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笑顔

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 結局、あっという間に夏休みになってしまって、すぐに先輩たちは宿泊学習へと出発してしまった。
 四泊五日もなんて……夏休みになって練習もそれぞれ一面でやるようになったことで女バスと練習がカブることもなくなって先輩の姿さえ見れなかったのに。

「そろそろ時間だぞ」

 せめてバスケに没頭しようとコートで自主練をしたり話しているメンバーに声をかけると、いつも通りみんなはボールをカゴに置いてエンドラインに並んだ。
 俺もサイドラインに並んで頭を下げる。
 だが、いつまで待っても声がしなくて顔を上げた。
 それは力也たちもだったようでみんなで顔を見合わせる。

「何やってるんだ」

 笑いながら澤田先生が入ってきて、俺たちは慌てて挨拶をした。

「小嶋たち二年が居ない間は……吉井、声出せ」
「は?俺、マネージャーですよ?」
「マネージャーだって部員だろ?それにケガして練習できなくなったらキャプテン降りるか?応援してるだけのキャプテンも居るだろ?ま、今はキャプテン代理だし気楽にやればいいさ」

 歩いてきた澤田先生に肩を叩かれて、更にそっと背中を押される。
 いつものサイドラインからみんなの居るエンドラインへ。

「流星!」

 力也に腕を引かれて俺はみんなと一緒に並んだ。

「いや、おかしくないか?」
「何が!いーから早く!」
「そーそー!時間だろ?」

 力也とヒサに急かされると、他のモモ、アキ、ジュン、クロもニッと笑う。
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