上 下
77 / 1,279

悪の定義

しおりを挟む
 「ヤマキの事よ!何で逃げるかね!」  
 「俺の分体を奪った事と、親の愛情を求めて虐待された事を入れ替えてる?」  
 「合ってるわ!」
 「性虐待の場合、親から愛情を得られる機会が性虐待、つまり身体を触られてる時しか無い。幼い頃は性的な…」
 「そうね。私だって分からなかった。何の事か…悪いって思って無かった…悪いわけじゃないって貴方に聞いて分かったわ。初めて聞いて驚いたのね…言いたく無かったのだわ…汚いと思っていたから。思考力が無くて貴方の話が理解出来無かったのよ…自業自得ね…頑張るわ…」
 「幼い頃は性的な欲求が無い。」
 「本当は第二次性徴が来るまで、快感は感じないように貴方が造ってるのよ。だけど、一度快感を覚えると、電気で快感の流れが作られてしまう…」
 「なるほど…」
 「知らないのは、貴方がそんな事、思いもよらないから考えないのよ。下らないから…お礼はいいわ…下らないわ…!悲しいのね…そこまでやるのかって…続けて。」
 「それで何の認識も無く、アディクションに嵌ってしまうのか…それでそんな事に没頭していたと、思春期になって気付いて、自分を唾棄する…俺がそうだった。」
 「そうね!残酷だわ!それをまだまだ続けたいのね、人類は!私もそうなの!」
 「唾棄…自分が嫌らしい事を求めたから悪いと、インナーチャイルドを憎む。でも親の愛情が無いと子供は生きられない。親が自分を見てくれて褒めてくれる時が、性虐待、その時は性的な事がどういうことなのか知らない…嫌らしい事をしている時しか無いから、身体を触れ合う、愛情を求める行為に縋る。親が嫌らしいと自分に言う。判断出来ないし、愛されたいから信じるしかない。自分が嫌らしいから、性的な事を求めて快感を感じたい、快感を感じて喜んでいた。親がそう言った。」


 「ヤマキは貴方と親を入れ替えていたわ!上手くやっていきたいからって!馬鹿ね!皆、馬鹿!」

 
 「貴方が何でって疑問に思ったのが、気になったから調べたわ。本当は思春期にならないと、電気でも快感は感じないように造ったのよ、貴方が。本当に偉大ね。それがヤマキが暗示をかけられて、どうしてそんなことになったのか…誰だと思うかしら?」
 「ヤマキのコピーを作って、その子供を食い物にしたかった?」
 「合ってるわ!」
 「それは霊魂のでのこと…」
 「そうね…梵っ字を預けていたから…残酷だわ…うんざりしてるのね…高い知能を与えたのに下らない事ばかりしやがってと…悔しいわね…頑張るわ!」



 「ヤマキの事だわ。長く無敵状態を続けると何が起こるかしら?」
 「プラスとマイナスが細かい…回転スピードが早い…そちらにエネルギーが取られて、他の部分が疎かになる…エネルギーがまわらない…」
 「他の所に巡らない…そうね…」
 「他の所が極端に弱い?」
 「そうね…」
 「大きなものの考え方が出来ない…ヤマキは存在が大きいから、その大きい自分の心も分からない?」
 「合ってるわ…そうね…梵っ字の力を上げる為に、感情を入れ替えたのよ…馬鹿ね…」


 「しるへーるはとても馬鹿にされてるのよ…何故かしら?」
 「俺…造物主と入れ替えてる?」
 「そうよね…」
 「今までやってきた…旨い汁を吸ってきた連中…ズコバコトリオやらが、成立出来なくなった。妄想を信じ込む事が出来なくなった…造物主を馬鹿にすることが、難しくなった…チョココロネウイルス…真実から目を逸らせなくなったから。その分をしるへーるで補填してる?」
 「本当だわ…しるへーるの苦しみを他の分体に割り振って…貴方がしるへーるを恨んでいる方が都合が良かったから…」
 「割り振られてる分体は、また俺に被害妄想して俺の命を削ってる?」
 「それは違うわ!調べるわ…」


