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第四章 夫妻、休暇を楽しむ
51、かんさつ日記〜ルイーゼのつぶやき〜
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「今日もテオに可愛いって褒めてもらえました。ルイーゼのおかげです。いつもありがとうございます」
「それはよかったです」
「はい! 明日もよろしくお願いします」
私の主のシルフィア様は、寝支度の際にいつもこうして礼を言ってくれる。仕事だからやって当たり前のことなのだろうが、こうして感謝されるとシルフィア様の夫のテオドール様が腰を抜かすくらい可愛くしたくなる。
まあ、実際のところテオドール様はシルフィア様自体を愛でているので、髪型や服装がどうだろうとそこまで気になさってないと思われるが。
髪を乾かしお肌のお手入れをし、ピカピカになったシルフィア様を夫婦の居間へ送り届けておやすみなさいませと扉を閉めれば、私の一日の仕事は終了。後はハーフェルト公爵御一家の明日をより良くするための情報共有という名目で、他の侍女達と厨房のすみっコでお茶をする。
「お疲れ様ー。今日の若奥様はどうだった?」
お茶の入ったカップを持って私がテーブルにつくかつかないかでもう質問が飛んでくる。このお屋敷に初めてやってきたシルフィア様に皆興味津々なのだ。
新米侍女の私は、なるべく主観を入れないよう事実だけを述べるよう気を付けて今日一日を振り返る。
「今日、シルフィア様はテオドール様と仲良く屋敷内の探検をなさっていました。ただ、暗い隠し通路は苦手なようで入られませんでしたね」
「そうなの? どんどん行っちゃう奥様より用心深いのかしら・・・」
「暗闇は怖がられる方?」
「そんなことはなかったと思いますが・・・」
次の公爵夫人はどんな方だろう、と侍女達は揃って首を傾げた。
「・・・まあ、何をなさっても可愛いのだけど」
うっかり口からこぼれた感想にバッと皆がこちらを見た。
「それね! 今日もウサギのぬいぐるみと一緒にお昼寝なさってたわ。もー、寝顔が可愛くって」
「私はテオドール様にちょこんと抱き上げられてるとこが眼福!」
「いやいや、テオドール様のシャツをあの華奢な手で握りしめてるとこがたまらないのよ」
「いえ、奥様の側にぬいぐるみひとつ分の間をあけてそっと寄り添っているところもいじらしくて」
「それを言うなら、ディートリント様とソファに並んで絵本を読んでいるところなんて一幅の絵画のようよ!」
シルフィア様のことで騒ぐ私達を見た料理長がフライパンを片付けながら苦笑いをした。
「若奥様のファンクラブができてるな・・・」
■■
伯母のウータがハーフェルト公爵家長子のテオドール様の侍女に抜擢された時、私はヨチヨチ歩きのちびだった。
それから十数年、伯母の伝手を辿ってハーフェルト家に女騎士候補として雇われ、研鑽を積むこと五年。
「私が、テオドール様の奥様の侍女?! 私の騎士という役職は何処にいったの?!」
いずれはどなたかの専属騎士になる、などと大言壮語を吐いていたところに突然降って湧いた大抜擢?の話に呆然と手紙を握りしめる私がいた。
いきなり若奥様の侍女?! あの表情筋と感情が永久凍土に埋まってると世間で言われているテオドール様がいきなり結婚したお相手のお世話を私が? 侍女の経験なんてないのに?
混乱する頭で読み進めれば、どうも私の騎士の能力もかってはくれているらしい。お給料も倍になるし、それならいっちょやってやるか、と引き受けた私の前に現れたのは小さく可憐で幼さの残る御方だった。
玄関ホールで使用人一同並んでお出迎えした時の衝撃は忘れられない。
『あの方が、テオドール様の奥様・・・?』
『想像の真逆なんだけど?!』
『気の毒に緊張しきってたわねー』
『馴染んでもらうために、まずはこの公爵家がいいところだって思っていただかなくちゃね!』
『ルイーゼ、頑張ってね!』
裏へ引いた途端、使用人一同に『任せたぞ!』という視線と声援を送られた私は、翌朝シルフィア様の元へ伯母と共に挨拶に伺った。
・・・固まってる。
私が専属の侍女になると聞いたシルフィア様はびっくりした顔で動きを止めた。その後、彼女が伯母の背に向けた捨てられた猫のような表情に胸が痛んだけれど、私も職務なのでなるべく明るく話しながら支度を手伝う。
最後に昨夜侍女の皆でこちらで流行しているものをシルフィア様の髪に似合うよう研究したとっておきの形に結って様子を窺った。
鏡の中のシルフィア様は目を丸くして映った自分を見つめていた。
・・・ううむ、この髪型を気に入ってもらえたかどうか、読み取れない。
嫌そうではないけれど、と不安になりながらテオドール様の元へ送り出した。
「あの、ルイーゼさん・・・」
その夜、シルフィア様に声を掛けられた。奥様からプレゼントされたウサギのぬいぐるみを両手でぎゅっと抱きしめて私を見上げている。
幼子のような仕草だが、伯母から生い立ちを少し聞いていたので安心させて差し上げたいという思いがこみ上げてきて、私は腰を屈めて最大限に優しい笑みを向けた。
「いかがなさいましたか、シルフィア様」
目を見ながら尋ねれば、シルフィア様がはにかんだ笑顔になった。
・・・わあ、なんて可愛らしい。これは、テオドール様も落ちるわ。
「あの、この髪型にしてくださってありがとうございました。おかげで、テオ様、・・・テオに『似合ってる、可愛い』と言ってもらえました」
もちろん、ウータさんに結ってもらった時も言ってもらえるのですけど嬉しかったのです、と続けたシルフィア様に私は感動していた。
私のまだ拙い侍女仕事に文句を言わず感謝をしてくれるなんて! 嬉しい、今夜も皆で相談して明日はもっと可愛くしよう!
