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婚約指輪のお話
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※本編八話の間に起きた話です。
***
エリーズが国王の婚約者として王城で暮らし始めて十日が経つ。
使用人として屋根裏部屋で寝起きしていた頃とは天と地ほどの差がある生活にも、少しずつ慣れてきた。教養として教えられることはエリーズにとってどれも興味深く、図書室にある本は一生をかけても読み切れないほどの量がある。両親を亡くしてからすっかり失われていた知識欲が一気に蘇り、一日が過ぎるのがとても早く感じた。
日中の勉学に励む時間も楽しいが、エリーズにとって最も楽しみなのはやはり毎晩、エリーズの部屋を訪ねてくるヴィオルとその日にあったことを分かち合うひと時だった。
今日もヴィオルはいつものようにエリーズの部屋にやって来た。恋い慕う婚約者の姿を見て嬉しくなったエリーズが思わず彼のもとに駆け寄ると、ヴィオルはエリーズをふわりと抱きしめて首元に顔を埋め、二度三度、深い呼吸を繰り返した。
「……ふぅ。ありがとう、すごく元気が出たよ」
エリーズの目を見つめ、彼が甘い笑みを浮かべる。今までまともに男性と接する機会のなかったエリーズにとって、これが世の一般的な恋人同士の触れあいなのか判断はつかなかったが、ヴィオルのこの顔が見られるなら何だってしたいと思えた。
ヴィオルに手をとられ、エリーズは彼と並んでソファに座った。今日はどんな楽しいことがあったかと聞かれ、教師から教わったことや女官たちとのお喋りの内容を話す。ヴィオルはその間ずっとエリーズの手を握りながら、優しく相槌を打った。
「またわたしばっかりお話してしまったわ」
「いいんだよ。君の話がたくさん聞きたいから」
そう言ってヴィオルはエリーズの頭を撫で、上着の内側に手を伸ばした。
「実は、君に渡したいものがあるんだ」
真紅のベルベットが張られた、手のひらに乗るほどの小さな箱のふたがエリーズに向けて開かれる。中に納まっていたのは指輪だった。煌めくダイヤモンドが一粒使われた銀色の指輪は、派手な装飾がなくとも十分に華やかだ。
「まあ、綺麗……」
「婚約指輪だよ」
エリーズはきょとんとしてヴィオルの顔を見た。普通の指輪とは何か違うのだろうか。誰からも教わったことがなくエリーズには分からなかった。
「結婚を申し込むときに、男性から女性に渡すものなんだ。これを左手の薬指につけることで『結婚を控えている』という印になるんだよ」
「そうなの……初めて知ったわ」
「順番が滅茶苦茶になって申し訳ないんだけれど、受け取って」
ヴィオルはエリーズの手を取り、左手の薬指にするりとその指輪をはめた。エリーズの細い指にぴったりだ。先日、全身至る所の長さや太さを計られたので、その時の情報をもって作られたのだろう。
あまりにも立派な指輪を、エリーズは呆気にとられながら見つめた。その様子を見たヴィオルが、不安そうに問うてきた。
「……もしかして、気に入らない?」
「ま、まさか! とんでもないわ!」
エリーズはぶんぶんと頭を振った。
「とっても素敵よ。ただ、あの……素敵すぎて、何だかわたしにはもったいない気がして……」
この指輪がどれほど高価なものかは、エリーズにも簡単に想像できた。ヴィオルのことはもちろん愛しているが、まだまだ知らないことだらけの今の自分がこの指輪を身につけるのに相応しい人間なのかと言われると自信がない。
ヴィオルが小さく息をついた。
「……君は、一番大切なことをまだきちんと分かっていないんだね。いや、僕の教え方が悪いのか」
「え……?」
次の瞬間、エリーズはヴィオルの腕の中にすっぽり収められていた。
「エリーズ、君はね、僕にとって何よりも、誰よりも大切な女の子なんだよ」
エリーズの背を優しく撫でながら、ゆっくりとした口調でヴィオルが言う。
「この指輪は僕の愛を証明するものだ。受け取るのは君しかいない。君だけのものだよ。分かってくれる?」
微笑みかけられ、エリーズは頬が熱くなるのを感じながら頷いた。これが夫となる人の愛の証なら、絶対に他人の手には渡って欲しくない。
大切なことをまだ伝えていない。エリーズはまっすぐ彼の瞳を見た。