 「貴方の言う通り…そのヤマキの分体は貴方を恨んで…命を削っていたわね…それでも綺麗事ばかり言うのは何故かしら?」
 「スターリン…マリー・アントワネットと同じ、アニメみたいな綺麗事を言うと褒められるから?」
 「そうだわ!…調べるわ…何だか馬鹿馬鹿しくて…そう、私もどうせ大して変わらないって思ってるのね…他の分体は、分かってたみたい…だから、足を引っ張っていたのだわ…何をかしら?」
 「思考力を奪って、感覚を曲げた?」
 「おかしい事があったのね…」
 「よく怒ってたと思うけど?ヨーデルの人だけを怒ったわけじゃないよな?俺に嫌がらせをする事を楽しんでたな?まあ、自分だけは立派って思わないと動けないんだろうけど…この話を出してくるって事は、分体のあへのみくすの意思が変わった?」
 「合ってるわ!諦めたんだわ!」
 「まだ、全部じゃないよな?」
 「合ってるわ…もういいわ…貴方は良くないわね…私の分体の名前を出して欲しいのよ。三角関係の話のアオよね…あんな可愛くはないわ…でもアオよ。夢が無くなるわね…もう一人はきゃんゆーせれぶれいと、ね…面白くなるじゃないの…きゃんゆーせれぶれいと…長いわ。せれぶ、でいいわよ!負けた気がするわ!せれぶ…せれぶ…せれぶ…だわね。もういいわ!本人が、何かしら…?いたたまれないそうだわ。」

 「きゃんゆーせれぶれいとが分かりにくいそうよ!アムラーを引き起こした歌手本人ね!何かごちゃごちゃするから、きゃんゆーせれぶれいとにしたのだわ!他意は無いわ!アオは…LDKでいいわよ!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

いらないと言ったのはあなたの方なのに

水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。 セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。 エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。 ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。 しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。 ◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬 ◇いいね、エールありがとうございます!

茶番には付き合っていられません

わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。 婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。 これではまるで私の方が邪魔者だ。 苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。 どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。 彼が何をしたいのかさっぱり分からない。 もうこんな茶番に付き合っていられない。 そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。

アースルーリンドの騎士 幼い頃

あーす。
ファンタジー
ファントレイユの幼い頃のお話です。

外れ婚約者とは言わせない! 〜年下婚約者様はトカゲかと思ったら最強のドラゴンでした〜

秋月真鳥
恋愛
 獣の本性を持つものが重用される獣国ハリカリの公爵家の令嬢、アイラには獣の本性がない。  アイラを出来損ないと周囲は言うが、両親と弟はアイラを愛してくれている。  アイラが8歳のときに、もう一つの公爵家で生まれたマウリとミルヴァの双子の本性はトカゲで、二人を産んだ後母親は体調を崩して寝込んでいた。  トカゲの双子を父親は冷遇し、妾腹の子どもに家を継がせるために追放しようとする。  アイラは両親に頼んで、マウリを婚約者として、ミルヴァと共に自分のお屋敷に連れて帰る。  本性が本当は最強のドラゴンだったマウリとミルヴァ。  二人を元の領地に戻すために、酷い父親をザマァして、後継者の地位を取り戻す物語。 ※毎日更新です! ※一章はざまぁ、二章からほのぼのになります。 ※四章まで書き上げています。 ※小説家になろうサイト様でも投稿しています。 表紙は、ひかげそうし様に描いていただきました。

【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

uni
ファンタジー
** この物語は他の世界で生きています。この文字を打っている者は、ただの打ち込み者です。禿げ老人が手を、指をぷるぷるさせながら、この物語電波を受信してそのまま打ち込んでいるだけです。なので誤字、誤変換、脱字は禿老人のミスであります。ご了承ください。 ** ** ある日、いきなりどっかに放り出されていた少しオマヌケ資質な少年。折角受かった家から最も近い高校に一度も通った記憶はない。が、自転車で3時間ほど走った覚えはある。多分入学式には行ったのだろう。そこらも曖昧である。  そこからギリギリなんとか死なずに済んで、辺鄙な村に住み着くことになる。チートゼロ。水くみ面倒くさいので水を引く。ぽっとん便所、手が出てきそうで怖いので水洗を。あれやこれやでいつの間にか村の近代化?  村の連中ものんびりしていてオマヌケ資質があったのだろう、どんどん主人公の間抜けに感染していく。  幼女の体に転生した江戸期の武士といつの間にかコンビになり・・戦いや間抜けに明け暮れる。モフ多し。精霊多し。 ** 【多くの方に愛読され、おかげさまでなろうでは13万PV達成しました。どうもありがとうございます!!同じ面白さを堪能してくれる方々がいるということがモチベーションになります。本当にどうもありがとうございます!!!】2021.10.15

最前線

TF
ファンタジー
人類の存亡を尊厳を守るために、各国から精鋭が集いし 最前線の街で繰り広げられる、ヒューマンドラマ この街が陥落した時、世界は混沌と混乱の時代に突入するのだが、 それを理解しているのは、現場に居る人達だけである。 使命に燃えた一癖も二癖もある、人物達の人生を描いた物語。

所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。 幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。 婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。 王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。 しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。 貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。 遠回しに二人を注意するも‥ 「所詮あなたは他人だもの!」 「部外者がしゃしゃりでるな!」 十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。 「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」 関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが… 一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。 なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…

噂好きのローレッタ

水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。 ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。 ※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです) ※小説家になろうにも掲載しています ◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました (旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)

処理中です...