「・・・シルフィア様、明日もテオドール様に可愛いって言っていただけるような髪型にしましょうね! それから、私は貴女様の侍女ですので、『さん』も遠慮もいりませんよ」
「・・・えっ? そうしたら、私はルイーゼさんのことをどう呼べばいいのですか? 侍女さんですか?」
「いえ、ただ『ルイーゼ』と」
「そんな、申し訳ないです」
ぶんぶんとウサギを振って拒否するシルフィア様に一計を案じる。
身分がとか、使用人だからという理由では呼んでもらえない気がするから、ちょっと不敬かもしれないけれど。
「ルイーゼ、と呼ばれたほうが親密な感じがするので、できればそうしていただけませんか?」
「そう呼べば私とルイーゼさんが仲良しになれますか・・・?」
「はい!」
「それなら、ルイーゼと呼ばせてもらいますね!」
そうして『ルイーゼ』と呼ばれる度に込められる親愛の情に私は幸せを感じる。
テオドール様、シルフィア様と結婚してくださってありがとうございます!
■■
「・・・フィーア。もう、ルイーゼって呼んでるんだね」
「はい、仲良しになれるのです!」
「そっかー(僕は半年以上かかったのに・・・)」
最近、テオドール様からなんだか嫉妬の視線を感じる時があるような・・・?
#######
さて、日常になっていましたでしょうか?
次章はまた帝国でのお話になります。来年の更新になるかと思いますが、気長に待っていただけたらありがたいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「それはよかったです」
「はい! 明日もよろしくお願いします」
私の主のシルフィア様は、寝支度の際にいつもこうして礼を言ってくれる。仕事だからやって当たり前のことなのだろうが、こうして感謝されるとシルフィア様の夫のテオドール様が腰を抜かすくらい可愛くしたくなる。
まあ、実際のところテオドール様はシルフィア様自体を愛でているので、髪型や服装がどうだろうとそこまで気になさってないと思われるが。
髪を乾かしお肌のお手入れをし、ピカピカになったシルフィア様を夫婦の居間へ送り届けておやすみなさいませと扉を閉めれば、私の一日の仕事は終了。後はハーフェルト公爵御一家の明日をより良くするための情報共有という名目で、他の侍女達と厨房のすみっコでお茶をする。
「お疲れ様ー。今日の若奥様はどうだった?」
お茶の入ったカップを持って私がテーブルにつくかつかないかでもう質問が飛んでくる。このお屋敷に初めてやってきたシルフィア様に皆興味津々なのだ。
新米侍女の私は、なるべく主観を入れないよう事実だけを述べるよう気を付けて今日一日を振り返る。
「今日、シルフィア様はテオドール様と仲良く屋敷内の探検をなさっていました。ただ、暗い隠し通路は苦手なようで入られませんでしたね」
「そうなの? どんどん行っちゃう奥様より用心深いのかしら・・・」
「暗闇は怖がられる方?」
「そんなことはなかったと思いますが・・・」
次の公爵夫人はどんな方だろう、と侍女達は揃って首を傾げた。
「・・・まあ、何をなさっても可愛いのだけど」
うっかり口からこぼれた感想にバッと皆がこちらを見た。
「それね! 今日もウサギのぬいぐるみと一緒にお昼寝なさってたわ。もー、寝顔が可愛くって」
「私はテオドール様にちょこんと抱き上げられてるとこが眼福!」
「いやいや、テオドール様のシャツをあの華奢な手で握りしめてるとこがたまらないのよ」
「いえ、奥様の側にぬいぐるみひとつ分の間をあけてそっと寄り添っているところもいじらしくて」
「それを言うなら、ディートリント様とソファに並んで絵本を読んでいるところなんて一幅の絵画のようよ!」
シルフィア様のことで騒ぐ私達を見た料理長がフライパンを片付けながら苦笑いをした。
「若奥様のファンクラブができてるな・・・」
■■
伯母のウータがハーフェルト公爵家長子のテオドール様の侍女に抜擢された時、私はヨチヨチ歩きのちびだった。
それから十数年、伯母の伝手を辿ってハーフェルト家に女騎士候補として雇われ、研鑽を積むこと五年。
「私が、テオドール様の奥様の侍女?! 私の騎士という役職は何処にいったの?!」
いずれはどなたかの専属騎士になる、などと大言壮語を吐いていたところに突然降って湧いた大抜擢?の話に呆然と手紙を握りしめる私がいた。
いきなり若奥様の侍女?! あの表情筋と感情が永久凍土に埋まってると世間で言われているテオドール様がいきなり結婚したお相手のお世話を私が? 侍女の経験なんてないのに?
