美男美女があふれるヨーロッパの街へ行ってきた。

５−４ ルーブル美術館

メソポタミア文明を勘違いしていた件～ルーブル美術館～

メソポタミア文明について、どれぐらい知っていますか？
私が学生のときは、川の名前と「古代文明」「楔形文字」ぐらい覚えておけば点が取れました。
今はどうなのかなあ。

なぜ、急に「メソポタミア文明」の話題をテーマにしたのか。
それは、ルーブル美術館に「メソポタミア文明」のコーナーがあったからです。
ルーブル美術館で見た「メソポタミア文明」の遺跡に感動し、旅行記にする際ちょっと注釈をつけようと調べ始めました。
そうすると出てくる今までの勘違いオンパレード。
びっくりしたのでまとめてみました。

１　「メソポタミア国」がない。
例えば、エジプト文明はだいたい同じ地域にひとつの王朝が約3500年続いていました。
メソポタミア文明も同じと思っていたら、全く違うんです。
メソポタミア地方で起こったこと全てひっくるめて「メソポタミア文明」って言ってるんです。
ちょっと…雑すぎない？

２　ファンタジーっぽい古代国名がたくさん出てくる。
メソポタミア地方とは、チグリス川とユーフラテス川という二つの川が流れている流域のことを言います。
この地域で約3000年の間に国が興ったり滅亡したりしたことを全て「メソポタミア文明」と表現してます。
軽く調べただけでもだいたい10ぐらいの国が興ったり、滅亡したりしているのです。
（そんな壮大なものをいっしょにまとめてしまう歴史用語…おそるべし）
その国名を見てびっくりしました。
雑誌ムーや漫画では見かけるけど歴史の教科書で見つけられない古代国家名はだいたいここにあるんです。
例）シュメール都市国家、バビロニア、ヒッタイト
おまえら伝説じゃなかったんか…

３　1000年近く続いても…
昔、キ〇肉マンの影響で、「中国4000年の歴史」というフレーズが流行りました。
中国人の方にその話をしたら、「それは違う」と言われてしまいました。
中国は、前の文化を徹底的に破壊して新しい王朝が立つので、歴史的に見ると短いんだとか。
文化の破壊によって継承できなかった技術が多数あるそうです。

日本ではあまり重要視されませんが、世界的には、国の歴史が長いことをひとつのステータスとして考えています。
今現在、1000年以上続いている国は日本だけです。
けれど、実は、メソポタミア文明には1000年前後続いていた国がちょこちょこあるんです。
そんな栄華を極めた国でも、日本の教科書の中では国名さえ明記されない。
もっと現在に影響を与えていることをしっかり学ぶため仕方ないことですが、世知辛いなあ…とさみしくなりました。

まとめ
メソポタミア文明とは、3500年の間に10ぐらいの国が興ったり滅亡していたことを意味すると知ってびっくりした。