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大会
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十六点差。
思っていたより食らいついたと思う。
先生の周りに集まって少し話してから俺たちはすぐ解散になった。
月曜日はテストだ。
頭を切り替えなければいけない。
そんな中、
「お前は行かねぇか?里紗たちの試合が終わったら、告るぞ」
ダイがトモに話しかけてもトモはただ俯いている。
そのままダイと目が合って、ダイは無言で体育館へと歩いて行った。
「……帰るか?」
身動きもしないトモに声を掛けると、トモは頷きながらやっと立ち上がった。
ハナはもう先に帰っていて、一年たちも帰されている。
「あれ?さっき麗先輩来てたんじゃねぇの?車あるならそっちで帰んねぇの?」
後ろに居たユウとコタに気づいたトモが聞くと、コタは何も言わずただ大きな手でトモの髪を雑に掻き回した。
「もー、みんなやっさしーなぁ!」
目一杯明るく笑うトモをじっと見つめる。
「……悔しいよ、そりゃ。俺らは勉強してたしずっと練習してきたとこに敵わないのはわかるけど……悔しい。勝ちたかったな」
眉を寄せて俺も堪えると、トモがパッと俯いた。
「テスト終わったらまた練習!だから、まずはテスト!な?」
後ろからユウが笑って、更にまたコタが手を伸ばして俺らはそのまま駅に向かって歩いた。
「女バスは?」
「勝ってたぞ」
「すっげ!さすがだなぁ」
会話を聞きながら、あの体育祭で見た三木のユニフォーム姿を思い出す。
タルそうな姿の方が圧倒的に多いのにキリッとした表情とあの統率力。
悔しさが滲んでグッと拳を握った。
思っていたより食らいついたと思う。
先生の周りに集まって少し話してから俺たちはすぐ解散になった。
月曜日はテストだ。
頭を切り替えなければいけない。
そんな中、
「お前は行かねぇか?里紗たちの試合が終わったら、告るぞ」
ダイがトモに話しかけてもトモはただ俯いている。
そのままダイと目が合って、ダイは無言で体育館へと歩いて行った。
「……帰るか?」
身動きもしないトモに声を掛けると、トモは頷きながらやっと立ち上がった。
ハナはもう先に帰っていて、一年たちも帰されている。
「あれ?さっき麗先輩来てたんじゃねぇの?車あるならそっちで帰んねぇの?」
後ろに居たユウとコタに気づいたトモが聞くと、コタは何も言わずただ大きな手でトモの髪を雑に掻き回した。
「もー、みんなやっさしーなぁ!」
目一杯明るく笑うトモをじっと見つめる。
「……悔しいよ、そりゃ。俺らは勉強してたしずっと練習してきたとこに敵わないのはわかるけど……悔しい。勝ちたかったな」
眉を寄せて俺も堪えると、トモがパッと俯いた。
「テスト終わったらまた練習!だから、まずはテスト!な?」
後ろからユウが笑って、更にまたコタが手を伸ばして俺らはそのまま駅に向かって歩いた。
「女バスは?」
「勝ってたぞ」
「すっげ!さすがだなぁ」
会話を聞きながら、あの体育祭で見た三木のユニフォーム姿を思い出す。
タルそうな姿の方が圧倒的に多いのにキリッとした表情とあの統率力。
悔しさが滲んでグッと拳を握った。
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