美男美女があふれるヨーロッパの街へ行ってきた。

５−４ ルーブル美術館

絵画をどこに飾るかが重要だ！

あなたは、美術館や博物館は好きだろうか。
私は大人になってからそのよさがわかった人間である。
正直、子供の頃は
絵や骨とう品を見て何が面白いのか
小学校の社会科見学で充分じゃないか
と思っていたが、今は漫画やアニメの展示があるといそいそと出かけている。

漫画やアニメの展示はオタクを納得させるため愛ある演出になっていることが多いので見ごたえがあるし理解しやすい。
それに慣れ、「展示を見る」ことへの楽しさが分かる昔より美術館や博物館は楽しくなった。
けれど、１つだけ納得いかないことがあった。
美術館の絵画がどうも窮屈そうに見えるのだ。

絵画というのはインテリア商品だ。
 佐伯かよのが描く漫画「燁姫」で主人公からしっかり画商の仕事を学んでしまった私は、絵画を背景込みで楽しみたいらしい。
喫茶店や応接室という「絵画に合ったシチュエーション」で見たいと思ってしまう。
ただの白壁に光を反射するガラスの額に入れられてしまうと、絵をどう楽しんだらいいのか分からなくなるのだ。

その点、ルーブル美術館の絵画たちはなんだかのびのびしている。
ところ狭しと飾られているのに、窮屈な感じがしない。
宮殿という大きくて豪華絢爛な世界の中で自己主張をしてくる。
ここにいる…「俺！」と半端なく訴えてくるのだ。
宗教画が多かったのもその一因かもしれない。

もしあなたが美術館や博物館に行くなら、ぜひ飾りたい場所を考えてみて欲しい。
美術の楽しさが増すかもしれない。