリーナは一応訊ねたが――しかしマリー様は首を横に振った。
「まだ私はまだ子供だし、お化粧はしないわ。その代わり、化粧水をお願いします。鏡台の所にラベンダーのがあるからそれを使ってね」
「はい。上を向いて下さいまし」
ラベンダーの化粧水を手に出し、マリー様の顔に馴染ませるように当てて行く。
染み一つ無い、すべすべのもっちりした少女の肌にはこんなもの必要ないのかも知れないけれど。
「髪型はいかがなさいますか?」
「これから運動するから簡単にまとめるだけで良いわ。朝食の後で結い直してくれたら」
「かしこまりました」
サリーナは編み込みをして一つにまとめ、リボンを結ぶ。
マリー様が美少女なだけに、お人形遊びをしているようで楽しい。
そう言えば、自分が冴えない容姿だって知らなかった小さな頃。マリー様のような着せ替え人形を買って貰って、それがお気に入りだった記憶が蘇る。
自分にこんな綺麗なお人形が似合わないって悟った時は、獅子ノ庄の小さな女の子にお下がりとしてあげてしまったけれど。
あの人形は今頃どうしているだろうか、と思い出しながらサリーナは出来ました、と告げた。
***
「ええと、私は今から毎朝の習慣である乗馬の為に庭に出るけれど……」
「お供致します」
間髪入れずに同行を申し出たサリーナ。
マリー様は「……分かったわ。今から言っておくけれど、父がマリーに本物の馬を買ってくれるまでだから何を見ても何も言わないでね!」と何かを諦めたような顔になって部屋を出て行く。
サリーナがマリー様について行くと、庭に降りる階段の傍に、例の馬が異常な存在感を放ちつつ鎮座していた。
遠くで見た時は分からなかったが、馬の目付きが……。
「――ッ!」
サリーナは親指を強く握り込んだ。
爪が掌に食い込む。下唇も思い切り噛みしめる。
その近くに居た馬ノ庄のシーヨク兄弟が、こちらの姿を認めるなり片足で跪いた。
彼らは見習いになって一年程の筈。
サリーナが一昨年の試合で見かけた時よりも随分精悍になっており、男振りを上げていた。
さぞかしモテる事だろうと思う。思うが……しかし。
隠密騎士としての功績を上げたのではなく、アレを作って騒動を起こした事で有名になっている。少なくともこの屋敷の女性からは対象外になったのではないだろうか。
――人というものは分からないものだ。
彼らの父君であるヴァルカー様もさぞかし驚いた事だろう、等と失礼な事を考えてしまう。
「マリー様! おはようございます!」
「おはようございます!」
兄弟二人は元気良く挨拶をしながらも、こちらをさり気なく観察している。
サリーナは頭を軽く下げて、そのまま視線を下に固定して控えた。
視線を上げると例の馬の姿が目に入ってしまう。笑い出さないよう我慢するのに必死だったのである。
「ああ、二人共おはよう。遅れて済まないな、今日は私付きの侍女の初出勤の日だったのだ」
「さほど待ってはおりませぬのでご安心を! それよりも、そちらの方がマリー様付きになられた方でしょうか」
「紹介しよう。こちらはサリーナ・コジー。ばあやのお孫さんだそうだ」
マリー様の紹介を受け、サリーナは視線を下げたままスカートの端を摘まんで礼を取った。
顔を上げた時、意識的に異物は見ないように排除する。
「初めまして、サリーナ・コジーと申します。この度祖母の代わりにマリー様のお世話を申し付かりました。新人ですが、精一杯務めさせて頂きますのでよしなに」
「これはご丁寧に。庭師ヨハンと申します」
「……同じく庭師でヨハンの弟シュテファンと申します」
少し微笑んで見せたサリーナ。
兄弟二人は態度こそ丁寧だが、こちらの為人を推し量っているように思えた。
特に弟の方は感情が出やすいタイプのようだ。
馬遊びに付き合う所からして、意外にもマリー様の事を心から大切に思っているのだろう。理由は分からないが。
「顔合わせは済んだな。では、馬の用意をせよ」
マリー様がパンパンと手を叩くと、兄弟は「「ははっ」」と応えて動き出す。マリー様はこちらを振り返った。
「サリーナ、私はこれから乗馬してくるんだけど、サリーナはどうする?」
「そうですね……」
少し考える。
同僚になる事だし、出来る事ならマリー様専属の隠密騎士であるヨハン・シュテファン兄弟とは仲良くやりたい。
これから馬を担いで走るという事は、汗もかくだろうし疲れるだろう。ならば。
「お戻りはこの場所でしょうか? 汗を拭く布や何かお飲み物等をお持ちいたしましょう」
「えっ、ありがとう! 気が利くわね、サリーナ! だったら厨房で残飯も貰ってきて欲しいの。私、乗馬の後は池で鳥に餌やりをするから!」
「では、池の畔でお待ちしていれば宜しいでしょうか?」
「ええ、それで構わないわ。この道を真っ直ぐ行ったら池へ出るから、そこで」
「かしこまりました」
中に兄弟二人を納めた馬にマリー様が跨った。
馬からはこちらに向けられた強い視線を感じる。暫しの後、馬は踵を返した。
「今日は遠回りをする! 薔薇園を通って野菜畑の方までぐるっと大回りだ、ハイヨー!」
「ぶひひーん!」
その瞬間、サリーナは再び下唇を噛み締める事を余儀なくされた。
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