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★嫉妬

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「ロザーナみたいなオレンジがかった茶も綺麗だったけど……っ」

 言っている途中で勢いよくソファーに押し倒されて呻く。
 肘をぶつけたし腰にも違和感を感じて文句を言おうと口を開こうとしたのに、キスをされて言葉にらならない。
 そのまま片膝は俺の体を跨いでソファーに乗せて伸し掛かられていて、俺は身動きが取れなかった。

「っ……お前っ!何してんだ!退けっ!!」

 唇が離れる瞬間に顔を背けて睨んでやる。
 それでもリューラは俺の顎を掴んで上向きにすると、すぐにまたキスをしてきた。

「っ……んっ……」

 深く挿し込まれて無理矢理俺に訴えてくるようなキス。

「バっ……ぅん……はっ……」

 止めようと押しても、言葉にさえならない。

「あいつばっか見ないで……」

 ガリッとやっとその舌先を噛んでやると、離れたリューラは思いっきり眉を寄せてこっちを見下ろしてきた。

「はぁっ!?あいつ?」

 意味がわからず声がすっ飛ぶ。

「……ロザーナ」

 ポツッと聞き取れたことを褒めて欲しいくらい小さな声で言われて驚いた。
 こんな不安そうなリューラを見るのはかなり久々な気がする。
 ため息を吐いただけでビクッとしたリューラ。

「ったく……さっきも言ったろ?公賓だからいつも以上に気を遣っただけだ」

 何で俺がこいつを慰めてやらなきゃいけないのか?
 こんな押し倒されてめちゃくちゃされているのに。
 でも、それほどこいつが悲しそうで放っておけなかった。
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