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好きですからね!!
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中庭に行くと、いつものベンチで縮こまっている先輩を見つけてその目の前に立つ。
顔を上げた先輩は眉を寄せて泣きそうな顔でこっちを見上げた。
「……怒ってる?」
「何でですか?」
「だって……」
シュンとしたその顔はさっきまでの冷たい反応とは全く違ってヒドく不安げに見える。
「何で休む?とか、何でこんな急に?とか、少しくらい相談してくれたって……とは思いましたけどね」
隣に腰を下ろすと、先輩はまだ眉を寄せてこっちに手を伸ばそうかためらっていた。
その肩を引き寄せてその小さな頭に顔をくっつける。
「……ごめん」
「理由とか話してはくれないんですか?」
聞くと、先輩は少し身を縮めた。
「先輩?」
顔に掛かって隠しているサラサラの黒髪を指で退けると、先輩はためらうようにこっちを見る。
「……来月、昔からお世話になってた教室の発表会なのよ」
「発表会?」
「そう。新体操のね」
「あぁ!」
やっと理解して頷くと、先輩は少しだけ笑った。
「その教室に行くから部活は休むってことですか?」
「そう。発表会のお手伝いは今までもしてたんだけど……」
言葉を切った先輩は一度俯いてまたゆっくりこっちを向く。
「今回は少し私もやってみようと思って」
「え?」
やってみる?
先輩が!?それは……
「だから、見に来てくれる?」
「もちろんですよっ!!」
食い気味に答えてしまって先輩に笑われた。
顔を上げた先輩は眉を寄せて泣きそうな顔でこっちを見上げた。
「……怒ってる?」
「何でですか?」
「だって……」
シュンとしたその顔はさっきまでの冷たい反応とは全く違ってヒドく不安げに見える。
「何で休む?とか、何でこんな急に?とか、少しくらい相談してくれたって……とは思いましたけどね」
隣に腰を下ろすと、先輩はまだ眉を寄せてこっちに手を伸ばそうかためらっていた。
その肩を引き寄せてその小さな頭に顔をくっつける。
「……ごめん」
「理由とか話してはくれないんですか?」
聞くと、先輩は少し身を縮めた。
「先輩?」
顔に掛かって隠しているサラサラの黒髪を指で退けると、先輩はためらうようにこっちを見る。
「……来月、昔からお世話になってた教室の発表会なのよ」
「発表会?」
「そう。新体操のね」
「あぁ!」
やっと理解して頷くと、先輩は少しだけ笑った。
「その教室に行くから部活は休むってことですか?」
「そう。発表会のお手伝いは今までもしてたんだけど……」
言葉を切った先輩は一度俯いてまたゆっくりこっちを向く。
「今回は少し私もやってみようと思って」
「え?」
やってみる?
先輩が!?それは……
「だから、見に来てくれる?」
「もちろんですよっ!!」
食い気味に答えてしまって先輩に笑われた。
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