「ヴィオル、本当にありがとう。とっても嬉しいわ」
それを聞き、ヴィオルは満足そうに目を細めてエリーズの頬に口づけをした。
「婚約指輪は、結婚式の後もつけていていいのかしら?」
「ああもちろんだよ。たくさんつけてくれたら嬉しいな」
「ふふ。良かったわ」
エリーズはうっとりと自分の指で輝く愛の証に目を落とした。ヴィオルから花束を贈られたことは数回あったが、身につけるものは初めてだ。
「ヴィオルがいつでも一緒にいるみたいに思えるわ」
「……僕もなかなか面倒なたちだな」
呟くように言ったヴィオルの意図が分からずエリーズが首を傾げると、彼はエリーズの手をとった。
「君に喜んでもらえてよかったと心から思ってるし、この指輪を僕だと思ってもらえるのもすごく嬉しいけれど……今はもっと本物の僕を見て欲しいな」
「ああ、ごめんなさい! 」
彼を蔑ろにするつもりは全くなかったため、エリーズは慌てて謝罪を述べた。いいんだ、とヴィオルはエリーズの顎に優しく指をかけた。
「謝らないで。僕に夢中にさせてしまえばいいだけの話だから」
ヴィオルが唇をエリーズのそれに重ねてきた。啄むような口づけは食むように段々と深くなっていき、エリーズに雲の上にいるかのような心地よさをもたらす。
彼の口づけに健気に応えるエリーズの耳のふちを、ヴィオルが優しく指でなぞる。甘い痺れが体を駆け抜け、エリーズは身じろぎして薄く目を開けた。
ヴィオルの紫水晶の瞳と視線がかち合う。それでいい、と言いたげに、彼は目を細めた。
長く甘い口づけを終えてぼんやりとするエリーズをヴィオルは優しく抱きしめ、名残惜しそうに額にも唇を落とした。
「もう行くね。おやすみエリーズ。また明日」
「おやすみなさい……」
一晩中二人きりで過ごせたらどれほど幸せだろう。だがヴィオルには明日も政務をこなさなければいけない身だ。行かないでという言葉を飲み込み、エリーズは彼の背中を見送った。
部屋の扉が静かに閉じられたのを見届け、エリーズは天蓋付きの広い寝台に潜り込んだ。左手の薬指を彩る婚約の証を見ていると、自然に口元が緩む。
花嫁衣裳をまとってヴィオルの隣に立つ日が楽しみでたまらない。その日は着実に近づいているのに、遠くにも感じる。
夢への誘いに抗えなくなる瞬間まで、エリーズは指輪の輝きをずっと見つめていた
***
エリーズが国王の婚約者として王城で暮らし始めて十日が経つ。
使用人として屋根裏部屋で寝起きしていた頃とは天と地ほどの差がある生活にも、少しずつ慣れてきた。教養として教えられることはエリーズにとってどれも興味深く、図書室にある本は一生をかけても読み切れないほどの量がある。両親を亡くしてからすっかり失われていた知識欲が一気に蘇り、一日が過ぎるのがとても早く感じた。
日中の勉学に励む時間も楽しいが、エリーズにとって最も楽しみなのはやはり毎晩、エリーズの部屋を訪ねてくるヴィオルとその日にあったことを分かち合うひと時だった。
今日もヴィオルはいつものようにエリーズの部屋にやって来た。恋い慕う婚約者の姿を見て嬉しくなったエリーズが思わず彼のもとに駆け寄ると、ヴィオルはエリーズをふわりと抱きしめて首元に顔を埋め、二度三度、深い呼吸を繰り返した。
「……ふぅ。ありがとう、すごく元気が出たよ」
エリーズの目を見つめ、彼が甘い笑みを浮かべる。今までまともに男性と接する機会のなかったエリーズにとって、これが世の一般的な恋人同士の触れあいなのか判断はつかなかったが、ヴィオルのこの顔が見られるなら何だってしたいと思えた。
ヴィオルに手をとられ、エリーズは彼と並んでソファに座った。今日はどんな楽しいことがあったかと聞かれ、教師から教わったことや女官たちとのお喋りの内容を話す。ヴィオルはその間ずっとエリーズの手を握りながら、優しく相槌を打った。
「またわたしばっかりお話してしまったわ」
「いいんだよ。君の話がたくさん聞きたいから」
そう言ってヴィオルはエリーズの頭を撫で、上着の内側に手を伸ばした。
「実は、君に渡したいものがあるんだ」
真紅のベルベットが張られた、手のひらに乗るほどの小さな箱のふたがエリーズに向けて開かれる。中に納まっていたのは指輪だった。煌めくダイヤモンドが一粒使われた銀色の指輪は、派手な装飾がなくとも十分に華やかだ。
「まあ、綺麗……」
「婚約指輪だよ」
