美男美女があふれるヨーロッパの街へ行ってきた。

8 番外編 赤坂離宮

芸術が堕ちた瞬間～朝日の間～

注意！
この文章を読むと、ひとつの芸術があなたの中で終了します。
ご了承の上お読みください。

よーちゃんはね、例えがうまいんですよ。
頭がいいから、秀逸な言葉で表現してくれます。
ただ、質が悪いことに、その言葉がイメージを破壊してしまうのです。

朝日の間で天井を見上げると、
天井いっぱいに女神が描かれています。
朝日を背にして、天馬を操り天を駆ける。
後光は美しく女神を彩ります。
金の楕円の縁取りの中で輝いているのです。

そんな中、よーちゃんの言葉が炸裂しました。
「これって、昭和の製薬会社のCMだよね」
よーちゃんの言葉に私の顔が歪んでいたのでしょう。
「あ、ごめん、イメージ壊れた？」
もちろん壊れました。
テレビがブラウン管だった頃のCMにしか見えなくなりました。
見ればみるほど曲まで流れてきそう…

私のロマンティック返せ！