混乱する頭で読み進めれば、どうも私の騎士の能力もかってはくれているらしい。お給料も倍になるし、それならいっちょやってやるか、と引き受けた私の前に現れたのは小さく可憐で幼さの残る御方だった。
玄関ホールで使用人一同並んでお出迎えした時の衝撃は忘れられない。
『あの方が、テオドール様の奥様・・・?』
『想像の真逆なんだけど?!』
『気の毒に緊張しきってたわねー』
『馴染んでもらうために、まずはこの公爵家がいいところだって思っていただかなくちゃね!』
『ルイーゼ、頑張ってね!』
裏へ引いた途端、使用人一同に『任せたぞ!』という視線と声援を送られた私は、翌朝シルフィア様の元へ伯母と共に挨拶に伺った。
・・・固まってる。
私が専属の侍女になると聞いたシルフィア様はびっくりした顔で動きを止めた。その後、彼女が伯母の背に向けた捨てられた猫のような表情に胸が痛んだけれど、私も職務なのでなるべく明るく話しながら支度を手伝う。
最後に昨夜侍女の皆でこちらで流行しているものをシルフィア様の髪に似合うよう研究したとっておきの形に結って様子を窺った。
鏡の中のシルフィア様は目を丸くして映った自分を見つめていた。
・・・ううむ、この髪型を気に入ってもらえたかどうか、読み取れない。
嫌そうではないけれど、と不安になりながらテオドール様の元へ送り出した。
「あの、ルイーゼさん・・・」
その夜、シルフィア様に声を掛けられた。奥様からプレゼントされたウサギのぬいぐるみを両手でぎゅっと抱きしめて私を見上げている。
幼子のような仕草だが、伯母から生い立ちを少し聞いていたので安心させて差し上げたいという思いがこみ上げてきて、私は腰を屈めて最大限に優しい笑みを向けた。
「いかがなさいましたか、シルフィア様」
目を見ながら尋ねれば、シルフィア様がはにかんだ笑顔になった。
・・・わあ、なんて可愛らしい。これは、テオドール様も落ちるわ。
「あの、この髪型にしてくださってありがとうございました。おかげで、テオ様、・・・テオに『似合ってる、可愛い』と言ってもらえました」
もちろん、ウータさんに結ってもらった時も言ってもらえるのですけど嬉しかったのです、と続けたシルフィア様に私は感動していた。
私のまだ拙い侍女仕事に文句を言わず感謝をしてくれるなんて! 嬉しい、今夜も皆で相談して明日はもっと可愛くしよう!
「・・・シルフィア様、明日もテオドール様に可愛いって言っていただけるような髪型にしましょうね! それから、私は貴女様の侍女ですので、『さん』も遠慮もいりませんよ」
「・・・えっ? そうしたら、私はルイーゼさんのことをどう呼べばいいのですか? 侍女さんですか?」
「いえ、ただ『ルイーゼ』と」
「そんな、申し訳ないです」
ぶんぶんとウサギを振って拒否するシルフィア様に一計を案じる。
身分がとか、使用人だからという理由では呼んでもらえない気がするから、ちょっと不敬かもしれないけれど。
「ルイーゼ、と呼ばれたほうが親密な感じがするので、できればそうしていただけませんか?」
「そう呼べば私とルイーゼさんが仲良しになれますか・・・?」
「はい!」
「それなら、ルイーゼと呼ばせてもらいますね!」
そうして『ルイーゼ』と呼ばれる度に込められる親愛の情に私は幸せを感じる。
テオドール様、シルフィア様と結婚してくださってありがとうございます!
■■
「・・・フィーア。もう、ルイーゼって呼んでるんだね」
「はい、仲良しになれるのです!」
「そっかー(僕は半年以上かかったのに・・・)」
最近、テオドール様からなんだか嫉妬の視線を感じる時があるような・・・?
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さて、日常になっていましたでしょうか?
次章はまた帝国でのお話になります。来年の更新になるかと思いますが、気長に待っていただけたらありがたいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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