エリーズはきょとんとしてヴィオルの顔を見た。普通の指輪とは何か違うのだろうか。誰からも教わったことがなくエリーズには分からなかった。
「結婚を申し込むときに、男性から女性に渡すものなんだ。これを左手の薬指につけることで『結婚を控えている』という印になるんだよ」
「そうなの……初めて知ったわ」
「順番が滅茶苦茶になって申し訳ないんだけれど、受け取って」
ヴィオルはエリーズの手を取り、左手の薬指にするりとその指輪をはめた。エリーズの細い指にぴったりだ。先日、全身至る所の長さや太さを計られたので、その時の情報をもって作られたのだろう。
あまりにも立派な指輪を、エリーズは呆気にとられながら見つめた。その様子を見たヴィオルが、不安そうに問うてきた。
「……もしかして、気に入らない?」
「ま、まさか! とんでもないわ!」
エリーズはぶんぶんと頭を振った。
「とっても素敵よ。ただ、あの……素敵すぎて、何だかわたしにはもったいない気がして……」
この指輪がどれほど高価なものかは、エリーズにも簡単に想像できた。ヴィオルのことはもちろん愛しているが、まだまだ知らないことだらけの今の自分がこの指輪を身につけるのに相応しい人間なのかと言われると自信がない。
ヴィオルが小さく息をついた。
「……君は、一番大切なことをまだきちんと分かっていないんだね。いや、僕の教え方が悪いのか」
「え……?」
次の瞬間、エリーズはヴィオルの腕の中にすっぽり収められていた。
「エリーズ、君はね、僕にとって何よりも、誰よりも大切な女の子なんだよ」
エリーズの背を優しく撫でながら、ゆっくりとした口調でヴィオルが言う。
「この指輪は僕の愛を証明するものだ。受け取るのは君しかいない。君だけのものだよ。分かってくれる?」
微笑みかけられ、エリーズは頬が熱くなるのを感じながら頷いた。これが夫となる人の愛の証なら、絶対に他人の手には渡って欲しくない。
大切なことをまだ伝えていない。エリーズはまっすぐ彼の瞳を見た。
「ヴィオル、本当にありがとう。とっても嬉しいわ」
それを聞き、ヴィオルは満足そうに目を細めてエリーズの頬に口づけをした。
「婚約指輪は、結婚式の後もつけていていいのかしら?」
「ああもちろんだよ。たくさんつけてくれたら嬉しいな」
「ふふ。良かったわ」
エリーズはうっとりと自分の指で輝く愛の証に目を落とした。ヴィオルから花束を贈られたことは数回あったが、身につけるものは初めてだ。
「ヴィオルがいつでも一緒にいるみたいに思えるわ」
「……僕もなかなか面倒なたちだな」
呟くように言ったヴィオルの意図が分からずエリーズが首を傾げると、彼はエリーズの手をとった。
「君に喜んでもらえてよかったと心から思ってるし、この指輪を僕だと思ってもらえるのもすごく嬉しいけれど……今はもっと本物の僕を見て欲しいな」
「ああ、ごめんなさい! 」
彼を蔑ろにするつもりは全くなかったため、エリーズは慌てて謝罪を述べた。いいんだ、とヴィオルはエリーズの顎に優しく指をかけた。
「謝らないで。僕に夢中にさせてしまえばいいだけの話だから」
ヴィオルが唇をエリーズのそれに重ねてきた。啄むような口づけは食むように段々と深くなっていき、エリーズに雲の上にいるかのような心地よさをもたらす。
彼の口づけに健気に応えるエリーズの耳のふちを、ヴィオルが優しく指でなぞる。甘い痺れが体を駆け抜け、エリーズは身じろぎして薄く目を開けた。
ヴィオルの紫水晶の瞳と視線がかち合う。それでいい、と言いたげに、彼は目を細めた。
長く甘い口づけを終えてぼんやりとするエリーズをヴィオルは優しく抱きしめ、名残惜しそうに額にも唇を落とした。
「もう行くね。おやすみエリーズ。また明日」
「おやすみなさい……」
一晩中二人きりで過ごせたらどれほど幸せだろう。だがヴィオルには明日も政務をこなさなければいけない身だ。行かないでという言葉を飲み込み、エリーズは彼の背中を見送った。
部屋の扉が静かに閉じられたのを見届け、エリーズは天蓋付きの広い寝台に潜り込んだ。左手の薬指を彩る婚約の証を見ていると、自然に口元が緩む。
花嫁衣裳をまとってヴィオルの隣に立つ日が楽しみでたまらない。その日は着実に近づいているのに、遠くにも感じる。
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